7月29日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1287/値下がり821
騰落レシオ(25日)93.25
売買代金 東証一部 2兆5790億円
マザーズ 1366億円
日経VI 21.12 -2.13(-9.16%)
VIX 17.81 -1.55(-8.01%)7/29 18:22現在
業種 精密機器、海運、電気機器など上昇。
陸運、空運、食料品など下落。
個別 「プレイステーション5」の全世界累計実売台数1000万台達成が好感されたソニーG(6758)が大幅高になり、今期最終赤字を回避できる見込みとなった日産自動車(7201)も、商いを伴い連日の上昇になっています。
アドバンテスト(6857)やSCREEN(7735)が決算を材料に急伸しており、ルネサス(6723)も引け後決算を前に7%を超える上昇になっています。
前日、大幅安になった楽天G(4755)が3%を超える上昇になり、1Qの決算が大幅増益になったFDK(6955)が急伸しています。
株主優待の導入を発表した京極運輸(9073)がストップ高になり、好決算を材料にグローバルウェイ(3936)が連日のストップ高になっています。
反面、エムスリー(2413)とTDK(6762)は1Qが大幅増益でも好感されず、ともに3%を超える下落になり、今期利益が従来計画を大きく上振れる見通しになったサイバーエージェント(4751)も7%を超える下落になりました。
コロナの新規感染者数が高水準になる中、JR東海(9022)や西武HD(9024)など鉄道株の多くが売り込まれています。
前日大幅高のシマノ(7309)が一転大幅安になり、前日ストップ安比例配分になったマクアケ(4479)は5%近い続落になっています。
その他、1Qが減益になったサカイ引越しセンター(9039)が大幅安になり、今期も営業赤字が継続する見通しになったH2Oリテイリング(8242)も急落しています。
日経平均は上昇!
200日線(27804円)こそ上回ることが出来なかったものの、陽線で短期線の5日線(27743円)は上抜いて終わっています。
FOMCの結果を受けた米国株は3指数の方向性がそろわなかったものの、無難に消化したという印象です。
本日、米国は4-6月期のGDP速報が発表になりますが、これをふまえて動きがでるのか注意したいところです。
明日は7月最終日で、月末安アノマリーの応当日になりますが、過度に気にしてもしかたがないものの、アノマリーにあらがえず反落し、7/20の27330円を割り込んでしまうようなことがあれば、下落トレンド継続になってしまうため注意したいところです。
さて、中国当局が小中学生の義務教育の学習塾への規制強化に乗り出したことや、ネット企業などに対してデータの安全性に対し集中的に取り締まると発表したことを受けて、中国株が大きく下落しています。
中国政府は来年、5年に一度の共産党大会にむけて、経済への統制を強めたい意向で、今後もこのような規制がでてくる可能性は考えられると思います。
外人投資家は、次にどの業種がターゲットになるのか疑心暗鬼になっていて、中国への投資を引き上げ始めています。
今のところ実体経済への影響は軽微と言われていますが、長期的には、過度な政府による規制は、マーケットの競争力をそぐ形になり、この点においても上値を抑える要因になると思われます。
目先的には、人民銀行の公開市場操作に注目です。
これまでのケースでは、人民銀行が公開市場操作を通じて、資金供給をおこない株安に歯止めをかけるということがたびたび見られています。
また、人民銀行は7/9に預金準備率の引き下げを決定していますが、景気に力強さが感じられない中で、追加の預金準備率の引き下げに動く可能性もあります。
預金準備率の引き下げは市中銀行への流動性供給に等しく、株式市場にポジティブに作用します。
中国株は引き続き不安定な状況が続くと思われますが、共産党一党支配の中、規制も緩和も鶴の一声で決定されます。
株安を受けて、中国当局がどのように動くのか、人民銀行がどのタイミングで政策を出してくるのかが注目されるところと思います。