8月18日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1438/値下がり659
騰落レシオ(25日) 93.23
売買代金 東証一部 2兆1808億円
マザーズ 1402億円
日経VI 18.96 -1.43(-7.01%)
VIX 17.70 +1.58(+9.80%)8/18 16:28現在
日経VIは20を切りましたが、VIX指数が上昇気味です。
上記はSKEW指数(ブラックスワン指数)とVIX指数ですが、SKEW指数が下がり気味でVIX指数は、まだ20以上になっていませんが上昇傾向です。
VIX指数が20を超えてくると、思わぬ米株の下落に見舞われる可能性もありますので要注意と思います。
業種 水産・農林、その他金融、繊維などが上昇。
海運、鉄鋼、不動産などが下落。
個別 富士フィルム(4901)が3%を超える上昇になり、連日で上場来高値を更新しています。
レーザーテック(6920)やリクルート(6098)、ソニーG(6758)など主力値がさ株に強い動きが見られ、メディパルHD(7459)との提携を発表した日医工(4541)が急伸しています。
一時1000ポイント割れしたマザーズ指数が切り返し、売り込まれていたメルカリ(4385)も3%を超える上昇になり、弁護士ドットコム(6027)やフリー(4478)も大幅高になりました。
荒い値動きをしているグローバルウェイ(3936)がストップ高まで上昇し、シャトレーゼのフランチャイズ展開を開始すると発表したホットマン(3190)もストップ高になっています。
反面、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手3社がそろって下落し、明治海運(9115)や玉井商船(9127)、大運(9363)はストップ高をつけた後に大幅反落し、小型の船株が軒並み急落しています。
日本製鉄(5401)やJFEHD(5411)など鉄鋼株が軟調になり、急上昇していた三菱製鋼(5632)も14%近い下落になっています。
パンパシHD(7532)は今期見通しがコンセンサスに届かず6%近い下落になり、楽天G(6755)も大きな下落になっています。
また、下方修正を発表したエコモット(3987)は3日続落し上場来安値を更新しています。
日経平均は5日ぶりに反発!
売り先行から7/30安値の27272円に接近したものの、反発し27500円台で着地。
なんとか底割れを回避したようにみえるが、早急に25日線(27850円)、200日線(28075円)を回復する動きがないと、頭を押さえられる形になり、再度下値を試す形になる可能性があり注意が必要です。
需給をみても、今回の下落を先導したCSのショートカバー(先物の買戻し)は見られるものの、短期筋のアムロの売りが目立ちます。
米株の下落がなければ、27500円を起点に±250円くらいで底固めの動きになるのではないかと思いますが、米株もSQ週で調整とリバウンドを繰り返しながら、なんとか値を保っている状況で、SQ明けにVIX指数高騰とともに下落ということになれば、日経平均も27000円割れの急落という状況になってもおかしくないと思われ、注意が必要と思います。
さて、本日は大和証券主幹事のIPO モビルス(4370)のデータを載せておきますので参考にしてください。
公募価格が上限の1280円であれば、初値予想は1600円~2000円。
人気の高成長SaaS案件で、業績規模は小さいが、すでに黒字化を達成しています。
PSRも4.3倍で割高感はなく、素直に人気化すると思われます。
しかしながら、株主構成は外部者が多く、公募価格の1.5倍(1920円)以上でロックアップが解除になります。
ロックアップ解除になる既存株数は公開株の倍以上になり、その半数以上は創業者が握ります。
創業者はすでに会社を去っており、ロックアップ解除になれば売却してくる可能性もありうります。
創業者を除いても、解除になる株数は公開株に匹敵しており、既存株主の売り警戒感が上値を抑える形になると思います。
公開規模が約16億円で、機関投資家の参入は考えにくいと思われますので、極端な人気化は難しいと思われます。
高成長のSaaS型のCRMソフト会社ということで、今春上場したジーネクスト(4179)が参考になりそうですが、同社のPER50倍を当てはめれば1000円半ばということになりますので、1600円~ロックアップ解除が意識される2000円くらいが妥当ではないかと思います。