えのキングの投資日記

日本株投資日誌

2/15(水) 海外に根付くラーメン文化! 和弘食品(2813)に注目

2月14日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1458/値下がり銘柄330
騰落レシオ(25日)130.15%
空売り比率 40.1%
売買代金 
東証プライム 2兆4260億円
東証スタンダード 950億円
東証グロース 1802億円

2/13(月)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com


日本製鉄(5401)全市場売買代金2位になる大商いをこなしながら、約5年1か月ぶりの高値をつけています。

好調な業績と共に、3月の配当取りを狙った買いも入っているようです。


野村証券目標株価2900円→3480円に引き上げてことも好感されているようです。

本日は鉄鋼株は、ほぼ全面高になり、神戸鋼(5406)合同製鉄(5410)なども年初来高値を更新しています。

kabutan.jp


タナベコンサルティンググループ(9644)場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

 

同社は2023年3月期3Q累計決算を発表し、営業利益が前年同期比37.2%増10.4億円に拡大し、通期目標11.5億円に対する進捗率が91.0%になっています。

 

 

また、年間配当26円→42円に増配しています。

 


さらには、「総還元性向100%目安の株主還元方針」「DOE(株主資本配当率)6%以上」の配当実施を掲げたことが好感されています。

 


引き続きボラの高い動きが予想されます。

kabutan.jp


円谷フィールズホールディングス(2767)場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

 

 

同社は2023年3月期3Q決算を発表し、大幅増収増益になったことを発表し、通期見通しも営業利益60億円→108億円に大幅上方修正しています。

2Q発表時も上方修正を発表しましたが、今回は更に大きい上方修正になります。

ウルトラマン人気を背景に中国で販路が拡大し、中国からのロイヤリティが大きく伸びたようです。

年間配当20円→60円に大幅増配になり、記念優待ウルトラマンピンズセットも話題を呼ぶとのことです。

本日もスマスロ関連SANKYO(6417)ゲームカードジョイコHD(6249)などが年初来高値を更新していますが、同社はスマスロ関連としても物色されています。

先行き期待は強そうです。

kabutan.jp

 

医療用汎用ファイルシステム最大手のファインデックス(3649)ストップ高まで買われています。

 


同社は2023年12月通期見通しを発表し、営業利益13億1300万(前年同期比27.7%増)年間配当9.5円→11.0円に増配することを公表しています。


今期は大学病院や大規模医療機関でのシステム更新や新規導入案件が前期より多く見込まれるようです。

株価は中期移動平均を抜けてきていて、中期トレンド転換につながるかが注目されるところです。

kabutan.jp

反面、インフルエンサーと企業をつなぐプラットフォームなどを運営するトリドリ(9337)一時ストップ安になるまで売られています。

同社は2023年12月通期見通しで、大幅増収増益で黒字転換になることを公表しています。

しかしながら、主幹事の大和証券が事前に2021年12月期~2023年12月期の売上成長率年平均64% 2023年12月はEPS61.4円と予想していました。

今回の発表では、売上成長率36.2% EPS25.8円に留まっています。

一時失望売りでストップ安をつけましたが、そこからは10%以上戻して終わっています。

明日以降の値動きが注目されます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は反発!

ギャップアップスタートとなり、5日線(27578円)は回復するも、陰線で終了しています。

引き続き、5日線を挟んだレンジ相場になっていますが、騰落レシオ(25日)130.15%まで上昇し、MACDデットクロス寸前になっています。

今晩の米CPIをふまえた米株次第ですが、下振れすれば、もちろん、仮に上振れても、日経平均の調整局面は近いのかもしれません。(75日線(27297円)を割り込むと調整局面入りか⁉)

仮に下落局面に移行した場合は、3月末あたりまでの調整を覚悟しなくてはならないかもしれませんが、好業績銘柄の中長期での買い場になる可能性もあると思います。

事前に戦略を練っておくほうがいいと思われます。


【本日のトピック】

和弘食品(2813)

https://www.wakoushokuhin.co.jp/


さて、本日は東証スタンダード市場に上場する和弘食品(2813)を紹介します。

業務用調味料の和弘食品

同社は小樽のラーメン店から発祥した、ラーメンスープや麺つゆなど業務用調味料の専門メーカーです。

北海道の新鮮な食材をベースに多くの食品メーカーホテルレストランスーパーコンビニを通じて全国に浸透しています。

ラーメン好きなら、誰でも知っている「ラーメン〇郎」もここのスープを使っているという噂も・・・


同社は2/102023年3月期の3Q累計決算を発表しています。

営業利益前年同期比2.6倍8億2900万円通期目標6億9600万円を大きく超過しています。

 

