えのキングの投資日記

日本株投資日誌

12/8(木) 米株年末ラリー実現のためのロジックは?

12月7日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1049/値下り銘柄686
騰落レシオ(25日)100.28%
空売り比率 43.9%
売買代金
東証プライム 2兆6361億円
東証スタンダード 818億円
東証グロース 1559億円

12/6 米株市況



恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

 


【業種】

 


【個別】

www.nikkei.com

インバウンド関連

中国がゼロコロナを緩和させる方針と報じられ、三越伊勢丹HD(3099)高島屋(8233)JAL(9201)ANA(9202)HANATOURJAPAN(6561)旅工房(6548)などインバウンド関連が幅広く買われています。

非鉄金属

非鉄金属の一角にも買いが入り、大阪チタニウム(5726)東邦チタニウム(5727)が大幅高になっています。

kabutan.jp

 

WSCOPE(6619)
1800円 +115円(+6.82%)

WSCOPE(6619)が大幅反発になっています。


同社の子会社WSK社が、韓国大手鉄鋼メーカーのポスコのアルゼンチン法人とイオン交換膜スタックモジュール供給に関して基本合意書を締結したと発表しています。

イオン交換膜

具体的な金額は不明ながら、契約金額はWSK来年度売上額10%以上の規模になる見込みとのことから、同社への業績寄与もあるとの期待から見直し買いが入っているようです。

kabutan.jp


リファインバースグループ(7375)
2347円 +124円(+5.58%)

リファインバースグループ(7375)が3日ぶりに大幅反発になっています。

同社は廃車から回収したエンジン部品のインテークマニホールドを原料とする再生ナイロン樹脂を開発したと発表しています。

日本では年間300万台以上の廃車が発生していて、年間6000t以上インテークマニホールドが廃棄されているようです。

リファインバースグループ(7375)日足

直近12/5高値の2637円を更新していくかが注目になります。

kabutan.jp

TKP(3479)
2811円 +218円(+8.41%)
三菱地所(8802)
1845.5円 +16.5円(+0.90%)

TKP(3479)が急伸しています。

同社はレンタルオフィスの日本リージャスホールディングスを三菱地所(8802)に、台湾リージャス社をスイスのIWGに売却することを発表しています。

それにより約67億円の特別損失が発生しますが、販管費の負担が軽減するため、今期営業利益予想20億円→31億円に上方修正しています。

今後はTKP事業の仕入れ強化及び「再生」をテーマとした新規事業に経営資源を集中する方針です。


また、台湾事業の売却は地政学リスク排除も目的にあるようです。

また、同社は同時に未行使の第8回新株予約権の取得および償却も発表していて、それらが好感されて大幅高になったようです。

www.nikkei.com

ファーストリテイリング(9983)
83980円 -1620円(-1.89%)
東京エレクトロン(8035)
44820円 -1760円(-3.78%)

反面、日経平均寄与度の高いファーストリテイリング(9983)東京エレクトロン(8035)など値がさ株の一角が軟調になっています。
この2銘柄だけで、日経平均を約116円引き下げています。

12/6 アップル株価

アップルサプライヤー関連

米アップルが2.5%ほど下落(詳細後述)した影響でアップルサプライヤー太陽誘電(6976)TDK(6762)村田製作所(6981)などが軟調になっています。

WTI 原油先物

原油関連

原油を受けてINPEX(1605)石油資源開発(1662)ENEOSホールディングス(5020)など原油関連株軟調になっています。

kabutan.jp

東京一番フーズ(3067)
527円 -49円(-8.51%)

東京一番フーズ(3067)が大幅続落で東証プライム下落率トップになっています。

同社は44万8000株立会外分売を実施することを発表しています。

株式分布状況の改善、流動性向上、流通株式時価総額の拡大によりプライム上場維持基準クリアを目指すとのことです。

weekly-economist.mainichi.jp


今後も、プライム基準を満たすために、同様の株式放出等が横行する可能性がありますので、上場基準を満たさず「適合計画書」を提出した会社についてはチェックしておいたほうがいいと思います。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!

