5月21日 相場概況
日経平均 28317.83円 +219.58(+0.78%)
TOPIX 1904.69Pt +8.77(+0.46%)
マザーズ 1128.66Pt +24.91(+2.26%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1076/値下がり1009
騰落レシオ(25日)86.60
売買代金 2兆3802億円
日経VI 23.05 -1.70(-6.87%)
VIX 20.15 -0.52(-2.52%)5/21
業種別 その他製品、サービス、精密機器など上昇
鉱業、石油・石炭、ゴム製品など下落
個別では、任天堂(7974)が3%を超える上昇になり、HOYA(7741)や富士通(6702)、エムスリー(2413)などにも強い動きが見られました。
SMBC日興が新規カバレッジ 目標株価2100円にしたAppier(4180)が大幅高し、三菱UFJMSが目標株価を4500円→5400円にしたリクルートHD(6098)、同じくみずほが目標株価を1975円→2400円にしたサイバーエージェント(4751)、大和が投資判断を2→1 目標株価3200円に設定したリログループ(8876)などが急伸しています。
その他、自己株取得を発表したテリロジー(3356)や、上方修正を発表したスターマイカHD(2975)が大幅上昇。
前期が大幅営業増益になった夢みつけ隊(2673)が急騰し、自民党の緊急決議の原案に「こども庁」の創設が明記されたことを材料にベビーカレンダー(7363)がストップ高しています。
反面、レーザーテック(6920)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)など半導体関連が売られ、米長期金利下落で、三菱UFJ(8306)なども売られています。
原油安が嫌気されINPEX(1605)が売り込まれ、出光興産(5019)、コスモエネルギー(5021)など石油卸も下落しています。
その他、アストラゼネカワクチンが当面国内接種が見送られる報道で、JCRファーマ(4552)が大幅下落し、伊藤忠、伊藤忠飼料との資本提携解消を発表した中部飼料(2053)が10%を超える下落になっています。
また、ファイナンスが嫌気されたサンマルクHD(3395)も急落しています。
日経平均は4日続伸!
上記のボリンジャーバンドを見るとー1σ(28201円)を上抜いてきており、とりあえず下落のバンドウオークを拒否してきています。
バンド自体も拡大から収縮へと向かっていますので、下値余地拡大の警戒感は後退しています。
来週に関しては、中心線の25日線(28854円)あたりまでのリターンムーブがあってもおかしくないと思いますが、それ以降は頭が重たい展開と思われます。
上記は信用残の推移ですが、先週日経が2000円下落した場面でも買い残が3兆3360億に増加しており、セリングクライマックスを迎えた状態ではありません。
上記はゴールドマンのオプション建玉ですが、28000円以上の上値を追うという状況ではなく、27500円あたりのプットを使ったヘッジポジションが多いことがわかります。
ゴールドマンはSQの度に毎回160億円以上荒稼ぎするメインプレイヤーですので、その動向には注意が必要です。
そして、5月27日には、上記のようにMSCIの先進国指数で29銘柄が除外されることになり、約5000億の資金流失が発生します。事前にアナウンスされており、除外される銘柄の調整は進んでいますが、売り方にとっては、仕掛けやすいポイントになります。
したがって、来週前半はしっかりの展開で6/11のメジャーSQもしくは、SQまでの期間でもう一度、27500あたりを試しにくる展開を想定しています。
さて、5/17までに今回の決算発表は出そろいました。
今回は増益銘柄と減益銘柄の2極化が特徴でK字型といわれています。
しかしながら、コロナワクチンが普及する下期は、V字型になる可能性もあります。
したがって、今回黒字転換の会社は下期も引き続き好調の可能性が高く、黒字転換銘柄の押し目をしこんで中期で持つという戦略が有効と思われます。
今回黒字転換した会社は全体の約9%にあたります。
上記をみると、小売、サービスの業種が黒字転換の数が多いように見えますが、この分野で黒字転換した会社は決して多くありません。多くが今決算でも低迷しており、K字型の顕著な業種です。したがって、今期すでに黒字転換の見通しを出してきた三越伊勢丹(3099)やトリドール(3397)、ラウンドワン(4680)あたりの押し目買いは有効と考えます。
あと、陸運の黒字転換も下期回復を手堅く見越していることになり、JR東海(9022)、JR東(9020)あたりは注目です。