特筆すべきは米国事業です。


米国ラーメンスープの利益率はコンスタントに20%を超える水準まで上昇しています。

米国売上は過去最高益を更新し、利益率の高いNB製品ナショナルブランド 同社が企画し同社ブランドで製品化、販売する製品)が奏功したようです。

米国事業の利益率が高い理由

・顧客に単にスープ製品を供給するだけでなく、メニューレシピの開発、海外出店のためのコンサル的なサポートが付加価値となり高収益に結びついている。

・ラーメン業態の経験のない飲食店オーナーがラーメンの取り扱いを検討する場合、作り方のセットで売り込むために、優良顧客の獲得に貢献している。

・原材料費上昇を製品価格に転嫁することが、比較的受け入れられやすい。

などがあげられます。


WAKOU USAは米国意外にも、カナダメキシコ南米の一部へも販売網を構築しています。

米国工場も増強余地を残していて、当面売上増に対応可能のようです。

t.co

上記ダイヤモンドの記事によると、米国にも、確実にラーメン文化が根付いてきていることがわかります。

米国ではヴィーガンが急増し、人口の約6%約2000万人に達していると言われます。

今後は海外で生まれた新しいラーメンが逆輸入される時が来るかもしれません。

 

また、国内事業も、海外観光客受け入れ再開で復調してきています。

 

力の源HD(3561)山岡家(3399)ギフトHD(9279)なども好調です。

 

株価は、本日決算が好感されて年初来高値を更新しています。

 


それでも、まだPER6.8倍です。

この株の欠点は時価総額が80.4億円しかなく、流動性が乏しいため大口投資家が入りにくいところでしょう。

 


ただ、個人的には本決算発表時には上方修正はもちろん株式分割増配も望めるのではと思っています。


株主優待制度 - 業務用調味料の和弘食品


おまけになりますが、北海道産品詰め合わせの優待ももらえるようです。

押し目を見極めて仕込み、中長期で保有してみたい銘柄です。

 

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2/13(月) 俄然注目される米CPI! ポジションをいったん軽くするのも一考か?

2月10日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄808/値下がり銘柄946
騰落レシオ(25日) 130.03%
空売り比率 46.4%
売買代金
東証プライム 3兆4509億円
東証スタンダード 964億円
東証グロース 1529億円

2/9(木)米株市況

2/10(金)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

kabutan.jp

 

日本製鉄(5401)が大幅高になり年初来高値を更新、神戸鋼(5406)ストップ高まで買われています。

 


日本製鉄(5401)は2023年3月期 3Q決算を発表し、3Q累計事業利益は7618億円で前年同期比2.4%増益、通期計画8700億円、前期比7.3%減は据え置くも、在庫評価損益などを除いた実力ベースでの事業利益6300億円→6900億円に増額修正しています。

未定としていた年間配当180円として、20円増配する方針を発表し、配当利回り6.47%と高利回りの設定になることが好感されています。


また、神戸製鋼(5406)は2023年3月期の経常損益を従来予想の700億円→920億円へと31.4%上方修正し、未定としていた年間配当40円になることを発表しています。

原料価格の下落によるメタルスプレッドの改善の他、建設機械におけるエンジン認証問題に関する補償金収入などが寄与したようです。

先の決算で下方修正の発表をしたJFE HD(5411)と明暗を分けた結果になりましたが、年初から見られた鉄鋼株相場が継続するのか注目です。

kabutan.jp

 

大日本印刷(7912)が急騰しています。

 


2023年3月期3Q決算は経常利益209億円に減り、前年同期比7%減になることを発表しましたが、同社は同時にDNPグループの経営の基本方針」を公表しています。

「持続的な事業価値・株主価値の創出を行い、ROE10%以上を目標に掲げ、PBR1.0倍超の早期実現を目指します。」としていますが、これは先月アクティビストのエリオットマネジメントが同社株を5%弱取得したことから、エリオットを強く意識したものとの見方が多いようです。

大規模な自社株買いを期待する思惑が先行しているようですが、同様の連想で同業の凸版印刷(7911)も大幅高になっています。

同社は3/9にアナリスト向け「新中期経営計画骨子説明会」を開催するようですが、株価も思惑先行で上昇が継続する可能性もあるかもしれません。

 

kabutan.jp


ダイコク電機(6430)ストップ高まで買われています。

同社は、2023年3月通期営業利益を従来予想の18億5000万円→30億円に上方修正しています。

同社は昨年11月と12月にも通期業績予想を上方修正しており、今期3回目の上方修正になります。

また、設立50周年の記念配当を10円実施することも発表して年間配当60円になることも好感されています。

昨年11月から市場投入されたスマートパチスロが好調に推移し、スマート遊技機に必要なカードユニットの販売台数が計画を大幅に上回ったようです。


同様にゲームカード・ジョイコホールディングス(6249)
も、通期営業利益予想を7億円→40億円になる強烈な上方修正を発表しストップ高になっています。

本日はスマスロ関連銘柄は、ほぼ全面高になり、SANKYO(6417)マミヤOP(7991)マースグループホールディングス(6419)JALCO HD(6625)などの高騰が目立っています。

