12月7日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
SOMPOホールディングス(8630)が大幅上昇になり、上場来高値を更新しています。
同社は、6日の取引終了後、米データ解析大手のパランティア・テクノロジーズの一部株式の売却益計上により、2024年3月期(今期)の連結純利益が前期比12.3倍の3240億円になるとの見通しを発表しました。
従来予想から600億円上方修正し、好感した買いが入ったようです。
パランティア・テクノロジーズ株は、AI相場の中で11月に急騰しており、単一銘柄として保有集中リスクも高まりつつあったものと思われます。
同社は、「今回の株式売却後もパランティア社との業務上の関係性はこれまでと変わりない」(同社広報)としています。
パランティア株の売却資金は成長投資のほか、株主還元に充てることも検討しているといわれ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の辻野菜摘シニアアナリストは6日付のリポートで「期末の追加還元の可能性が高まった」と指摘しています。
メニコン(7780)が大幅続伸しています。
7日の日本経済新聞では、同社が海外で第2の成長を見出しているとの企業紹介記事が報じられています。
スマートフォンの普及で世界的に若者の近視が進んでいることが背景にあり、中でも中国では睡眠時に着用して近視を矯正する「オルソケラトロジーレンズ」が人気を集めているとのことです。
寝ている間に着用し角膜を平たんにすることで近視を矯正するハードコンタクトレンズで、中国では、その発音と意味から中国語でOK鏡と呼ばれ、SNS(交流サイト)などで話題を集めているようです。
株価は、中国の人口の大きさを考慮すると、今後の海外成長をけん引していくものと期待が高まる状況で、明日以降も見直し買いが続くのか注目されます。
https://www.rakutenchi.co.jp/
東京楽天地(8842)が場中値つかずのストップ高比例配分になり、年初来高値を更新しています。
同社は、6日引け後に、東宝(9602)が完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しています。
TOB価格は1株6,720円で、プライム上場維持基準の継続した充足やPBR1倍割れ改善への対応といった同社が抱える経営課題を解決すると共に、不動産事業や映画事業の戦略を補完し、強化することに繋げる狙いとのことです。
本日は862万株超の買いを残しており、明日以降もTOB価格へのサヤ寄せが継続することになりそうです。
東京機械製作所(6335)が急反発しストップ高まで買われています。
6日、同社の主要株主だったアジアインベストメントファンドを被告として、同社株の短期売買取引による利益の提供を求める訴訟に関し、東京地方裁判所が被告に対し、東京機械に約19億4,000万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
同社は、アジアインベストメントファンドにより控訴された場合は、引き続き適切に対処するとしたうえで、業績への影響を含め、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとのコメントを公表していますが、本日は収益面へのプラス効果を期待した買いが先行したようです。
明日以降株価の動きが年初来高値を目指すような動きになるのか注目されます。
https://www.riskmonster.co.jp/
リスクモンスター(3768)が急反発しています。
同社は、6日引け後に自社株買いの実施を発表しています。
上限を21万株(発行済み株数の2.78%)、または1億円としていて、取得期間は12月7日から2024年2月29日までとしています。
機動的な資本政策を実施することで資本効率の向上を図り、株主への利益還元を実現することが目的としていて、発行株式総数の適正化という観点から今後自社株の一部を消却する予定としています。
業績下方修正を受けて直近で株価は急落し、底値圏での推移を強いられていましたが、格好の反発材料としてとらえられ25日線(493.40円)を突破してきています。
目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
ローソク足は陰線を描き、高値と安値も昨日の水準から切り下がっています。
終値は節目の33,000円や25日線(32,997.99円)を再び下回ったほか、株価上方では5日線(33,148.56円)が下向きに転じ、短期的な売り圧力が再燃してきています。
本日発表になった、11月第5週(11月27日〜12月1日)の投資部門別株式売買動向(東証と名証の合計)によると、海外投資家(外国人)は、現先合計で▲4,032億円(現物▲3,688億円/先物▲344億円)の売り越しになっています。
今週の日本株がレンジを切り下げ下値を試す展開になっていることから、彼らの売り越しは続いていると思われます。
それに対して、買い向かっていたのは自社株買いの事業法人や個人、年金等の信託銀行です。
特に信託銀行は直近2週間で約4,000億円買い越ししていますが、これは、先月国債利回りが大幅低下したことからリバランスで株式を買っていると推測されます。
本日、植田発言からJGB金利が大きく上昇していますが、今後の金利と株価のバランス次第で年金が売り手に戻る可能性は十分あると思います。
海外投資家が早期に買いに転じる動きがないと、日経平均は下落継続になりそうですが、今の政府与党の動きを見ていると、それは無理な注文なのかもしれません。
【本日のトピック】
さて、6日発表になった11月ADP全米雇用リポートは10万3,000人増で予想(12万8,000人増)を大きく下回る結果になりました。
これを受けて、米金利は低下する動きになりましたが、米株は、ほぼ寄り天で不発に終わっています。
S&P500は高値圏での「陰の包み線」を形成していて、調整入りを示唆しています。
NAAIMエクスポージャー指数をみても、米機関投資家は株式保有比率をかなり高めてしまっていることがわかります。
12/15のトリプルウイッチングをきっかけに、機関投資家のリバランスがおこれば、年末年始はヒヤッとする局面があるかもしれません。
日経平均のボリンジャーバンドをみるとバンド幅が収束していくスクイーズが始まってきていることがわかります。
もうしばらく収束が進み、下落によるエクスパンションが始まることも想定しておいたほうがいいかもしれません。