トウバ(塔婆)


引き続き25日線(27898円)75日線(27603円)の間に位置し、方向感が乏しい状況ですが、ローソク足は上ヒゲの長いトウバに似た形になっています。

www.nikkei.com

日経新聞によると、個人の信用売りの手じまいが進み、逆日歩銘柄が9か月ぶりの水準に減少しているようです。

信用売りの解消が進むということは、投資家が足もとの株価は高すぎると思っていないということも言えますが、上昇の為の燃料不足になりつつあるともとることができます。

方向性が出るのは、週末のメジャーSQ明けかもしれませんが、MACDヒストグラムが拡張傾向にあるなど、テクニカル的には警戒サインも出てきています。

75日線を明確に下回ると下落トレンドを形成する可能性もありますので注意が必要です。

【本日のトピック】

12/6 米 国債利回り

12/6 米株市況

さて、昨日の米国市況は、金利が下落する中、株も下落するという動きになりました。

これまでは、景気後退の兆しが見えれば、FRBが金融緩和方向に動くという期待感から、

金利下落=株高、もしくは、金利上昇=株安という構図でした。

すなわち BadNEWS is GoodNEWSという状況で、
景気悪化→インフレ沈静化期待→FRB金融緩和期待→株高となっていた流れが変わりつつあるということです。

ところが、昨日のブログにも書いたように、
サービス業(非製造業)はインフレが継続→FRBは金融緩和に動けない

ハイテク(製造業)→景気悪化が鮮明にという二極化現象が起きてきているため、

BadNEWS is BadNEWSという流れになってきているということだと思います。

www.google.com


昨日のBadNEWSの象徴的なものとしては、上記「アップルの自動走行車の計画縮小、2026年以降に延期」というニュースでしょう。

アップルはハンドルもペダルもない完全自動運転車開発をあきらめ、発売も約1年延期の発表をしています。

要するに、カネ余りのバブルが続いているときには、一見荒唐無稽に見えるチャレンジ企画でも推進できたのですが、現状はそのような余裕はなくなってきたということです。

アップルほどの巨人でも追い込まれてきているということで、米国の製造業が深刻な景気悪化に陥りはじめているというシグナルだと思います。

パウエル議長講演原稿脚注より


それでは、米国株は、このまま下落していくしかないのでしょうか?

上記の11/30のパウエル議長の講演原稿には、パンデミックの総死亡者が約100万人になり、このことが深刻な労働力不足を形成している趣旨が記載されています。

(同様の内容はリッチモンド連銀のバーキン総裁のコメントの中にもうかがえます。)

すなわち、サービス業の深刻な人手不足は、パンデミックが原因の構造上の問題であり、金利を上昇することで解決できるものではないというロジックも成り立ちます。


もちろん、こうしたロジックはインフレをさらに増長させかねませんので、FRBとしても慎重に検討されると思いますが、12/14パウエル議長会見パウエルプット的発言が出れば、米株は年末ラリーを形成するかもしれません。


 

 

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12/7(水) インフレと景気悪化のダブルパンチを食らう米経済?

12月6日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄723/値下がり銘柄1044
騰落レシオ(25日)103.97%
空売り比率 42.5%
売買代金
東証プライム 2兆5865億円
東証スタンダード 738億円
東証グロース 1589億円

12/5 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

 

銀行・保険株

長期金利上昇を受けて、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)など銀行株第一生命(8750)東京海上(8766)など保険株が全面高になっています。

www.nikkei.com

三菱重工(7011)
5264円 +66円(+1.27%)
川崎重工(7012)
2920円 +57円(+1.99%)
IHI(7013)
3745円 +105円(+2.88%)

岸田首相が2023年度から5年間の「防衛費」の総額を43兆円とするように指示したと報じられ、三菱重工(7011)川崎重工(7012)IHI(7013)など防衛関連が買われています。

 

www.nikkei.com

www.nikkei.com

日本郵政(6178)
1032.0円 +12.5円(+1.23%)
ACSL(6232)
1900円 +182円(+10.59%)

日本郵政(6178)日本郵政キャピタル、ドローン開発を手掛けるACSL(6232)が、大型物流ドローンの新機体を発表しています。

同機体は12/5に施行された改正航空法で解禁された有人地帯での目視外飛行「レベル4」を前提とした性能で、23年度以降の配送実用化を目指すようです。

ドローン事業への期待から見直し買いに繋がっていて、明日以降の値動きも注目されます。

kabutan.jp

スマスロ関連

ダイコク電機(6430)が急反発し年初来高値を更新しています。

同社は通期営業利益を11億円→18.5億円に上方修正し、期末配当も30円→50円に増配することを発表しています。

11/21からスマート遊技機の市場投入がスタートしていて、順調に推移していることから、スマート遊技機に必要な、同社が提供する「VEGASIA」などの製品の販売にメドがたったことが要因のようです。