スマスロ特需は来期まで続くかは未知数ですが、まだまだ導入していない店舗も多いとのことで特需継続が期待されているようです。

 

t.co

kabutan.jp


ストリームメディアコーポレーション(4772)ストップ高まで買われています。

xn--r8jzdvima84a.com

 

同社はこのブログでも昨年6/24に紹介直後の6/27283円まで急騰(171円で紹介)した後、8/10赤字に下方修正、さらには、10/141432000株の立会外分売(143円)を実施し、そこからは低迷していた材料株です。

急騰の要因としては、K-POPグループ「BTS」や「SEVENTEEN」などを抱える韓国の芸能事務所HYBEが、同社親会社のSM・エンターテインメントを買収すると発表したことで思惑を呼んだようです。

上記日経新聞によると、HYBE社に買収を持ち込んだSM・エンターテインメントの創業者である李秀満氏と現SM・エンターテインメント経営陣は対立状態にあり、現経営陣は今回の買収を敵対的買収とみなし「反対声明」を発表したようです。

韓国のHYBE株も提携発表直後は8.6%上昇したものの、反対声明が出された後1.5%安になるなど乱高下したようです。

ストリームメディアコーポレーションも上記IRを発表し、朝からストップ高で張り付いていた株価も、一時170円台まで急落するなど乱高下した後、最終的にはストップ高で終了しています。

ストリームメディアコーポレーションの株主の立場から言えば、今回のTOBが成立しようが、現経営陣が進めるカカオとの提携が進むことになろうが、同社の業績向上につながり得るという思惑は発生するでしょう。

そして、同社は上場維持基準の流通株式比率25%以上を、立会外分売を実施した後も満たしておらず、新たなファイナンスを実施するうえでも、株価上昇は必須案件(という思惑!)であったはずです。

2/14は決算発表ですので、早めに逃げたい投資家も交えて、さまざまな思惑が飛び交い、週明けのマーケットは乱高下すると思います。

こういう「よくわからん」低位材料株は短期売買筋も大好物でしょう。

腕に自信がある人限定ですが、ロスカットを定めて割り切って参戦するのはおもしろいかもしれません。

 

www.nikkei.com

 

反面、三菱地所(8802)が売り込まれ、年初来安値を更新しています。

 


同社は2023年3月期の通期売上にあたる連結営業収益の下方修正を発表しています。

海外事業で売却物件の引き渡しに遅れが生じているほか、投資マネジメント事業では不動産価格の下落に伴いインセンティブフィーが減少しているようです。(米インフレ鈍化シナリオと合致します。)

同社決算を受けて、三井不動産(8801)住友不動産(8830)など大手不動産株も連れ安しています。

 


テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

ギャップアップからスタートし、一時SQ値(27779.75円)を上回るも、次第に値を消し陰線で終わっています。

 


ナイトセッションの日経先物27590円 -60円で戻ってきています。

5日線(27648円)を挟んだ動きで推移していますが、来週もその動きが継続するのかが注目されます。


【本日のトピック】

t.co


さて、週末に日経新聞「岸田政権が、次期総裁に植田和男元日銀審議員を打診」との速報を報じました。

市場は完全に雨宮日銀副総裁が次期総裁に就任すると織り込んでいましたし、植田氏を事前に候補とあげるマスコミは、私の知る限り1社もなかったので、かなりのサプライズになりました。

報道直後に為替は131円半ば→129円台に一気に円高になり、日経先物も一時200円近く下落しました。

その後、少なくとも「引き締め派」ではないという認識が広がり、マーケットはとりあえず落ち着きを取り戻したという状況です。

植田新総裁の政策運営については、これからの発言などに注目していきたいところですが「YCC政策およびマイナス金利政策はゆっくりと修正されていく」というコンセンサスから乖離しないものであれば、それほど混乱は起きないと思われます。

雨宮氏の辞退の理由「岸田政権から納得のできない要望があったから」ではないことを願いたいですが・・・

www.bloomberg.co.jp


来週は、なんといっても2/14発表の米CPIでしょう。

市場は雇用統計ISM景況感指数により、市場のインフレピークアウトの確信が少し揺らいでいる状態です。

普通にインフレピークを感じさせる数値であれば、長期金利はレンジ内で安定していくと思われます。

そして、株式マーケットは一段の上昇モードに突入することもあるかもしれません。

しかしながら、このCPIが昨年からの逆CPIショック後のインフレピークアウトシナリオに疑念が出る結果になれば、決算発表も峠を越えただけに、「インフレ高止まり」のみがクローズアップされ、市場に動揺が走るかもしれません。

