えのキングの投資日記

日本株投資日誌

5/22 (月) まだまだ続く海外投資家の日本株買い!

5月19日(金)




【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング


【騰落レシオ】


本日も値下り銘柄数のほうが多く、騰落レシオは沈静化し始めています。

空売り比率】


【売買代金】

東証プライム 3兆4097億円
東証スタンダード 1638億円
東証グロース 1559億円


【米株市況】

5/19(金)米株市況



恐怖指数

恐怖指数

日経VI

日経VIが反落しています。
もし、週明けの日経平均が下落するようなら、日経平均は調整のターンに入ると思われます。

 


【Fear & Greed Index】

 

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種】



【個別】

www.nikkei.com


リコー(7752)東芝テック(6588)が共に大幅高になっています。

日本経済新聞「リコーと東芝がオフィス向け複合機コピー機など事務機の生産部門を統合する」と報じられ、そのなかでリコー東芝子会社の東芝テック事務機の生産などの機能を新会社に集約する」とあることが好材料視されているようです。

楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストは、リコーについて「3%台と高い配当利回りも踏まえた割安感に統合への期待という好材料が重なり、買いにつながった」とみているようです。

引き続き買い優勢の展開が期待されるところです。


kabutan.jp


アララ(4015)ストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。


同社は、同社子会社のバリューデザインが、NTTドコモが提供する電子マネー「iD」のライセンスを取得したと発表しています。

自社が提供する独自Pay(店舗独自のハウス電子マネー)サービスが、全国200万箇所を超えるiD加盟店でも利用出来るようになるとしています。

株価は早々に張り付いたまま終えており、長期上昇トレンドの発生に期待が集まります。


kabutan.jp


EduLab(4427)ストップ高まで買われています。

 


同社は、
「GPT-3.5」を活用したAI自動採点ソリューションを教育業界向けに提供開始したと発表しています。

主に英語のライティングやスピーキングテストの採点を行うことが出来、今後は日本語の論述形式の解答にも対応を進めるとしています。

株価は、差し引き196万株超の買いを残していて、早期に475円超の窓埋めレベルを達成できるか注目されます。

kabutan.jp


ヘッドウォータース(4011)が大幅反発しています。

 


同社は、ソニーグループ傘下のミークと連携し、エッジAIソリューション事業を強化すると発表しています。

スマートストアやスマートビルディング、スマートシティーを推進する企業の支援を行っていて、エッジAIソリューションを必要とする顧客企業向けに、通信設備支援のサービスに繋げるとしています。

直近、5/17につけた19,700円年初来高値を上回っていけるか注目されます。

www.nikkei.com


エヌ・ピー・シー(6255)が反発しています。

日本経済新聞によると、
G7は19〜21日に広島で開く首脳会議で採択される首脳宣言に、再生可能エネルギーの導入目標を明記する方向で調整に入ったと報じられています。

具体的には7か国合わせた太陽光発電の導入量を2030年までに10億キロワット以上と現状の3倍強に増やす方針です。

これが刺激となり、太陽光発電など再生可能エネルギー関連株が物色され、同社株のほか、エストHD(1407)リニューアブル・ジャパン(9522)なども買われています。

来週も出尽くしとならず買いが続くのか注目されます。

kabutan.jp

上記材料も追い風になってか、Abalance(3856)ストップ高まで買われています。

kabutan.jp

同社株は、前日まで、海外に拠点を置くViceroy Researchが公表したレポートにより、大きく下落していました。

同レポートでは、ベトナム子会社のVSUNの太陽エネルギー製品に関し、米国では2024年から販売が制限される予定などと書かれています。

www.youtube.com


同社は、即座に同レポートに対する注意喚起のIRを出し、IR担当が空売りインチキレポートに負けるな!Abalance」というYouTubeに出演しています。


さらに、5/18には対風説レポートの緊急IRセミナーを開催し、Viceroyの主張を否定しています。

恐らく、休み明けの株価は、こうした素早い対応が奏功し買いからくると思われます。

 

しかしながら、このIR担当は、材料株の会社を渡り歩いてきた人物です。


(あの上方修正を小出しにやる絶妙なIRは、この経歴を見れば納得です。)

t.co

そして、ここの監査法人は、あまり評判のよくないアスカ監査法人です。

 

自己資本も改善傾向とはいえ、褒められる数字ではありません。


利益剰余金59億円しかないのに時価総額1699億円というのも利益拡大が過剰評価されているように思います。

 

(この財務で投信にメッチャ組み入れられているのは驚き!)

