5月25日 相場概況
日経平均 28527.72円 +163.11(+0.58%)
TOPIX 1918.47Pt +5.43(+0.28%)
マザーズ 1132.49Pt +24.14(+2.18%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり698/値下がり1418
騰落レシオ(25日) 88.14
売買代金 2兆2039億円
日経VI 21.50 -1.75(-7.53%)
VIX 18.40 -1.75(-8.68%)5/24
業種別 証券・商品先物、その他製品、鉄鋼など上昇。
海運、パルプ・紙、水産・農林など下落。
個別 SOX指数上昇を材料にレーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、アドバンテスト(6857)など半導体株が大幅上昇しています。
グロース株上昇の波にのり、任天堂(7974)、ソニーG(6758)などゲーム関連もしっかり。
ビットコインの持ち直しを受けて、マネックスG(8698)が8%近い上昇になり、新興株反騰の中、ウエルスナビ(7342)がマザーズ売買代金トップで10%超えの急騰をしています。
その他、1:5の分割を発表したダイヤ通商(7462)や、メイコーとの資本業務提携を発表した京写(6837)は一時ストップ高まで買われています。
また、3種類の新型コロナウイルス感染症検査試薬を同時発売することを発表したカイノス(4556)もストップ高で終えています。
反面、前日急伸した、日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)、商船三井(9104)の海運3社が利益確定売りに押されており、ニトリ(9843)やしまむら(8227)も月次を材料に売り込まれました。
米国が日本への渡航中止勧告を出したことから、JAL(9201)、ANA(9202)の空運が売られ、第三者割当による優先株式の発行を発表したワタミ(7522)が4%を超える下落に沈んでいます。
その他、前21.3期は営業赤字であった曙ブレーキ(7238)が急落しており、同じく、決算を材料にフジタコーポレーション(3370)やアルコニックス(3036)も大幅安になりました。
本日は値下がり銘柄数が多い中、日経平均は4日続伸!
寄り付きから28500円にのせるも、昨日の高値(28584円)は上回ることができず、頭が抑えられる展開でした。
上向きの5日線(26275円)上はキープするも、週足の26週線(28596円)は上抜くことができていません。
当面は、26週線やその上にある25日線(28756円)を捕えることができるかが注目になるも、ここもと月内最終日は売られる傾向があり、外資の先物オプションの手口からも、いったん弱含む動きがあってもおかしくないと思われます。
さて、本日はマザーズ指数の見通しについて、SMBC日興のレポートがありますので紹介します。
上記のとおり、現状マザーズ指数は25日線が200日線をデッドクロスしています。
上記は2013年からのマザーズ指数のチャートですが、25日線が200日線をデッドクロスしたケースは、今回を除き、青い〇で記された①②③④の時と赤い〇で記されたABCの計7回あったことがわかります。
青い〇は200日線が下向きの中、25日線がデットクロスした局面で、赤い〇は200日線が上向きの中、25日線がデッドクロスした局面になっています。
上記は、200日線が下向きの中25日線がデットクロスした①のケースですが、2014年3月25日にデッドクロスした後、12.7%の下落を記録しています。
上記は、同じく、2015年8月26日に下向きの200日線を25日線がデッドクロスした②のケースですが、その後の安値まで13.6%下落しています。
同じく、2018年4月26日にデッドクロスした③のケースでは、その後の安値まで17.4%下落しています。
上記は同様に2020年1月10日にデッドクロスした④のケースですが、その後の安値まで37.3%の大幅な下落をしたことがわかります。
①②③④いずれの場合も、下向きの200日線を25日線がデッドクロスした場合は2ケタ以上の下落につながっていることがわかります。
それに対し、2015年2月16日に上向きの200日線と25日線がデッドクロスしたAの場合は、その後の安値まで1.1%の下落で済んでいます。
上記は同じく2016年8月16日にデッドクロスしたBのケースですが、この時には、その後の安値まで12.4%下落しています。
ただ、この時は2016年11月にトランプ大統領が勝利したときで、マーケットが一時的に大きく動揺した時期になります。したがって、このケースはイレギュラーと言っていいケースと思われます。
そして、上記は2017年10月6日にデッドクロスしたCのケースですが、この時には0.1%も下落していません。
すなわち、イレギュラーなケースはあったものの、上向きの200日線を25日線がデットクロスした場合の下落は軽微なものに終わることが多いようです。
上記は、ここもとのマザーズ指数のチャートですが、上向きの200日線と25日線のデッドクロスのケースにあたり、今回の下落も軽微なものに留まる可能性が高そうです。
しかも、このケースの場合は、デットクロスをした直後に安値をつけることが多く、今回も絶好の押し目買いのチャンスとなりそうです。