マンハイム中古車価格前月比

実際、やや気になる指標もでてきています。

上記は、今週かなり話題になったデータのマンハイム中古車価格」ですが、12月に前月比+0.8%に上昇した後、1月には+2.5%に加速しています。

ミシガン大学1年先インフレ期待

ミシガン大学1年先インフレ期待」もガソリン価格上昇に連動して4.2%に上昇してきています。

最悪なのは、これまで市場は常にFRBのターミナルレートを下回る水準を想定してうごいていたのが、CPI上昇を受けて、市場がFRBよりタカ派になることで、FRBがビハインドする形に転換する」ことです。

そうなれば、昨年の金利上昇+株安」悪夢が再来することになりかねません。

日銀総裁問題が落ち着きを取り戻す中、日本株の相対的な優位性は保たれると思いますが、2/14前には、いったんポジションを軽くしておくのも一考」かと思います。

 

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2/10(金) 決戦の火曜日? CPIに要注目!

2月9日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄980/値下がり銘柄761
騰落レシオ(25日)128.14%
空売り比率 43.3%
売買代金
東証プライム 2兆5791億円
東証スタンダード 787億円
東証グロース 1551億円

2/8(水) 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種】


【個別】

www.nikkei.com


DMG森精機(6141)が大幅上昇になり、年初来高値を更新しています。

 

同社は2022年12月の本決算を発表し、営業利益412億円(前期比78.7%増)の着地になったものの、従来予想の450億円からは下振れる着地になっています。


地域別受注推移をみても、総じて、2022年の2Q以降は受注が減少していることがわかります。


ところが、2023年12月期は営業利益、当期利益が過去最高益になる見通しを出し、配当も80円に増配予定です。

年半ばから受注が増える見通しで強気の見通しを出していることがうかがえます。

昨日のブログでも書きましたが、製造業は最悪期を脱出しつつあり、年央から回復するという流れが同社の決算からも読み取れます。

そして、アルゴ取引が増えているからか、数字が良ければ素直に買われ、悪ければ売られるという動きがでていますが、製造業に関しては売られても下値が限定的です。

製造業の押し目買いは有効と思います。

kabutan.jp

xn--r8jzdvima84a.com


昨年の11/30のブログで紹介したサンウェルズ(9229)上場来高値を更新しています。


同社は2023年3月期の3Q累計を発表し、売上が前年同期比63.8%増96億9700万円純利益同9.1倍5億300万円と大幅増収増益になることを公表しています。

PDハウスの施設数増加と共に業績は右肩上がりになっていて、利益率も四半期ごとに良くなっています。

PDハウスの来期開設計画は、中期経営計画で開示した8施設→9施設に上方修正しており、すでに契約完了、着工済みになっています。

それだけに来期も大幅増収増益が濃厚で成長期待から買われています。

足元は決算期待で買われていただけに、買い一巡後は手仕舞い売りも出る荒っぽい動きになりましたが、利益確定売りが一巡すれば新値を取っていく可能性もあり得ると思います。

kabutan.jp


xn--r8jzdvima84a.com


昨年の12/13に紹介した大栄環境(9336)が大幅高になっています。

 

 

同社は本日前引け後に2023年3月期の3Q決算と共に通期予想の当期純利益84億4500万円→94億3900万円に上方修正しています。

減益予想から一転最終増益見通しになり、期末一括配当3円増配の31円に修正しています。

子会社の収益改善が進んだことに加え受注単価の価格転嫁が進んだことが奏功したようです。

もともとIPO時から海外投資家比率が5割を超える大型物件機関投資家案件です。

大株主にVCはなく、ロックアップも180日を設定していますので、当面需給が悪化する要因もありません。

時価総額の似通った同業他社のダイセキ(9793)と比較してもバリュエーションは安く配当利回りも高い状況です。

ダイセキ並みのPER24倍あたりまで買われれば2300円くらいになる計算になりますが・・・

押し目は拾ってみても面白い銘柄と思います。


kabutan.jp

ステンレス鋼の専門商社のUEX(9888)が急騰しています。

 

同社は2023年3月期3Q決算の大幅上方修正と共に通期見通しの上方修正も発表しています。

通期の営業利益35億円→42億円20%上方修正し、増益率55.4%増→90.9%増に拡大する見通しです。

配当については未定ながら3/17日ごろに公表されます。(かなりの増配もあり得ると思います。)

本日も高寄りするも上値追いで高値圏で終了していて、一段高を期待する向きもありそうです。

kabutan.jp


反面、JTOWER(4485)が急落しています。

 

同社は2023年3月期の通期見通しの下方修正を発表しています。


売上が従来予想の58億4000万円→54億円に下方修正し、 当期純利益18億4000万円の赤字→19億7000万円の赤字に拡大しています。

 

タワー移管予定数が後ずれしたことと西新宿でデジタルポール資産の収益が見込めなくなり、減損処理を迫られたことが響いたようです。

タワー移管は後ずれということですので来期には計上されるのでしょうが、少々事業計画がずさんなところが見受けられます。

今後も同様の事例を繰り返す恐れもあり注意が必要です。

 


テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅続落!