恐らく、これからも乱高下する局面はあると思います。

今後も株価が上昇する可能性を否定するものではありませんが、材料株として割り切って投資するべきと思います。


テクニカル分析


日経平均は7日続伸!

引き続き5日線(30189円)上は維持するも、7日ぶりの陰線になっています。


ナイトセッションの日経平均先物は小幅反落で戻ってきています。

前述の通り、日経VIも反落していて、週明けの日経平均も下落に転じるのであれば、とりあえず、ここもと市場を先導していたオプションの「デルタスクィーズ」は一巡したとみるべきと思います。

仮に下落した場合、目先は5日線(30189円)を維持できるかどうかが上昇波動を継続するかのカギになると思います。

また、ここもと日経225の大型銘柄に物色が集中してきましたが、中小型銘柄にも、物色の流れが広がってくるのかも注目されるところです。


【本日のトピック】

jp.wsj.com


さて、上記WSJの記事によりますと、現状、米国の機関投資家の米株への買い意欲は、米銀行セクターの混乱等もあり、かなり後退しているようです。

 

トヨタソニー時価総額 単位:兆円


機関投資家は、ここ1年で3339億㌦(約45兆3000億円)もの資金を米株式市場から引き揚げたというのですから、ざっくり、トヨタソニー2社を足した時価総額くらいが失われたことになり、いかに巨大な資金が動いているのかわかると思います。

エスタン アライアンス

米銀行セクターの混乱は、ファースト・リパブリック銀行の破綻以降、ネクストFRC」は発生していません。

エスタン・アライアンスなども預金が増加しているとの報道から、株価は底値からは反発しています。

3月から市場を賑わせてきた金融不安問題は、とりあえず一服している状況です。

しかしながら、FRBが課す金融規制強化の内容が明らかになるとか、商業用不動産ローンのデフォルト動向が取り沙汰されるようになれば、市場は簡単に金融不安モードになり得ます。

イエレン財務長官が、米銀について「更なる合併が必要かもしれない」と発言したように、今後も、更なる銀行の淘汰の動きもあるかもしれません。

機関投資家にとっては、おいそれとは、米株に資金を戻せない環境が続いているというのが現状です。

(もっとも、上記WSJの記事は、そういう時こそ投資のチャンスという内容ですが・・)


これまでも述べてきたように、ここもとの日本株の上昇の原動力海外投資家資金による買いです。

米株から流出した巨額の資金の一部が流れてきている状況で、まだまだ余力はありそうです。

日経平均株価レンジ

前述のように、オプションの「デルタスクィーズに一巡感がみられるところから、スピード調整はあるべきと思いますが、日経平均株価は、これまでのところ、上記のように、PBR1.1倍がレンジの下限、1.3倍がレンジの上限で推移してきています。

PBR1.3倍は31,300円~400円近辺に該当し、この水準は日経平均の歴史的な最高値と最安値のフィボナッチ・リトレースメント(76.4%戻し)のレベルと一致するようです。

目先のレンジのターゲットとして意識される水準と思われます。

ドル建て日経平均 週足


それに対して、海外投資家は、どの水準まで日本株を買うつもりなのでしょう?

それを考察するのに、有効なのがドル建て日経平均です。

日経平均は30年ぶりの高値を更新していますが、ドル建て日経平均は為替の円安もあって、おととしの高値まで、まだ60㌦近く上値余地があります。

海外投資家にとっては、高値圏ですらない状況です。
少なくとも、おととしの高値水準はターゲットになると思います。

しばらくは、米株に全力投球する状況ではなさそうですし、海外投資家の日本株買いは、まだまだ継続すると思います。

日本株については、しばらく、安易にショートを振るのではなく、押し目買いを狙うのが得策と思われます。

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