スマスロ関連の連想として、円谷フィールズ(2767)マースグループホールディングス(6419)ゲームカード・ジョイコHD(6249)マミヤ・オーピー(7991)なども大幅高になっています。

kabutan.jp

ネクステージ(3186)
2751円 -243円(-8.12%)
IDOM(7599)
685円 -20円(-2.84%)
ユー・エスエス(4732)
2162円 +22円(+1.03%)

中古車オークションを手掛けるユー・エスエス(4732)11月のオークションデータ速報を発表しています。

それによると、11月の平均成約車両単価が106万円となり、前月比6.5%減、9月のピークから2か月連続の低下になっています。

これを受けてSMBC日興証券「2年以上続いてきた中古車バブル崩壊の可能性」というレポートを書いています。

ネクスージ(3186)IDOM(7599)のような中古車小売りは粗利が確保しにくくなる懸念で売り込まれています。

一方、オークションのユー・エスエス(4732)は出品台数の増加期待で買われたようです。

 

kabutan.jp


ANYCOLOR(5032)が続急落しています。


大株主によるロックアップ期間終了を受けて、需給悪化を懸念した売りが本日も続いています。

同社株の急落は小型株物色意欲を減退させており、坪田ラボ(4890)グッピーズ(5127)など今年上場したIPOの一角が大幅安になっています。

また、直近上場したウェルプレイド・ライゼスト(9565)ストップ安まで売られ、サイフューズ(4892)10%近い急落になっています。

kabutan.jp

KLab(3656)
438円 -71円(-13.95%)

ソシャゲ開発のKLab(3656)14%近い下落になっています。

KLab(3656) 第18回新株予約権の行使認可に関するお知らせ

同社は7/6に発行した第18回新株予約権について、割当先であるモルガン・スタンレーMUFGに対し行使認可を行うと発表しています。

12/6~1/4までが行使認可期間とのことですが、その間46万5000株が行使される可能性があり、当面需給を圧迫させる要因になりそうです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅続伸!

下降する5日線(27935円)で頭を押さえられる形で、引け値では25日線(27894円)も抜けていません。

米株が大幅下落した割には、為替がやや円安に推移したからか、しっかりの動きです。

方向感のない状態が続きますが、12/7メジャーSQ週の「魔の水曜日」になります。

日経VI

日経VIも急激に動いてきていますので、明日あたり、SQ前のポジション解消が一気に進む可能性もあると思います。

早期に25日線を奪還し上昇トレンドを取り戻すか、75日線(27623円)を割り込み下落トレンドに転ずるのか注目になると思います。

 

【本日のトピック】

www.bloomberg.co.jp


さて、昨日発表になった11月 ISM非製造業指数は、上記の通り市場予想をかなり上回る形になり、前月比でも改善する結果になりました。

 

 

その結果、金利が上昇し、株価が売り込まれました。

 

それに対し、12/2に発表になった11月 ISM製造業指数は市場予想を下回り、好不況の分かれ目になる50割れになっています。

www.nikkei.com

 

実際、米国のハイテク企業では人員削減がおこなわれ、人材の流動化が進んでいるという報告もあります。

今回のISM製造業指数非製造業指数の正反対の結果は何を示しているのでしょうか?

考えられることは、

ハイテク企業(製造業)→借入金で設備投資→金利上昇負担→業績悪化→人員削減

サービス業(非製造業)→移民やコロナで人手不足→求人増加・給与上昇→インフレ持続

と二極化が進んでいるということだと思います。

相対的に、製造業GDPに対する比率が高く、非製造業は従業員数が多いと言われます。

つまり、インフレが粘り強く残る非製造業のディスインフレが思うように進んでおらず、GDP等に大きくかかわり時価総額も大きいハイテク企業(製造業)の景況悪化が進んでいるということです

米経済は景気悪化とサービス業のインフレ継続のダブルパンチを食らっている状況です。

生活に密着しているサービス業のインフレが継続する以上、FRBは金融引き締めの手綱を緩めることはできません。

ブラックアウト期間で、FRBの伝言者と言われるWSJのニック記者は、12月は50bpの利上げで、2月も50bpの利上げになることを示唆しています。

12月は11月決算の終わったヘッジファンドの新年度入りであり、年末ラリーになる可能性も残されているとは思いますが、やはり、年明けは警戒しなくてはいけないと思います。

 

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12/6(火)○○ショックで狙う銘柄! ソシオネクスト(6526)

12月5日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄616/値下がり銘柄1136
騰落レシオ(25日)102.80%
空売り比率 43.8%
売買代金
東証プライム 2兆6402億円
東証スタンダード 884億円
東証グロース 1870億円

12/2 米国市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Greed→ExtremeGreedに移行してきました!