ギャップダウンからスタートしたものの、下げ渋り、4営業日ぶりに陽線で終わりました。

しかしながら、5日線(27615円)には届かず上値の重さが感じられます。


米株に比べれば底堅い日本株ですが、騰落レシオ(25日)128.14%まで上昇してきています。

もうしばらくは、75日線(27276円)を下値とした日柄調整が続くかもしれません



【本日のトピック】

さて、ご存じの通り、2/8米市場は下落しました。
相場を冷やした大きな要因は以下の2つと思われます。

①アルファベット(GOOGL)

www.google.com


アルファベット(GOOGL)が急落しています。

ブルームバーグによると、同社がローンチした新AI搭載のチャットボット「Bard(バード)」の実演説明がなされたようですが、質問に対し正確な回答がだせなかったこともあり、マイクロソフト「ChatGPT」に比べ性能に疑問符がついたと報じられています。

この報道がきっかけで同社株は8%を超える下落になったようですが、今回の件は、そんなに簡単なことではないと思われます。

AIチャットボットが誤った回答をすることは珍しいことではありません。それは「ChatGPT」とて同じです。むしろトライアンドエラーを繰り返して精度を上げていくというのが普通でしょう。

ご存じの通り、アルファベットの収益の柱は「広告収入」です。

通常は、『グーグルでキーワードを打ちこみ検索する』というプロセスの中で広告表示がなされます。

しかしながら、AI搭載のチャットボットの場合、質問の回答が直接返ってくるので検索結果に広告を挟むことができません。

アルファベットからすれば収益が下がるのでAIチャットボットはやりたくなかったはずです。

それでもマイクロソフトが全力で「ChatGPT」に投資する以上、指をくわえて見ておくというわけにもいかず対抗せざるをえないというところでしょう。

他社の動向を見過ごしてシェアを奪われては元も子もないからです。

アルファベットにとって、「行くも地獄、行かぬも地獄」状態で、中長期の株価下落要因にもなり得ると思われます。

当然GAFAMの一角が大幅下落になれば、市場のムードも悪くなります。

②連銀要人タカ派発言

www.google.com

 

ミネアポリス連銀カシュカリ総裁は、「高止まりになっている賃金上昇と戦うため、金利はもっと高くなる必要がある」と発言しています。

また、ニューヨーク連銀イリアム総裁は、「インフレ率を2%台に戻すため、十分に景気抑制的なスタンスを、今後数年間維持する必要がある。」とコメントし、マーケットが期待する「年内利下げ」説を牽制しています。


この2つの要因を受けて、株価が下落していますが、長期国債金利も下落しています。

国債の入札が行われたからかもしれませんが、「安全資産の債券が買われ株が売られる」というリセッションを懸念の時の流れになっていて、タカ派発言で金利上昇という動きにはなっていません。

恐らく市場は、そうは言っても「ターミナルレートは5.25%くらい」までと認識していて、「高い金利が高止まりすることで景気が悪化するリセッション」を警戒する動きになったものと思われます。

アルファベットの下落はリセッション懸念に拍車をかけたものと思われます。


こうなってくると、来週2/14(火)CPI(消費者物価指数の発表がより重要になってきます。

CPIの結果次第で、マーケットに新しいシナリオが誕生する可能性もあります。

昨日のブログでも述べたように、日本株は欧米株に対して優位性があると思います。

基本、日本株は買いのスタンスですが、CPI次第で押し目買いのタイミングが変わってくる可能性もありますので、要注意と思います。

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2/9(木) 下方修正発表の製造業は狙い目! 古河電気工業(5801)

2月8日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄994/値下がり銘柄744
騰落レシオ(25日)119.08%
空売り比率 44.6%
売買代金
東証プライム 2兆7877億円
東証スタンダード 695億円
東証グロース 1511億円

2/7(火) 米株市況


恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

kabutan.jp


メルカリ(4385)が大幅続伸しています。

同社は2023年6月上半期決算を発表していて、営業損益が前年同期18億円赤字から58億円黒字に転換することを発表しています。

通期の市場コンセンサス65億円程度であり、想定以上の進捗になったことが好感されたようです。

国内のフリマ事業や金融事業が売上を伸ばしたほか、国内外での広告宣伝費を抑制したことが奏功したようです。

 


