11月30日(木)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
アドバンテスト(6857)が大幅反発しています。
同社は29日、投資家向けの技術説明会を開催しました。
半導体メモリー市場について、生成AIの普及を背景に高性能メモリーの需要が急拡大するとの見通しのもと、HBM(広帯域メモリー)は2023年から27年の5年間の平均成長率が52%程度となるとの市場予測を提示しています。
半導体向け検査装置を手掛ける同社はHBM向けで現状、高いシェアを持つとし、広範な製品ポートフォリオを生かしつつ、リサーチや開発を進めているとのことです。
検査装置事業の更なる拡大を期待した投資家の買いが集まったようです。
説明会に参加した三菱UFJモルガン・スタンレー証券の和田木哲哉シニアアナリストは29日付リポートで「HBM用テスタの高い成長ポテンシャルが示され、好印象だった」と言及し、そのうえで「DRAMメーカーはHBMの歩留まり改善に苦戦しており、短期的にもさらなるウエハー投入量の増加と、テスタ導入台数の増加が見込まれる」と指摘しています。
黒崎播磨(5352)が大幅続伸し、年初来高値を更新しています。
同社株は29日、SMBC日興証券が同社株の投資判断を「1」、ターゲットプライス13,100円で新規にカバレッジを開始しました。
前田拓也アナリストらは同日付のリポートで「成長市場であるインドの将来的な粗鋼増産に伴って業績拡大の期待が高い」と指摘し、脱炭素化に向けた電炉シフトが耐火物の需要を喚起するとも分析しています。
同社は、10月末に2024年3月期通期の純利益予想を前期比50%増の124億円と、従来予想(100億円)から上方修正しています。
東海東京調査センターの清田涼輔シニアアナリストは「インドに加え、欧州や南米でも販路を広げるなど収益基盤が強化されている」と評価しています。
株価は高値圏のもみ合いから上振れる動きとなっていて、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
Laboro.AI(5586)が急騰し、ストップ高まで買われています。
同社は、本日、前場中に同社HP上の取引先実績ページにラピダスを追加したと発表しました。
ラピダスは官民連携で設立した次世代半導体の国産化を目指す新会社で、ラピダスとの取引は好材料と受け取る向きが多い様子です。
後場から、ストップ高まで駆け上がりましたが、SNSなどで市場に知れ渡ったようで、短期資金も巻き込んだ様子です。
突如、ラピダス関連になったことから、明日以降も物色は続くと期待する向きも多い模様で明日の動向が注目されます。
大真空(6962)が急反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、29日、2024年3月期第2四半期の決算説明会を開き、資料をホームページ上で公開しました。
台湾セグメントの7-9月期売上高と営業利益が、四半期ベースで回復基調が鮮明となったことや、フォトリソ製品の売上高が順調に拡大していることなどが好感されたようです。
更に、来期は車載向けが堅調に推移し、通信向けは回復基調が継続するとの見通しも明らかにしていて、今後の業績回復が期待されます。
同社株の連想で、本日は同業の水晶振動子を手掛ける日本電波工業(6779)やリバーエレテック(6666)にも物色される動きが見られています。
アドバンテッジリスクマネジメント(8769)が急反発しています。
同社は本日13時頃に、クラウド型復職/両立支援システムのオンラインリワークプログラム「eRework(イーリワーク)」をファミリーマートに提供したと発表しました。
イーリワークは、オンラインで受けられる3週間のリワークプログラムに加え、復職後のフォローアップ、復職者を受け入れる職場の体制整備支援を含めた総合パッケージサービスです。
「認知行動療法」をベースとしたeラーニングをはじめとし、再発防止のためのワークやGPSを活用した移動訓練、カウンセラーによる面談などで多角的に現在の状態をスコア化するとのことです。
株価は、8月に空けた窓レベルが意識される動きになりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を描くとともに、終値は上向きに転じた5日線(33,457.94円)を、わずかながら回復しています。
しかしながら、11月24日を直近ピークとして本日まで4営業日連続でザラ場高値が切り下がっています。
引き続き上値での売り圧力は強いことが伺え、明日の動きで週足陽線を形成できるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、昨日のブログにも書いたFRB高官発言の影響もあり、米金利は下落傾向にあります。
この動きを受けて、金利や配当のつかないビットコインや金は素直に上昇してきているのですが、株式の動きは悪く、従来の「金利低下=株高」の方程式が成り立たなくなってきています。
X(Twitter)では、S&P500において、RSIが買われすぎの70を超えてから、弱気のダイバージェンスを形成していると指摘する人もいます。
今月の急激な上昇で、株価にかなり過熱感があり、今夜のPCEデフレーターが予想を上回る結果になれば、早期利下げ観測の後退で、来週の雇用統計位まで暴落する可能性があると指摘しています。
日経平均がほぼ横這いだった11/20-11/24週、海外投資家は4週ぶりに売り越しに転じています。
現先合計で▲4165億円(現物▲10億円/先物▲4155億円)売り越しており、バブル崩壊後の戻り高値で上値を抑えたのは、足の速い海外の先物投資家であった可能性が高いようです。
日経平均上昇の後ろ盾になってきた海外投資家の需給バランスが変化してきているのであれば、ここしばらくは要警戒かもしれません。