えのキングの投資日記

日本株投資日誌

6/23(木) 米国市場の想定されるシナリオ

6月22日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄670/値下がり銘柄1099
騰落レシオ(25日)91.69%
空売り比率 44.8%
売買代金 東証プライム 2兆5773億円
     東証スタンダード 809億円
     東証グロース 1306億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)


【業種】


  1. 【個別】
    為替が136円台をつけたことから、三菱自動車(7211)マツダ(7261)SUBARU(7270)など自動車関連が大幅高になっています。

    2022年5月期経常利益16.0%減400億円となったものの、2023年5月期6.3%増425億円 年間配当を66円増配の233円にすることを発表したツルハHD(3391)7%を超える上昇になり、同業のスギHD(7649)クスリのアオキHD(7649)などドラッグストア関連が物色されています。

    武田(4502)アステラス(4503)ロート製薬(4527)など製薬関連が買われています。

    前日ストップ高になったENECHANGE(4169)が大幅続伸になり、ダブルスコープ(6619)も上ヒゲを形成しながら、4%を超える上昇になっています。

    www.nikkei.com


    三井住友FG(8316)による出資観測が報道されたSBIHD(8473)が大幅高になっています。

    反面、半導体関連に買いが続かず、東京エレクトロン(8035)SCREEN HD(7735)アドバンテスト(6857)などが大幅反落になっています。

    市況関連が売り込まれ、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)大手海運の他、明治海運(9115)飯野海運(9119)など中堅海運も総じて売り込まれています。

    www.traders.co.jp


    オーストラリアクイーンズランド州が、石炭発掘に際する同州へのロイヤリティ支払額を引き上げたと報じられ、同州で石炭発掘をしている三菱商事(8058)双日(2768)三井松島(1518)などが急落しています。

    これは、今後の火力発電におけるコスト増を予期させ、原発再稼働の続報が出てこない中、電気料金を大幅に上昇させることにつながります。

    t.co

    政府の仕事は、何十億もつかって、月数十円のポイントを配ることではないと思います。
    このまま、原発再稼働をスルーすれば、経済に大打撃になることを認識しているのでしょうか・・・

    メルカリ(4385)4%を超える下落になったほか、JTOWER(4485)ウェルスナビ(7342)HENNGE(4475)など主力グロース株が大幅安になっています。

    昨日急伸したレノバ(9519)は大幅反落になり、6月になり人気化していたサイバーステップ(3810)ストップ安になっています。

    テクニカル分析

    日経平均 日足 MACD
    日経平均は反落!
    ギャップアップからスタートし、3/9安値から5/12安値を結んだトレンドラインが走る26300円あたりを回復しましたが、次第に失速になりました。

    安値引けとなる大陰線を形成していますが、5日線(26112円)上はキープしています。

    米株の動向次第とは思いますが、6/9の28389円から6/20の25250円までの下げ幅2869円「半値戻し26954円」あたりまでは上昇してもおかしくないと思います。

    【本日のトピック】
    さて、本日は、想定される米国市場におけるシナリオを整理したいと思います。

    ①理想シナリオ
    ・人工的リセッション
    FRB金融引き締め→金利上昇→購買力低下(ローン借り入れ負担増)→需要減→販売件数減→価格減少(値下げ)→インフレ沈静化

    金利引き上げは、株価下落要因ですが、織り込んでしまえば、来年初頭の利上げ停止なども思惑になるため、株価の下落は限定的になると思います。

    ②Badシナリオ1
    スタグフレーション(景気悪化しているがインフレ低下しない)

    ウクライナ情勢による資源高→エネルギー高騰

    金利上昇では、インフレを止められず、FRBが出来ることは少ない。

    jp.reuters.com


    いまのところ、バイデン大統領が、燃料価格押し下げに、主要企業に圧力をかけていることもあり、原油価格は落ち着いています。

    www.nikkei.com


    ところが、昨日発表になった、5月 中古住宅販売は、ローン金利の上昇で、販売件数は4か月連続で減少するというインフレ沈静化を感じさせる内容であったものの、販売価格は過去最高という結果でした。

    これは、金利上昇でローンを利用できる人は少なくなっているものの、キャッシュ購入できる人や、8%のインフレに対し、ローン金利5.78%は、高いと思わないローンの利用ができる層の購買意欲が落ちてないということです。
    (貧富の差が開いてきているとも言えます)

    昨日の中古住宅販売は、インフレ沈静化が遅れていることを示しています。

    ③Badシナリオ2
    金利に対してインフレ率が高いことからの購買意欲持続

    このパターンになると、金利上昇期間の長期化につながり、マーケットは早期の利上げ停止を織り込めなくなります。

    エネルギー高騰のBadシナリオよりは、はるかにマシなのですが、株価の調整は長引くことになります。

    もちろん、中古住宅のような高額商品に限ってのことであって、日用品のインフレが沈静化しているのであれば問題ないでしょう。

    今晩のパウエル議長の議会証言が注目されるところです。

    ①②③のどのシナリオになっていくか見極めていく必要があると思います。


    なぜか、字が大きくなってしまい、読みにくくなりました。すいません。