えのキングの投資日記

日本株投資日誌

11/29(火) 銀行株上昇が意味するものは・・・

11月28日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄508/値下がり銘柄1272
騰落レシオ(25日)122.51%
空売り比率 43.1%
売買代金
東証プライム 2兆5582億円
東証スタンダード 1117億円
東証グロース 1685億円

11/25  米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

SKEW指数(ブラックスワン指数)

SKEW指数(ブラックスワン指数)が急上昇してきています。


まだ、水準はそれほど高くないものの、VIX指数上昇の懸念が出てきています。


指数が近い将来調整に入る可能性が出てきていて、主力株の値動きは一旦警戒が必要かもしれません。


その分、指数に関係ない材料株小型株が物色される可能性があると思います。

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

ジャフコ グループ(8595)
2523円 +209円(+9.03%)
野村総合研究所(4307)
3070円 -250円(-7.53%)

ジャフコ(8595)保有する野村総研(4307)株をすべて売却し、売却概算金額520億円のうち420億円を自社株取得、および自社株の公開買い付け(TOBに充当すると発表しています。


村上世彰氏率いるシティインデックスイレブンスの提案を受け入れた形でシティの保有する19.53%の同社株をTOBする予定ですが、同社とシティはTOBの応募契約を結んでいます。


TOB価格は2500円以上を前提としていて、11/30~12/7の期間で売買高加重平均価格が2525円以上2828円以下としています。


本日は思惑的にTOB実施条件水準まで上昇していますが、実際にTOBが成立するかは未知数と思われます。


一方、売却対象となった野村総研(4307)は売出しを発表して急落しています。

(それにしても老舗VCがアクティビストに手玉に取られる笑えない話です。)

 

kabutan.jp

ティムコ(7501)
919円 +147円(+19.04%)

ティムコ(7501)が一時ストップ高になるまで買われています。

 

同社は今期業績予想を発表し、経常利益を5900万→9300万に大幅上方修正しています。

また、期末一括配当についても5.4円→12円に大幅増配することを発表しています。

フィッシング事業においては釣りブームが平常に戻り、売上をやや下方修正したものの、利益率の高いアウトドア部門が好調に推移した様子です。

kabutan.jp

ダイドーリミテッド(3205)
269円 +16円(+6.32%)

アパレル中堅のダイドーリミテッド(3205)が大幅続伸しています。

先週末の大量保有報告書により、アクティビストとして知られるストラテジックキャピタルが、発行株式総数の8%超保有していることが判明しています。

保有目的は「純投資・重要提案行為等を行うため」としていて、何らかの株主提案や買い増しを期待した買いがはいった様子です。

kabutan.jp

ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)
1851円 +250円(+15.62%)

ファブレス半導体企業のディジタルメディアプロフェッショナル(3652)が急騰しています。


同社は米AMDザイリンクスアダプティブコンピューティング向けステレオビジョンIP「ZIA SV」の販売を発表しています。

 

t.co

ステレオビジョンは、2台のカメラの視差を利用して対象物の距離を計測する仕組みで、自律走行ロボットや協働ロボットの自律走行や稼働に不可欠な眼の機能を担うとのことです。


今回の「ZIA SV」AMDザイリンクスのアダプティブコンピューティングデバイスと組み合わせることで、高速かつ高精度な距離測定の可能なステレオビジョンの実現が可能になるようです。

SOX指数

半導体関連

反面、SOX指数の下落を受けて、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など主力半導体関連が全面安になっています。

www.nikkei.com

日本郵船(9101)
2934.5円 -13.0円(-0.44%)

先週末の日経新聞日本郵船(9101)の長沢仁志社長がコンテナ特需後の24年3月期以降の経常利益について「2000億円~3000億円が目安」と明らかにしたと報じられています。


今期見通し1兆1100億円から大きく減ることは、あらかじめ予想されていたものの、コンセンサスは4000億円以上となっていたことから、想定以上の減益と受け止められ嫌気されたようです。

しかしながら、同社長は25%を目安とする配当性向については「少ない」と明言しており、売り一巡後は株主還元拡充を期待した押し目買いも入り下げ渋った模様です。

ANYCOLOR(5032)日足

ANYCOLOR(5032)
10650円 -400円(-3.62%)

ANYCOLOR(5032)大株主

ANYCOLOR(5032)が続落しています。
同社は12/4に上場後180日を経過し、ロックアップ解除になります。

同社の既存株主にはVC(ベンチャーキャピタル)も多く、株価上昇による解除条項もなかったことから、ロックアップ解除後は手仕舞い売りをしてくるVCも多いとの見方があるようです。

しかしながら、ロックアップ解除後に、それほど売り圧力がないということになれば、アク抜け的に買いが入る可能性もあると思われます。

明日以降の値動きに注目です。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

小甘いスタートからジリ安の動きになりましたが、心理的な節目の28000円を割り込まず、終値では5日線(28177円)近辺まで戻して終わっています。

日経平均 ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドをみても、+1σ(28118円)を死守していて、+2σ(28530円)+1σ(28118円)の間で推移する上昇トレンドを崩していません。

明日以降も上昇トレンドを維持できるかが注目です。

【本日のトピック】

銀行株

地銀株

さて、ここにきて銀行株の上昇が顕著になってきています。
3メガバンクはもちろん、地銀株も軒並み上昇してきています。
地銀株については、著名投資家の井村俊哉氏富山第一銀行の大株主に躍り出たことで、イナゴが飛び乗っている側面もあるとは思いますが、それだけでは説明できない動きになってきています。

www.nikkei.com

 

日経新聞によると、日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)修正など金融緩和修正の思惑が強まってきていることを指摘しています。

井村氏も地銀の上昇については「日銀のマイナス金利解除など政策変更が上昇のカタリストになる」とコメントしています。

jp.reuters.com

www.nikkei.com


確かに、消費者物価のコアCPIは+3.6%40年ぶりの高水準になり、日銀の保有国債にも含み損が生じてきているようです。

www.nikkei.com

黒田総裁は、物価上昇は一時的なものとして金融緩和政策維持を表明していますが、FRBが同じく物価上昇を一時的とみなし、高いインフレを呼び込んでしまった失敗もありますので、日に日に金融緩和修正の思惑は強くなってきていると思われます。

政治的にも金融緩和を推進してきた安倍元首相亡き現在、来年黒田総裁が退任すれば、政策の方向性が変わる可能性は否定できないと思われます。

相場サイクル

先の日経新聞スクランブルは、緩和修正は海外マネーを日本に回帰させるとの論調ですが、正直意味不明です。

緩和修正は日経平均のEPSの上昇要因である為替の円安トレンド転換を導くことになるでしょうし、相場サイクルの「逆金融相場」に突入していくことを意味します。

私個人的には、緩和修正は、まだ時期早々のように思いますが、銀行株上昇が、早期の緩和修正を予期しているのであれば、相場下落も考えていかなくてはならない時期に来ているのかもしれません。


 

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