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

kabutan.jp

ファーストリテイリング(9983)
83890円 +2530円(+3.11%)

ファーストリテイリング(9983)が反発しています。

ファーストリテイリング(9983)11月月次


同社は11月の月次動向で、既存店売上高前年同期比3.8%減5カ月ぶりにマイナスになったことを発表しています。

防寒衣料が伸び悩んだようですが、他の衣料品各社も総じて、売上は伸び悩んでおり、期ずれの影響も大きいとみられます。

すでに織り込んでいて、12月の販売は期待が持てるとのことから反発したようです。

www.nikkei.com

中国関連

中国で新型コロナ感染対策の緩和が相次ぎ、香港株式が大幅に反発しています。

安川電機(6506)ファナック(6954)などFA関連日本製鉄(5401)JFEホールディングス(5411)など鉄鋼株資生堂(4911)コーセー(4922)など化粧品株など中国経済が密接に関連するセクターが買われています。

 

kabutan.jp

住石ホールディングス(1514)
399円 +63円(+18.75%)

著名投資家の井村俊哉氏が買っていることが判明し、高騰した住石ホールディングス(1514)が続伸しています。

住石HD(1514)大量保有報告書

同氏は住石ホールディングス(1514)株を買い増ししていて、保有割合7.65%→9.87%に上昇しています。

信用取引の配当金の税金

ほとんどが信用取引を使って購入しているため、短期売却の可能性を指摘する向きもありますが、信用取引を使って「配当金」「配当落調整額」にすることにより総合課税で持っていかれることを避ける税金対策かもしれません。

いずれにしても、今後が注目されるところです。

kabutan.jp

INCLUSIVE(7078)
1171円 +123円(+11.74%)

ZOZO創業者の前澤有作氏がTwitterで、イーロン・マスク氏とのオンラインミーティングが終了し、12/9頃に宇宙に関する重大な発表ができることになりました。」と呟いています。

INCLUSIVE(7078)堀江貴文が設立したロケット開発ベンチャーインターステラテクノロジーズ社と資本業務提携していることから、宇宙関連の思惑で物色されたようです。

自動車

反面、市場予想を上回る米雇用統計がドル高につながらなかったことから、日産(7201)三菱自動車(7211)いすゞ自動車(7202)など自動車株が全面安になっています。

www.nikkei.com

アインホールディングス(9627)
6120円 -410円(-6.28%)

アインホールディングス(9627)7日連続安になっています。

同社は先週末に上半期の決算を発表していて、営業利益が67.8億円で前年同期比17.5%増となり、従来予想の84.8億円を下振れる着地になっています。

コンセンサスも10億円ほど下回っていて、失望を呼んでいます。

通期は200億円 32.1%増を据え置いていますが、下振れ懸念が強まる状況になっているようです。

kabutan.jp

ANYCOLOR(5032)
8680円 -1840円(-17.49%)

ANYCOLOR(5032)が急落しています。

同社は12/5から既存株主に対する180日間のロックアップ期間が解除されています。

VCの保有も非常に多いため、実際、手仕舞いに動いているVCもあると言われています。

また、先週末にSBI証券がVCの売りと思われる100万株の立会外トレード12/5に実施すると発表しており、100万株という株数から、VCの売却意欲が旺盛とみなされ、売りに拍車がかかったようです。

同社は12/15に2Qの決算発表を予定していますし、三菱UFJモルガン目標株価20600円岩井コスモ目標株価18500円と強気のレーティングをしています。

VC売りが一巡する局面では押し目買いも入ると思われます。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅反発!

コマ線(陽の極線)

下値は75日線(27636円)、上値は25日線(27863円)に挟まれたコマ線(陽の極線)を形成しています。

今週末はメジャーSQになりますが、例年12月のメジャーSQを過ぎると国内の機関投資家の商いは一巡し、商いが薄くなります。

薄商いの中、テーマ性の高い中小型株が物色されやすく、個人投資家の動きが活発になる傾向があります。

日経平均は、早くも年末モードに入っているような状況ですが、大きな動きがあるとすれば今週の可能性が高いと思われます。

まずは75日線をキープし、25日線を奪還できるかが注目になりそうです。

 

 

【本日のトピック】

ソシオネクスト(6526)

