9月17日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1423/値下がり645
騰落レシオ(25日) 138.40
空売り比率 39.3
売買代金 東証一部 4兆3205億円
マザーズ 1652億円
VIX指数が20を越えてきています。少し要注意!
業種 海運、空運、サービスなど上昇。
鉄鋼、非鉄金属、不動産など下落。
個別 海運大手3社がそろって大幅高になりました。週間では日本郵船(9101)が4.8%高、商船三井(9104)が5.2%高、川崎汽船(9107)にいたっては23.1%高になっています。
エムスリー(2413)が5%近い上昇になり、レーザーテック(6920)、信越化学(4063)、任天堂(7974)、ファナック(6954)、ベイカレント(6532)など値嵩株の多くが物色されました。
自民党総裁選出馬の野田聖子幹事長代行が提唱した「子どもまん中庁」設立を材料に、ベビーカレンダー(7363)やポピンズHD(7358)、カラダノート(4014)など子育て関連銘柄が動意づきました。
上方修正を発表したクロスキャット(2307)はストップ高になり、通期営業利益の上方修正とアーティスト支援の新規事業を発表して、連日ストップ高になっていたBirdman(7063)は値動きの荒い中33.3%高と大きく上昇しています。
反面、ユーロ円建てCBの発行が嫌気された日本製鉄(5401)は6%近い下落になり、JFEHD(5411)や神戸鋼(5406)など鉄鋼株も連れ安しています。
東邦亜鉛(5707)や三井金属(5706)、住友鉱山(5713)など非鉄金属関連が総じて軟調になり、中国恒大集団の信用リスクが意識され、TOTO(5332)やLIXIL(5938)など住宅設備関連が警戒売りに押されています。
JR西日本(9021)が商いを伴う下落になり、バイク王(3377)やゴルフダイジェストオンライン(3319)等「密」回避で人気を集めたレジャー関連も値を崩しています。
日経平均は反発!
しかしながら、ローソク足は「陰の陽はらみ」を出現しています。
一般的には底値圏で出現したときに、底打ちをはかる足形ですが、天井圏で出現した時にも、目先の基調変化を警戒する足形です。
CFDが30351円(9/20 9:30現在)と、やや下押ししていることから、日柄調整、もしくは値幅調整に入る形になると思われますが、仮に値幅調整になったとしても、心理的節目の30000円、深押ししたとしても9/3~9/6につけた窓埋め水準29149円あたりが下値メドになると思われます。
いずれにしても、中期的には上昇トレンドは継続と思われ、上記の25日線乖離率が4%台になってきたあたりから押し目買いに徹するべきであろうと思います。
さて、本日は9/17に発売された会社四季報から、気になった日本特殊陶業(5334)を紹介します。
日本特殊陶業は、総合セラミックスのメーカーで、上記の自動車用プラグや排ガス系センサーでは世界一のシェアを誇ります。
プラグの素子であるセラミック開発技術をもとに、半導体製品や医療機器、燃料電池など、さまざまなところで製品化されています。
世界21の国と地域に進出していて、海外売上比率は86%に及びます。
新しい技術としては、水素を利用した発電やEVに必須と言われる全固体電池にも取り組んでいて、全世界が取り組む「カーボンニュートラル」関連としても話題に上りそうです。
会社は22年3月期の予想配当を74円(配当利回り4.06%)と予想していますが、新しい四季報では配当性向を40%目安で、配当のさらなる上乗せもありうると予想しています。
PERは9.94倍 PBRは0.83倍 株価も2018年には3400円をつけたことがあります。
テーマ性と割安増配銘柄として注目してもいいと思います。