一方で、苦戦する米国事業は赤字が広がっています。

同社にとって、懸案事項である米国事業を、いかに黒字にするかが、今後の株価上昇のカギになりそうです。

kabutan.jp

経営コンサルの山田コンサルティンググループ(4792)が急騰しています。

同社は2023年3月 3Q累計決算を発表し、営業利益が前年同期比75.2%増の23億1600万円になることを公表しています。

コンサルティング事業で経営コンサル案件相談・受注が順調に推移したほか、事業再生コンサルも契約件数が増加したようです。

通期計画27億円に対する進捗率85.8%になっています。

通期見通しは従来計画を据え置いていますが、上方修正を見込む買いが継続する可能性があると思います。

kabutan.jp


サンクゼール(2937)上場来高値を更新しています。

同社は2023年3月 3Q決算を発表しています。

3Q累計(4月-12月)売上は前年同期比25.6%営業利益10.2%の大幅増収増益になっていて好感されたようです。

ところが、3Q(10月-12月)だけで見ると、売上17.5%と大幅増収ながら、営業利益1.3%にとどまっています。

原材料高と円安の利益率悪化が見られたことと、上場準備費用が計上されたことが要因のようですが、それを考慮すれば決して悪くない数字です。

株価は買い一巡後手仕舞い売りに押され、上昇幅を縮めていますが、通期上方修正も期待できるだけに、明日以降の値動きが注目されます。

 

kabutan.jp

note(5243)ストップ高まで買われています。


note.jp

同社は最新のチャットAIを活用した創作支援ツール「noteAIアシスタント(β)」を近日公開するにあたり、先行ユーザーの募集を開始すると発表しています。

www.google.com


今回発表した「noteAIアシスタント(β)」は、一般公開から2か月で利用者が1億人を超えたチャットAI「ChatGPT」にも搭載されているOpenAI社GPT-3を採用しています。

今話題の「ChatGPT」がらみの材料ということで、個人の短期資金が集まったようです。

ただ、同社の既存株主のVCのロックアップ解除水準510円です。

本日も510円水準ではVC売りと思われる売りが、頭を押さえる動きがありました。

しかしながら、最終的にはストップ高543円で終わっていて、VC売りも弾切れと見る向きもあります。

明日以降、上場来高値を取りにいけるかが注目されます。

www.nikkei.com


反面、ソフトバンクG(9984)が急落しています。


同社は2023年3月 3Q(10-12月)経常利益5826億7300万円の赤字に転落しています。

投資先の下落が響いたようですが、ビジョンファンドの赤字幅は縮小傾向にあるとの見方もあります。

今回は自社株買いについての発表がなかったのも失望を呼んだとの指摘もあります。

本日は長めの下ヒゲの足形を形成していますが、落ち着きどころがどの水準か注目されます。

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ドリームインキュベータ(4310)が大幅安になっています。

 

同社は2023年3月 3Q決算を発表していますが、昨年11月に、事業投資先のアイペット売却益約181億円を4Qに計上し、そのうち100億円を株主還元にあてると発表しています。


今回、その一環として20億円の期末特別配当を実施するということを発表していますが、もっと大きな配当が実施されることを期待していた向きも多くいたようで失望売りに押されたようです。

ただ、残り80億円については自社株買い配当中期経営計画の最終年度(2025年6月)までに完了させる方針で、詳細は2023年5月の本決算時に発表するとしています。

それだけに、売りは続かず下値には買いが入るとの見方もあります。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

一時、27458円まで下落するも、大引け水準では戻しを見せて5日線(27579円)上をキープしています。

本日は5日線下値支持線として機能しましたが、明日以降もキープできるか注目されるところです。

www.google.com

注目された、パウエル議長講演ですが、概ね、FOMCのスタンスと変更は見られませんでした。

注目点としては
・QT(バランスシート縮小)について、積極的に考えているわけではない。QTには数年かかる。
QTは急がなくてもソフトランディングは可能。

労働市場は循環的でなく構造的
労働市場の引き締まりがコロナ後遺症で働き手が減っているのであれば、利上げでは対応できない。雇用も緩んでくるだろうとの見方。

FEDwatchも変わっておらず、ターミナルレートも5.25%程度までは許容範囲と思います。

米国にリセッションがないという見方が成り立つのであれば、日本株も買われる動きがあると思います。

【本日のトピック】


さて、日本の決算発表も佳境に入ってきました。
昨日までで、約1/3の決算発表が終わりましたが、今回の決算発表の特徴として、製造業の下方修正が多いということだと思います。

 

