えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/26(火) GAFAMの決算で金利はどのように動くのか? FedWatchツールをチェック!

4月25日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄250/値下がり銘柄1554
騰落レシオ(25日) 87.20%
空売り比率 49.4%
売買代金 東証プライム 2兆4584億円
     東証スタンダード 678億円
     東証グロース 1134億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX


【業種】


【個別】
前日にストップ高比例配分になっていた日立物流(9086)3%近い上昇になり、地合いの悪い中NTT(9432)は逆行高になっています。

水戸証券「B⁺」カバレッジを開始し、目標株価5200円に設定したサカタのタネ(1377)が買われ、カネコ種苗(1376)など種苗関連が大幅高になっています。

決算自社株買いが好感された東京製鉄(5423)が強い上昇になり、前期営業利益の上方修正増配を発表した大興電子通信(8023)バイタルKSK(3151)が大幅上昇になっています。

前期の利益見通しを引き上げたビー・エム・エル(4694)が買われ、上方修正大幅増配を発表した木徳神糧(2700)ストップ高比例配分まで買われています。

反面、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)大手海運が、そろって3%を超える大幅下落になっています。

INPEX(1605)日本製鉄(5401)住友金属鉱山(5713)など市況関連が大幅続落しています。

ファーストリテイリング(9983)ソフトバンクG(9984)など指数寄与度の高い銘柄が売り込まれ、キーエンス(6861)ダイキン(6367)など値がさ株も軒並み売り込まれています。

ルノーによる保有株売却観測が報じられた日産(7201)大幅下落になっていて、下方修正減配を発表した東急建設(1720)も急落しています。

大幅な下方修正を発表した清水建設(1803)が売り込まれ、大林組(1802)鹿島(1812)大成建設(1801)なども大幅下落に沈んでいます。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続落!

ギャップダウンからスタートし、心理的節目26500円あたりでは下げ渋るも、戻りは鈍く主力株は、ほぼ全面安の動きになりました。

25日線(27380円)が下向きに変わり、今後リバウンドしたとしても25日線が強力な上値抵抗線になる可能性があります。

ここにきて、北京にロックダウンの懸念がでてきており、本日は上海香港も大幅安になっています。

米国のインフレ問題のみならず、中国の景気悪化も想定すべき事項となり、相場の調整は当面続くと思います。

【本日のトピック】

さて、今週はいよいよGAFAMの決算が発表になります。
この決算が、目先の相場の流れを決定づける可能性もあり注意が必要です。

逆に言えば、主だったプレイヤーはGAFAMの決算をみて動いてくるので、今日明日の日本のマーケットは先物を使った短期筋の動きと思われます。

そのため、売買代金は少なく、値動きはあるかもしれませんが、これから起こるマーケットの大きな流れのノイズみたいなものと思われます。


恐らく、空売り比率49.4%まで上昇していますので、明日はショートカバーが入るかもしれませんが、相場の流れを決定づけるものにはならないと思います。

www.cmegroup.com

上記は、米国の金利の織り込み幅を確認するサイトです。

これによりますと、現状で、5月FOMCの利上げ確率は、0.5%引き上げて0.75%以上になる確率が97.6%になっています。

ところが、6月FOMCの利上げ確率をみると、1.5%以上になっています。
これは、仮に5月0.5%利上げして0.75%になった場合、
6月は、さらに、0.75%以上利上げする確率が76.7%ということであり、かなりタカ派の予想に傾いていることがわかります。

このサイトはリアルタイムで見ることができるため、GAFAMの決算を通過して、利上げをどの程度織り込んでいるのかチェックすることができます。

GAFAM決算好感→米株上昇→インフレ懸念拡大→利上げ加速

という流れになるのか

GAFAM決算不発→米株下落→インフレ懸念縮小→利上げ抑制

という、どちらかの流れになると思います。

いずれにしても、タカ派に体制変更したFRBは、インフレを抑制するため、ある程度の株価下落は容認という政策を打ってくるものと思います。

現状は歴史的なインフレ局面であり、バイデン政権は、中間選挙までに、なんとしてでも、インフレを鎮静化させようとするでしょう。

「利上げ」は景気がいいから起こるので株価は上昇するなどと解説する人もいますが、今回の利上げは、ある意味株価を下落させるためにおこなっているということも言えると思います。

約1200億円の運用をしているコーエーテクモ襟川恵子会長は、1月に3%を残してすべて売却したとのことです。

会社の決算には、莫大な運用益が計上されており、この下落を、完全に回避しています。

会長は米株が安定するのは秋口以降。今はゼロクーポン債を買っているとのことです。

すこし、警戒を高めておいたほうがよさそうです。