3月2日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり252/値下がり1875
騰落レシオ(25日) 96.36%
空売り比率 46.5%
売買代金 東証一部 3兆1119億円
マザーズ 1791億円
VIX指数が33.32(一時35.19)まで上昇してきています。
コロナショック以来の高水準で、「米株が年に数回しかない買い場!」という人もいますが・・・
業種
個別
原油協調備蓄放出にも関わらず、原油が高騰!
INPEX(1605)が8%近い上昇になり、コスモエネルギー(5021)や出光興産(5019)など石油卸にも強い買いが入っています。
資源高騰で、大紀アルミ(5702)や東邦亜鉛(5707)、DOWA(5714)、住友金属鉱山(5713)など非鉄株が人気化し、東邦金属(5781)はストップ高まで買われています。
多くのセキュリティ関連が利益確定売りに押される中、アマゾンウェブサービス(AWS)のファンデーショナルテクニカルレビュー(FTR)を通過して、高いセキュリティ精度が証明されたと発表したサイバーセキュリティクラウド(4493)が12%を超える大幅続伸になっています。
2/25のブログで紹介した「労働生産性向上銘柄」で紹介したプロジェクトカンパニー(9246)とアイドマHD(7373)が大幅上昇になっています。
上方修正を発表したウィザス(9696)やマネーフォワード(3994)が逆行高になり、日東工器(6651)と業務提携を発表したエネチェンジ(4169)やNECの傘下企業と再販パートナー基本契約を締結したと発表したビープラッツ(4381)などがストップ高まで買われています。
反面、トヨタ(7203)が4%を超える下落になり、原油高を嫌気して、ブリヂストン(5108)や住友ゴム(5110)、横浜ゴム(5101)などタイヤ株が大幅安になっています。
世界的な長期金利下落を受けて、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が売り込まれ、日経225から除外の決まった新生銀行(8303)は3%を超える下落になっています。
オリックス(8591)は日経225に採用が決まり、買いからスタートしたものの、続かず小幅下落で終わっています。
T&D(8795)や第一生命(8750)など保険株の大幅安が目立ち、直近人気化したセキュアヴェイル(3042)やFFRIセキュリティ(3692)などセキュリティ関連の一角が急落しています。
自社株処分と売り出しで、約4億円を調達すると発表した朝日放送グループホールディングス(9405)が9%近い下落に沈んでいます。
日経平均は大幅反落!
25日線(26978円)で跳ね返された形になり、短期の5日線(26442円)も割り込んで終わっています。
米国は重要な発表が目白押しになっていて、さしあたって今晩おこなわれるパウエル議長の議会証言が注目されます。
ウクライナ紛争の影響で、3/15のFOMCは0.25%の利上げに留まるというのがおおかたの見方と思われますが、3/10のCPI(消費者物価指数)の事前予想は、すでに、前回の7.5%を上回る7.8%になっています。
中間選挙の予備選挙がはじまる中、バイデン大統領のインフレ退治の要求も強くなる中、板挟みになっているパウエル議長がどの様な発言をするのか?
そして、マーケットがどの様な反応を示すのか注目です。
また、日本市場も2/11はメジャーSQを迎えます。
2/14は、日経平均の高値期日になります。
225入れ替えで新生銀行除外オリックス採用になりましたが、オリックスを組み入れるためには新生銀行売りだけではたりません。機関投資家の組み換えも日経225の売り要因になります。
国家プロジェクトである「サハリン2」(英シェルは早々に撤退発表)ですが、岸田内閣は民間に丸投げのようです。
まだまだ、波乱はありそうです。
さて、ナスダック100の興味深い分析がありましたので、掲載します。
上記は2016年のチャイナショック時のナスダック100のチャートです。
50日線と200日線がデッドクロスすると、もう一度同規模の暴落が発生しています。
2018年のクリスマスショック時も、デッドクロスしてから、同様の現象がおこっています。
2022年 現在 デッドクロスが間近に迫っています。
同様の事例を当てはめれば、ナスダック100は、ここから15%暴落の12000Pt割れが予想されます。
2020年のコロナショック時は、ギリギリデッドクロスせず、爆上げしています。
2022年も、ウクライナ停戦合意やインフレ率の低下などで、デッドクロスを回避する可能性があります。
いずれにしても、売りよりは、下がれば買いのスタンスでのぞむほうがよさそうです。