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・・・などなど


ところが、当然下方修正の発表があった翌日の株価は売られる傾向があるのですが、意外に「安値を切って下落トレンドに陥る銘柄が少ない」というイメージです。

月初に決算発表をしたマキタ(6586)村田製作所(6981)あたりは、むしろ切り返しています。

もちろん、銘柄によって、決算発表が行われたときの株価位置や事前のコンセンサス、空売り等の需給、想定為替水準などがそれぞれ違いますので、一概には言えませんが、今回の下方修正後の株価が意外に底固いのは、「企業業績が最悪期を脱しつつある」という仮説もなりたつのではないかと考えています。


例えば、上記は2/73Qの決算発表と共に通期業績予想を下方修正する発表をした古河電気工業(5801)です。

株価は、本日2372円 -110円(-4.43%)と失望売りがでています。

古河電機工業 決算説明資料

ところが、同社の決算説明資料を見てみますと、世界的なスマートフォン・パソコン・データセンターの需要減は2023年2Q以降、徐々に回復するという見通しを立てています。

これはTSMCの魏CEO「年央あたりから半導体市況は回復に入る」という見解とおおむね一致します。

現在発表されている3Q決算は昨年の10月~12月のデータです。

株価は景気の先行指標であるということを考えれば、今回の決算発表で最悪期を脱し、年央の回復を織り込んで上昇し始めるというシナリオも描けるのではないかと感じています。

www.nikkei.com


そして、ここにきて賃上げを発表する企業が相次いでいます。

日本企業は横並び主義が多いので、今後も賃上げを発表する企業は増えるでしょう。

そして、欧米に比べ、比較的財務が健全な企業が多いため、賃上げにも対応できる会社は多いと思われます。

www.nikkei.com


既に報道されている雨宮氏が次期日銀総裁になり、当面、黒田体制の金融緩和路線を継続するならば、欧米よりはインフレが深刻でない環境で、賃上げにより所得が増えるということになりますので、日本の市場は欧米よりパフォーマンスがよくなる可能性を秘めています。

中長期で考えるなら、下方修正で下落した製造業の株は狙い目かもしれません。


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2/8(水) 今晩のパウエル議長講演がキーポイントに!

2月7日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄901/値下がり銘柄827
騰落レシオ(25日)118.0%
空売り比率 41.7%
売買代金 
東証プライム 2兆6424億円
東証スタンダード 787億円
東証グロース 1473億円

2/6(月)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

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ヤマトホールディングス(9064)が急伸しています。


同社は、2023年3月期3Q決算を発表し、通期営業利益を従来予想の750億円→610億円下方修正することを発表しています。

しかしながら、宅配便の基本運賃を4/3から平均10%値上げする方針を発表し、「人手不足を解消するための賃上げの原資」として、収益向上期待が望めるとして買いが集まったようです。

日経新聞は、同様に「カップヌードル」など主力商品の値上げを発表した日清食品HD(2897)年初来高値を更新する中、主力PB商品の価格を据え置いたワークマン(7564)株が低迷する状況を例に出し、「値上げ」をして客離れがおこらない企業は収益の向上が見込める。値上げに消費者がついてこれるかが株高のカギを握るとしています。

kabutan.jp


1月米雇用統計を受けて、米利上げ停止期待が後退し、長期金利が上昇したことを背景に、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)といったメガバンクが軒並み上昇しています。

金利上昇による利ザヤ期待で、ここもと調整気味であった銀行株に見直し買いが入ったようです。

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日本ケミコン(6997)が急反発しています。

 


同社は2023年3月期3Q決算を発表し、大幅増益になることを発表し、通期営業利益予想も前回予想93億円→115億円になることを発表しています。


さえない決算が多い電子部品セクターで、高付加価値品の拡販や販売価格の是正、構造改革効果による生産性の向上が奏功し、売上、営業利益ともにコンセンサスを上回る成果を出してきています。


同決算を受けて、目標株価を引き上げる会社もふえてきています。

 

 

同社の決算を受けて、ニチコン(6996)も連想で大幅高になっています。
ニチコン2/83Q決算発表を予定していて注目されるところです。

kabutan.jp

 

回転寿司のスシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES(3563)が急伸しています。

 


同社は2023年9月の1Q決算を発表していますが、大幅減益となっています。

しかしながら、月次等から決算がよくないことは想定されていて、それを見越した空売りを呼び込んでいる状態だったようです。

本日は悪材料出尽くしと見た買いに、空売りの買戻しも多く入ったものと思われます。

t.co


ただ、2Q以降もSNSで拡散された迷惑行為の悪影響もあり、買いは続かないと見る向きもあります。


一方で、海外事業が好調で利益率も高いため、見直し余地は大きいとの見方もあります。

この株は、悪い月次のたびに、空売りを焼いてきた動きが見られ、ボラティリティになりやすい株なので、注意が必要です。

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反面、JFE HD(5411)が急落しています。

 

