1月17日(月) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり962/値下がり1120
騰落レシオ(25日) 90.36%
空売り比率 42.9%
売買代金 東証一部 2兆3178億円
マザーズ 1205億円
業種
個別
主力どころでは、トヨタ(7203)や日産自動車(7201)、SUBARU(7270)など自動車関連がしっかりの動きになり、ファーストリテイリング(9983)やリクルートHD(6098)も強い動きになっています。
三菱UFJ(8306)が昨年来高値を更新し、三井住友(8316)やみずほ(8411)など銀行株、野村証券(8604)、大和証券(8601)など証券株にも買いが入っています。
タイヤの値上げを発表したブリヂストン(5108)が買われ、TOYO TIRE(5105)や横浜ゴム(5101)も連れ高しています。
ベイカレント(6532)が上方修正と増配を発表しストップ高まで買われ、分割を発表したOATアグリオ(4979)も急騰しています。
下落を続けるマザーズのなかでも、メルカリ(4385)がプライム市場区分変更申請を材料に買われ、上期営業益が71%増になることを発表したEnjin(7370)や、いちよし証券がカバレッジを開始したHYUGA PRIMARY(7133)などがストップ高になっています。
反面、レーザーテック(6920)や日立(6501)、SMC(6273)などが売り込まれ、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)など海運株も総じて売り込まれています。
日経新聞の報道でイオン傘下に入ったキャンドゥ(2698)が店舗数拡大を材料に買われたのを対照的に、同業のセリア(2782)は大幅安になっています。
1Q経常が赤字となったサイエンスアーツ(4412)が急落し、月次が失望を呼んだスノーピーク(7816)がストップ安まで売られています。
今期大幅な赤字転落の見通しとなったアララ(4015)がストップ安まで売り込まれ、粉飾決算が話題になっているグレイステクノロジー(6541)も監理銘柄指定見込みとなり、ストップ安比例配分に沈んでいます。
日経平均は3日ぶりに反発!
前日の空売り比率が50.5%まで上昇していましたが、本日は買戻しと思われる先物買いが入り、ギャップアップスタートになりました。
しかしながら、今晩の米市場が「キング牧師誕生記念日」の祝日にあたることから、次第に様子見となり、売買代金も2兆3000億円の薄商いで終了しています。
指数は上昇したものの、東証一部は値下り銘柄数のほうが多く、マザーズ指数は目も当てれない惨状になっています。
三角持合いの下放れは回避しているものの、少なくとも、25日線(28635円)を上抜けするまでは予断を許さないところです。
さて、ウォーレンバフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが円債発行の意向という報道が話題になっています。
2020年は円債で調達し、日本の5大商社に投資しており、その後の結果はご存じの通りです。
市場では、「バフェットが次に狙うのは何か!」との議論が活発になっていますが、長期投資の外国人が好む日本株の条件としては、上記のような傾向があるようです。
バフェットは「銀行株」に投資するという見方がもっぱらですが、私はインフラ関連企業(建設・建材)も怪しいのではないかと思っています。
日本株を長期で保有するノルウェー政府年金基金も、上記のようなインフラ関連企業に投資しています。
インフラ関連企業が注目される理由としては、上記の通り
①老築インフラが急増していること
②国土強靭化計画執行で政府の後押しがあること
などがあげられます。
昨日のトンガの津波警報には驚かされましたが、16日の16時くらいには台湾東部海域でもM5.5の地震が観測されています。
東日本大震災はニュージーランド大震災の20日後に発生しており、日本もまったく他人事ではありません!
インフラ老築化に対応するのは、日本の最重要な課題であるはずで、国土強靭化計画は前倒しで推進されるべきと思います。
(国土強靭化計画は菅政権の時の政策です。四半期開示廃止とか、わけわからん国会答弁している場合じゃないと思いますよ岸田さん!)
上記のような、インフラ老朽化に対応する技術を持っている会社は注目されてくると思います。
その中でも大成建設(1801)は注目されると思います。
PER12倍 PBR0.89倍 配当利回り3.52% で今の時流にもあっていると思います。
1/14にはシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが大量保有報告書(5%)の提出をしています。
保有目的は上記のようになっていて、今後会社に圧力をかける内容になっています。
意外高もあるのではないかと思います。