ソシオネクスト(6526)

https://www.socionext.com/jp/


さて、本日は○○ショックと言われるような、大きな下落があった時に、ぜひとも狙ってみたい銘柄、ソシオネクスト(6526)を紹介します。

 

ソシオネクスト(6526)富士通パナソニック半導体部門が統合してできた2015年設立の半導体会社で、難度の高いチップの開発・設計に特化した会社です。

半導体会社をおおまかに区分すると、設計する会社製造する会社に分けることができます。

日本は、どちらかというと製造部門に強みを持つ会社が多いのですが、同社は設計部門世界で5本の指に入る会社です。

ソフトバンクGが上場させようとしている英アームも設計の会社です。)

 

ソシオネクストの強みは、ユーザーそれぞれの要望に合わせて性能を定義、設計を行うことのできる技術力です。

 

同社が主戦場としているカスタムSoC市場は、自動運転AR/VRといった新しい市場で競合他社と差別化をはかりたい企業に積極的に導入されています。

カスタムSoC市場は、半導体市場全体を上回る勢いで成長すると見込まれています。

商談獲得金額のイメージ

ソリューションSoCビジネスは、一般的に商談獲得から製品売上の計上まで2年以上を要するため、同社は将来の売上見通しのベースとなる「商談獲得金額」及び「商談獲得残高」を需要な経営指標としています。

2022年6月で、商談獲得残高は、すでに約8800億円確保しているようです。

同社は、常に4~5年先の新製品にかかわるチップを作成していて、当面、引く手あまたな状況であることが商談獲得残高に現れています。

業績も絶好調で、IPO初年度から160円の配当を実施する予定です。

配当性向40%を目安とし、将来的には総還元性向50%とするようです。

現在の株価でもPERは16.8倍 配当利回り2.46%になります。

ソシオネクスト(6526)日足


株価は、10月の上場以来、順調に上昇していましたが、ここにきて、やや足踏みになってきています。


直近上場銘柄ですし、これからIPOラッシュが始まることを考えれば、押し目買いを狙うこともできるのではないかと思います。

東京エレクトロン(8035)月足

特に、半導体関連株は、業績だけではなく、周りの環境や景気にも、株価が大きく振らされます。

上記、東京エレクトロン(8035)は2018年のとき、すでに業績は回復する兆しが見えていたのですが、株価は約半値になるまで下落しました。(その後は7倍に!)

私個人的には、来年1~3月くらいに、米国のリセッションを織り込んで、厳しいマーケットになることを想定していますが、次にマーケットを牽引するのは、やっぱり半導体であろうと思います。

ソシオネクスト(6526)は、11/10のブログに書いたIWON構想NTT(9432)と共に、マーケットが大きく調整した時に狙ってみたい銘柄です。

(よろしければ、↓↓ もご参照ください。)

xn--r8jzdvima84a.com

 

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12/5(月) やはり米株年末ラリーはあるのか? ただし期間限定か?

12月2日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄167/値下がり銘柄1637
騰落レシオ(25日)101.56%
空売り比率 45.5%
売買代金
東証プライム 3兆1716億円
東証スタンダード 849億円
東証グロース 1629億円

12/1 米国市況

12/2 米国市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

W杯関連

W杯カタール大会で、日本がスペインに勝利し、決勝トーナメント進出を決めたことから、「ABEMA」で全試合を無料中継しているサイバーエージェント(4751)大幅高になり、スポーツ観戦できる英国風パブを運営するハブ3030)は一時ストップ高になるまで買われています。
その他、選手のスパイクを製造する美津濃(8022)やサッカー教室を運営するクリップコーポレーション(4705)などがW杯関連として物色されています。

kabutan.jp

住石ホールディングス(1514)
336円 +80円(+31.25%)S高

昨日の、この欄でも書きましたが、著名投資家の井村俊哉氏7.65%の大株主に躍り出たことにより、イナゴが殺到しストップ高になっています。

しかしながら、大量保有報告書によると、保有株の大半は信用買いで現物は1500株しか保有していないようです。

全て自己資金の現物買いであった三井松島(1518)の時と違って、長期で保有する気はなく、本日のストップ高でも、ある程度売却しているのではという観測もあります。

もし、本当に本日売り逃げているのであれば、今回彼が見つけたαイナゴの群衆心理であったことになります。

生き馬の目を抜くのが相場ではありますが、少々寂しい気持ちがしますが・・・

kabutan.jp

大洋工業(6663)
408円 +45円(+12.40%)

