6月30日 相場概況
日経平均 28791.53円 -21.08(-0.07%)
TOPIX 1943.57Pt -5.91(-0.30%)
マザーズ 1207.46Pt +1.92(+0.16%)
東証一部の騰落銘柄数は値上がり786/値下がり1296
騰落レシオ(25日) 98.21
売買代金 東証1部 2兆3477億円
マザーズ 1776億円
日経VI 17.00 -0.58(-3.30%)
VIX 16.68 +0.92(+5.84%)6/30 17:24現在
業種 サービス、情報・通信、ゴム製品など上昇
鉄鋼、食料品、精密機器など下落
個別 米国でグロース株が強かった流れを受けて、エムスリー(2413)が大幅高。SCREEN(7735)や村田製作所(6981)NEC(6701)などハイテク株の一角も物色されました。
新型コロナ治療薬を厚生労働省に承認申請をだしたと発表した中外製薬(4519)が商いを伴う大幅高になり、900億円を投じ、バイオ医薬開発拠点を増強すると日経新聞に報じられた富士フィルム(4901)も物色され年初来高値を更新しています。
その他、通期見通しを引き上げたウシオ電機(6925)が13%を超える急騰になり、自己株取得を発表したエディオン(2730)も大幅高になりました。
反面、6月に高値を付けたレーザーテック(6920)やエーザイ(4523)が急落し、ソニーG(6758)や日立(6501)も売り込まれました。
鉄道向け空調機器で35年に渡って不正検査をしていたと報じられた三菱電機(6503)が売り込まれ、下方修正をだしたJフロント(3086)も大幅安になりました。
1Q営業減益のスギHD(7649)が急落し、マツモトキヨシ(3088)やウエルシア(3141)、サンドラック(9989)などドラッグストア全般に波及しています。
コロナ過で特需があったところに警戒が強まり、西松屋(7545)やワークマン(7564)も大幅安に沈んでいます。
日経平均は3日続落!
ローソク足は4日陰線になり、5日線(28918円)が25日線(28932円)をデッドクロスしています。
寄り付きこそ、先物の買戻しがあり、先物ベースで29000円をつけるも、その後は失速。結果小幅ながら、月末安アノマリーにあらがうことはできませんでした。
あらためて、上値が重いことが確認され、明日以降も調整の可能性が高そうです。
短期筋のABNアムロのオプション手口から、目先は28500円あたりが下値メドになりそうですが、6月ADP雇用統計の結果しだいで米株が下落するようなら、思わぬ下落があってもおかしくないと思われ注意が必要と思われます。
さて、本日はSMBC日興が上半期の振り返りと波動論を使ったテクニカルで下半期の展望レポートを出していましたので掲載しておきます。
上記は昨年来上半期のマーケットの動きを記載しており、NYダウ、日経平均、米10年国債利回りの値動きが記されています。
昨年秋に、米大統領選挙で民主党が勝利。トリプルブルーが達成されたことにより、早期追加経済対策が打たれたこともあり、2~3月までは、世界の株式、コモディティなどリスク資産が買われることになりました。
しかしながら、日経平均はコロナワクチン接種が遅れたこともあり、2月半ばに天井を打ち、先んじて調整にはいっています。その後、ビットコインなども4月に天井を打ち、リスク資産でも下落するものがでてきました。
ただ、米国では、4月以降インフレが高まったにも関わらず、10年国債利回りが下落することにより、NYダウ高が直近まで継続しています。
上記はNYダウとナスダックの長期チャートを示しています。
波動分析によると、NYダウは5/7につけた34777ドルが、大きな節目になる35000ドル近辺でほぼ頭打ちになっています。
ナスダックについては、6月に入ってからも高値を更新していますが、波動論によると、14494ドルもしくは14950ドルあたりで頭打ちになる可能性が高く、7月そうそうに調整にはいる可能性があるとのことです。
FRBの姿勢が、ややタカ派に変わり、株価の上昇は長期国債利回りの上昇につながり、株価の頭を押さえることになるとのことです。
上記はNYダウとナスダックの短期的な値動き推移ですが、NYダウは、すでに5/7に頭を打ち、右肩下がりの上値切り下げパターンで調整にはいっています。
ナスダックは、まだ上値は切り上がっているものの、2月以降高値をつけても伸び悩む三山という形をつくり始めています。
この形で調整に入ると、短期で急落する恐れもあり、8月末にかけてNYダウで高値から4000ドルくらい ナスダックも3000ポイント強の調整になる可能性があるとのことです。
日経平均は2/16にピークアウトして、すでに調整にはいってきていますが、米株調整が伴えば、8月末にかけて26600円あたりか25500円近辺までの調整があってもおかしくないとのことです。
ただし、調整一巡後は、9月以降は切り返す動きが予測され2月の高値を抜き31600円から32000円あたりまで上昇する見通しであるとのことです。
上記は日経平均とマザーズ指数の推移ですが、マザーズ指数は日経平均より、約4か月もはやい昨年の10月に天井を打ち調整に入ってきています。
マザーズ指数は5/17の1047ポイントで、すでに底打ちをした可能性もあり、日経平均が8月末にかけ調整をしたとしても、マザーズ指数は早めに上昇に転じ、マーケットのリード役として動く可能性もありうるとのことです。
しばらくは、「森を見るより木を見る相場」になる可能性があり、小型株の選球眼が問われる動きになりそうです。