同社は2023年3月期の事業利益予想において、従来見通しの2550億円→2350億円下方修正し、年間配当も前期比60円減配80円になることを発表しています。


鉄鋼事業の減産やエンジニアリング事業の欧州個別工事の損失が響いたようですが、中国景気回復で好調に推移していた鉄鋼相場に思いっきり水を差す結果になっています。

日本製鉄(5401)神戸製鋼(5406)も連れ安していますが、両社ともに決算発表は2/9であり、注目されるところです。

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建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェアを誇るヤマシンフィルタ(6240)ストップ安まで売られています。

 


同社は2023年3月の業績見通しを下方修正しています。

上半期決算で上方修正を発表し、大幅高していただけに、反動安も大きい様子です。


同社は、これまでも、3Qもしくは本決算発表時に、たびたび下方修正を発表しています。

2Qで調子に乗って大風呂敷を拡げる企業体質のようですので、同社の決算には注意が必要です。

(そういえば、昔ヤマシンっていうあだ名の上司がいたなあ・・詰めは全然フィルターかかってなかったけど⁉・・おもろいおっさんやったな・・・!

 

テクニカル分析



日経平均は小反落!


「上放れの並び黒」
という、珍しい足形になっていて、トレンドの末期が近づいているものの、まだ買いシグナル継続という判断の難しい足形です。

kabutan.jp


引け後に、日経平均寄与度の高いソフトバンクG(9984)が3Q累計最終損益が9125億1300万円の赤字になることを発表しています。

 


PTSでは2.78%ほど下落していて、明日そのままであれば、日経平均約40円ほど引き下げることになりそうです。


日経平均の寄与度が最も高いファーストリテイリング(9983)も、上ヒゲ陰線を形成していて上値が重い印象です。

www.google.com


反面、ブルームバーグ東芝(6502)の非上場化について、銀行団が融資証明を週内にも提供する方針との記事がでています。

もし、TOBが決まれば、約2兆円以上の投資資金ができることになります。

マーケットを押し上げる要因になるかもしれません。

後述のように、米国市場も正念場を迎えます。


少し様子を見ながら、押し目買いに徹したほうがよさそうです。

【本日のトピック】

 

jp.reuters.com


さて、ロイターの報道によると、イエレン米財務長官は、先日の強い雇用統計を受けて、労働市場が力強さを維持する中、インフレは大幅に低下し、米経済は景気後退(リセッション)を回避できる」との考えを示したと報じられています。

バイデン大統領も、同様に強い雇用を歓迎するコメントを出していて、政権サイド「インフレは低下する中、米国経済は強い」という見方をしているようです。

www.google.com

それに対して、アトランタ連銀ボスティック総裁は、強い雇用統計を受けて「金融当局が政策金利のピークを従来予測よりも高めに引き上げる必要が生じる可能性が強まった」との認識を示しています。

つまり、金融サイド「インフレは、なお継続している、ターミナルレートの引き上げもあり得る」という見方を示しています。

現状、米国では政権サイド金融サイド真逆な主張をしているという状況です。

FED Watch 6月

しかしながら、FED Watchをみると、ターミナルレートは5.0%~5.25%が優勢で、FOMCでパウエル議長がコメントした、あと2回の利上げを、ほぼ織り込んでいます。


S&P500も上昇トレンドが転換したとは言えない状況です。



テスラに至っては、昨年70%も下落したものの、今年は1か月で50%も上昇しています。

心配されたAAA(アップル、アマゾン、アルファベット)の決算は、予想を下回ったうえに、それなりに投資家の不安を誘う内容も散見されましたが、マーケットは動揺せず、悪材料を許容している状況です。

www.google.com


ここ1か月の米株市況は、まさにお祭りさわぎで、上記のストラジストのように警戒を唱える人もいます。

実際、企業業績が上向かない中、株価だけが上昇してきているのですから、バリュエーションは割高になってきているということは否定できません。

現状マーケットが想定していない悪材料が勃発すれば、株価が大きく下落することも十分あり得ると思います。

そして、マーケットが想定していないリスクシナリオとしては「インフレ再燃」が最もあり得るシナリオでしょう。


そういう意味では、政権サイド金融サイドの中間ぐらいに位置するパウエル議長の今晩の講演は注目されます。

私個人的には、パウエル議長は、今回の雇用統計の内容を概ね把握してFOMCのコメントをしたと思いますので、マーケットに悪影響はないと思うのですが・・・

マーケットが極端に変動しないのであれば、いましばらく米株の活況は続くと思います。

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