大洋工業(6663)が窓を開けて急反発になっています。


同社は近畿大学との共同研究で「機能性セラミックス薄膜複合フレキシブル基板を開発したと発表しています。

23年度中のサンプル出荷を目指すとしており、業績インパクトを期待する買いが優勢になったようです。

kabutan.jp

マキタ(6586)
3265円 +100円(+3.16%)

大和証券みずほ証券が同社株の投資判断を格上げしています。

大和証券

大和証券「在庫削減は課題だが今期計画通り進めば危機感は和らぐ」とし、投資判断「3(中立)」→「2(やや強気)」に格上げし、目標株価3000円→3500円に引き上げています。

みずほ証券

みずほ証券「大規模な在庫削減・先行投資の一巡などフェーズ変化と、それによるキャッシュフローや利益率改善の可能性などを考慮すれば、現値からのダウンサイドリスクよりもアップサイドポテンシャルのほうが大きい」と指摘し、投資判断「中立」→「買い」目標株価3450円→3850円に引き上げています。

kabutan.jp

ユニフォームネクスト(3566)
1560円 +300円(+23.81%) S高

業務用ユニフォームのネット販売を手掛けるユニフォームネクスト(3566)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

同社は株式の流動性向上と株主数の増加をはかるため、12/31を基準日として1:4の株式分割を行うことを発表しています。

ユニフォームネクスト 株主優待

また、上記株主優待も新設したことが好感されたようです。(初回は分割前の保有株数が基準になります。)

自動車株

反面、円高進行への警戒が強まる中、三菱自動車(7211)マツダ(7261)日産(7201)など自動車株が全面安になっています。

 

www.nikkei.com

百貨店株

11月の国内百貨店の増収率が10月から鈍化したことが嫌気され、三越伊勢丹(3099)高島屋(8233)H2Oリテイリング(8242)など百貨店株が全面安になっています。

コロナ禍からの経済再開をうけて客足増加への期待が高まっていただけに失望を呼んだようです。

www.nikkei.com

 

インバウンド関連は、為替の円高はマイナスに作用しますので、調整が続く可能性が出てきていますが、今後は中国のゼロコロナ政策の行方が焦点になりそうです。

www.nikkei.com

ワークマン(7564)
4820円 -140円(-2.82%)

ワークマン(7564)が反落しています。

ワークマン(7564)月次


同社は11月の月次売上速報により、既存店売上高が前年同期比8.8%減と2か月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されたようです。

全国的に気温が高く、降雨日が少なかったため、冬物のアウターやインナー、雨関連商品などが苦戦したようです。

一方で、「他企業の売上動向からも、冬物商品の苦戦はある程度予測できていて、下値は限定的」と見る向きもあるようです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反落!

下向きの5日線(28032円)を下抜ける大幅ギャップダウンからスタートし、下値抵抗線として期待していた25日線(27844円)も、あっさり下抜けしてきています。

日銀ETF 買い入れ結果

日銀のETFの買いが701億円はいったからか、かろうじて75日線(27650円)では下げ止まり、下ヒゲ陰線で終了しています。

12/2 日経平均先物

日経平均先物27700円 -60円で戻ってきています。
75日線(27650円)引け値で守った形にはなっていますが、ザラ場では27480円まで下落するところもありました。

www.nikkei.com

現状では約8割以上が下期想定為替以下か

ここ数日、明らかに日本株が米株に比べて弱いのは、為替の円高が原因と思われます。

135円を割ってきた現状では、約8割以上の会社が下期の想定為替の水準を割り込んできたことになります。

もちろん、円高が利益になるニトリ(9843)良品計画(7453)のような会社もありますが、日経平均のEPSを引き下げる要因になると思われます。

年明けの決算発表では下方修正を発表する会社も増える可能性もあるでしょう。

米株の年末ラリーの可能性は、まだ残されている(年明けは大幅下落か?)と思いますが、日経平均は上値追いは厳しくなってきたかもしれません。

 


【本日のトピック】

 


さて、ご存じの通り12/211月米雇用統計が発表になり、特に注目されていた平均時給は前年同月比5.1%上昇と市場予想を大きく上回りました。

NYダウ 1日足

雇用統計発表直後、NYダウは350ドル以上下落する局面もありましたが、大引けではプラスで終わっています。
S&P500やナスダックも下げ幅を縮小して終わっています。

米2年国債利回り

米2年国債利回りも一時4.4%越えまで上昇しましたが、その後は下落しています。

www.google.com

 

