えのキングの投資日記

日本株投資日誌

8/2(月)

7月30日 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり275/値下がり1875
騰落レシオ(25日) 89.29
売買代金 東証一部 2兆8469億円
     マザーズ 1306億円

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

日経VI 22.93 +1.81(+8.57%)
VIX  18.24 +0.54(+3.05%)

業種 海運ゴム製品 
2業種のみ上昇。
   医薬品その他製品情報・通信などが大幅下落。

個別 通期の見通しを上方修正し、年間配当予想を150円→550円に引き上げる発表をした商船三井(9104)12%を超える上昇になり、同業の日本郵船(9101)川崎汽船(9107)も急騰しています。

決算が好感されたキーエンス(6861)デンソー(6902)が大幅高になり、ZOZO(3092)8%を超える上昇になっています。

上方修正と増配を発表した神鋼商事(8075)ストップ高になり、1Qが大幅増益になったトーメンデバイス(2737)は、場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

国内コロナ感染が拡がる中、ウエルシア(3141)ワークマン(7564)ライフコーポレーション(8194)など、昨年巣ごもりの影響があった小売の一角が物色されています。

反面、ファナック(6954)が上方修正を発表したものの、6%を超える下落になり、富士通(6702)も1Q大幅増益でも9%近い下落になっています。
良好な決算が確認されても厳しい下落になるものが散見され、1Q大幅減益になったアンリツ(6754)大日本住友製薬(4506)など決算がさえなかったものは急落しています。

三越伊勢丹(3099)パナソニック(6752)東京電力HD(9501)なども決算を材料に大幅安になり、任天堂(7974)など先に決算を控えたものにも警戒売りがでています。

また、今期が最終赤字に転落する見込みになった千代田化工建設(6366)は14%近い大幅下落に沈んでいます。

本日、東証2部に新規上場したAIメカテック(6227)
は、公募価格を若干上回る初値からスタートするも、終値は初値を1割以上下回る値段で終わっています。

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日経平均 日足 

日経平均は大幅反落!
今月も月末安アノマリーにあらがえず、大幅安になっています。
前回7/20につけた27330円を下回り、上値切り下げ、下値切り下げの下落トレンドが継続しています。
ナイトセッションの先物27490円と反発していますが、反発力に力強さが感じられず、少なくとも、短期線の5日線(27690円)200日線(27823円)をキャッチアップし7/26の高値(28036円)を奪還できなければ、再度の下落の可能性は否定できません。
先物ベースで7/20につけた27060円の安値、および先物の52週線(27054円)あたりで止まらなければ、27000円以下は価格帯の薄いところになり、一気に昨年12月安値近辺(26327円)あたりまで下落してもおかしくないと思われます。

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主要大口プット建玉

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主要大口コール建玉

オプションの需給面でみても、短期筋のアムロが足元の価格帯のプットの売りを買戻し、28000円以上のコール買いと同時に27000円のプット売りと26500円のプット買いのポジションをとっています。
したがって、短期吊り上げからの下落狙いのポジションと思われ、仮に上昇が見られたとしても逃げ足が速く急変する可能性があると思われます。
中期トレンドを形成するGSも、先物、オプションともに積極的な買いが見られず、中期トレンド形成勢力が不在になっています。
6月以降、先物を売ってきたCSに、まだショートカバー(先物の買戻し)の動きが見られず野村も買戻しの手を止めています。
したがって、今週も、短期筋のアムロに振り回される可能性が高く、リバウンドしたとしても、急変し下落。
27000円近辺の攻防戦になる可能性があると思っています。

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さて、米株が強い中、なぜ日本株が売られていくのでしょうか?
上記は7月のIMFの世界経済見通しですが、日本は先進国の中で、唯一の下方修正をしていることがわかります。
コロナの影響で経済回復が後ずれしているということが原因のようです。

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それから、日本株には8月は株価が下落しやすいアノマリーがあることにも注意が必要です。
上記は日経平均の月別上昇回数と平均騰落率ですが、8月は12か月の中で一番悪いパフォーマンスになっています。
夏枯れの中、短期筋に振り回される可能性があり、仮に今回反発したとしても、SQ週前後が、30000円超えで買った信用残の高値期日になることもあり、第2週、第3週は仕掛けてくる可能性がありますので注意が必要です。

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ただし、8月半ばを乗り切れば、相場の流れが、再び上昇に転じていくことも想定しています。
上記はワクチン接種が先行するイギリスと米国のコロナ感染状況ですが、ワクチン接種率が高ければ、仮に新規感染者数が増えても、入院するような重症者数は増えていないことがわかります。

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本日の日経新聞にも、緊急事態宣言発令とともに、菅首相は、8月下旬に国民の4割超がワクチンを2回接種する目標をたてています。アストラゼネカのワクチンも導入する方針で40~50代の現役世代の接種もすすんでくると思われます。
8月半ばがすぎれば、需給悪も徐々に解消され、ワクチン接種もすすみ、徐々に日本株も騰勢を取り戻すと思われます。
米国株の本格調整がなければ、突っ込みは買いのスタンスで臨みたいと思います。