リッチモンド連銀のバーキン総裁は、雇用統計が発表になる前の寄稿で、高インフレが継続する懸念も示しながら、労働力不足の原因として移住者の純減やパンデミックに起因する複雑な状況(米国では、コロナ死者数増加の影響で100万人規模で労働力が失われたとの説もある。)、リタイアなどを挙げています。

そして、今週発表になった全米12の地区連銀がまとめた、ベージュブックによると、「雇用は堅調ながら減速する兆し」が多く報告されています。

恐らく、「マーケットは雇用統計は遅行指標で、政策金利上昇させる要因にはならない」と判断し、下落幅を縮めたのではないかと思います。

もし、そうならば、米株の年末ラリーは、やはりあるのかもしれません。

ただし、年明けの決算では、金利上昇による企業業績悪化を織り込む下落も懸念され「期間限定」になる可能性もあることは想定しておくべきかもしれません。


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12/2(金) 米株は年末ラリーを迎えるのか?

12月1日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄621/値下がり銘柄1150
騰落レシオ(25日)111.91%
空売り比率 41.2%
売買代金
東証プライム 3兆1404億円
東証スタンダード 938億円
東証グロース 1827億円

11/30 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear & Greed Indexが高値を取ってきました!(後述)


恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

 


【業種】


【個別】

SOX指数

半導体関連

SOX指数の高騰を受けて、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など主力半導体関連が大幅高になっています。

www.nikkei.com

エーザイ(4523)
9775円 +443円(+4.75%)

エーザイ(4523)年初来高値を更新しています。


同社はアルツハイマー治療薬「レカネマブ」の第3相試験の結果を発表し、症状を抑制する効果があったことを発表しています。

野村証券「レカネマブ」の開発成功確率が上昇したとして目標株価12000円→13500円に引き上げています。

同社株は、一昨日、2例目の死亡が報告されたことから、大きく売り込まれましたが、早くも下落分を取り戻したことになります。

kabutan.jp

JTOWER(4485)
7570円 +940円(+14.18%)

同社は三菱UFJ銀行と屋外タワーシェアリングの推進を目的とした業務提携契約を締結したと発表しています。

 

これによりカーブアウト鉄塔における資産価値向上策の検討や資金調達において連携していく方針としています。

更に、複数の金融機関とNTTドコモからの「通信鉄塔カーブアウトプロジェクト」必要な資金調達契約を締結することを決定したとも報じています。

懸念されていた公募増資による資金調達が遠のいたことも買い安心感につながっているようです。

kabutan.jp

エヌ・ピー・シー(6255)
577円 +80円(+16.10%) S高

同社の22年有価証券報告書によれば、取引先に新たに米テスラが出てきたことが材料視されているようです。

テスラ2016年にソーラーシティを買収し、太陽光事業に参入しています。

今期以降もテスラとの取引が継続される思惑で、見直し買いが入っているようすです。

kabutan.jp

住石ホールディングス(1514)
256円 +2円(+0.79%)

引け後、著名投資家の井村俊哉氏が、同社株を7.65%保有していることが判明しています。

住石ホールディングス(1514) PTS

PTSでは、さっそくストップ高まで買われています。

 

井村氏は11/24175万株を一気に買ったようです。
5%ルールで大株主に名前が公表されれば、イナゴが飛びつくことも想定しての買いかもしれません。

www.nikkei.com

ウェルプレイド・ライゼスト(9565)
7200円 S高
カヤック(3904)
1445円 +65円(+4.71%) 

ウェルプレイド・ライゼスト(9565)が上場2日目に初値が付き、その後ストップ高になっています。


同社はeスポーツ事業専業企業として、初の業界上場となり、小型IPOということもあり人気化したようです。


公募価格1170円が初値は5倍以上の6200円でスタートし、すぐさまストップ高買い気配で張り付いています。


同社株がストップ高で張り付くと、親会社のカヤック(3904)も大きく買われる動きになりました。


次のIPOは13日上場で日柄があるため、明日も人気化することになりそうです。

米国10年国債利回り


反面、米長期国債利回りが大きく下落したため、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)メガバンクが売り込まれ、八十二銀行(8359)福岡FG(8354)など、ほとんどの地銀株が全面安になっています。

 

自動車株

為替も円高がすすんだことから、トヨタ(7203)SUBARU(7270)マツダ(7261)など自動車株軟調になっています。

www.nikkei.com

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政府はタワーマンションを活用した相続税の過度な節税を防ぐ検討に入ったと報じられたことから、三井不動産(8801)住友不動産(8830)三菱地所(8802)など不動産株軟調になっています。

また、在宅勤務の定着で、オフィス賃料が下落してきたことも懸念材料として取り上げられています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反発!

ギャップアップからスタートし、心理的な節目28000円、下落に転じている5日線(28133円)を上抜いてきています。

しかしながら、東証プライム市場では値下り銘柄数が値上がり銘柄数より、はるかに多くローソク足うわヒゲの陰線になっています。

上昇トレンドが継続されるためには、直近11/24の高値(28052.29円)を早期に上抜く必要があり、仮に調整がはいっても、上昇する25日線(27830円)まででは下げ止まる動きになることが条件になります。

物色対象もバリュー株よりグロース株が物色される動きを作れるかがポイントになると思います。

【本日のトピック】

www.nikkei.com

さて、ご存じの通り、12/1の米国市場はパウエル議長の講演を受けて、大幅上昇になりました。

パウエル議長の講演内容は、これまでFRB高官らがアナウンスしてきたことと、おおむね同じ内容でサプライズはなかったと思います。

事前にタカ派発言を警戒して、米市場も調整していたところだったので、思ったよりハト派であったと好感されたところはあるのでしょう。

昨日はJOLT求人労働移動調査も発表になり、予想より低い結果となりました。

この指標は求人動向推移を計測したもので、企業は求人をかけて雇用するという順序をたどるため雇用の勢い、方向性をはかる先行指標となるものです。

パウエル議長もJOLTは重要視していて、昨日のハト派発言の裏にはJOLTが鈍化していたということも影響していたものと思われます。

もちろん、インフレがどうなるかは結論がでているわけではありませんが、人手不足→賃金上昇→消費拡大→物価高騰という流れに歯止めがかかる可能性はでてきたものと思われます。

Fear & Greed Index

NYダウとFear&Greed IndeX


毎日、掲載しているFear&Greed IndeX70をつけてきました。


この水準は1/468以来の高さです。


前回は1/468で天井を打ってからNYダウは下げつづけました。

ちなみに昨年も11/886が高値でNYダウも11/8に天井を打っています。

NYダウとFear&Greed IndeX

今年の5月以降、NYダウとFear&Greed IndeXは、ほぼ同じ動きをしています。

確かに、Fear&Greed IndeXは高値を付け始めていますが、1/4と違ってVIX指数が、まだ低いままです。

恐らくFear&Greed IndeXは、もう少し上昇余地があって、天井を打つまではNYダウも上昇していくものと思われます。



これから、市場の関心は徐々に金利から企業業績(リセッション)に移ってくるでしょう。

ただ、それが明らかになるのは、次の決算発表の1月後半あたりで、まだ時間があると思います。

これから、年末にかけて、市場参加者が少なくなり、ボラティリティが上昇する可能性が出てきます。

出遅れたヘッジファンドが仕掛ける局面もあるかもしれません。

日本株は、為替の影響もあり、本日の動きを見ても、読みにくいところはありますが、米株は年末ラリーを迎えるのかもしれません。

 

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12/1(木) 超高齢社会に挑む② エクサウイザーズ(4259)

11月30日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄488/値下がり銘柄1287
騰落レシオ(25日)119.69%
空売り比率 44.5%
売買代金
東証プライム 4兆1516億円
東証スタンダード 1074億円
東証グロース 1601億円

11/29 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

防衛関連

岸田首相が防衛費を2027年度にGDP費2%に増額するように関係閣僚に指示したと報じられたことから、三菱重工(7011)川崎重工(7012)IHI(7013)防衛関連株に強い動きがみられました。

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特にIHI(7013)SMBC日興目標株価6200円→6600円に引き上げており、6%を超える上昇になっています。
同社はIHIを、過去最高益基調が継続し、業界のトップピックと評価しています。

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セーラー広告(2156)
306円 +21円(+7.37%)

セーラー広告(2156)が窓を開けて急伸し、一時ストップ高まで買われています。

同社は地域ブランド商品の企画開発及び販売を行う子会社を設立すると発表しています。

商業施設や地元小売店の他、自社ECサイトを活用した販売を支援し、地域生産者や経営者と共に自社で販売できる商品を開発する方針のようです。

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日本電波工業(6779)
1745円 +160円(+10.09%)

三菱UFJモルガン目標株価2400円→2900円に引き上げています。
構造改革車載分野における顧客の生産回復円安効果を理由に今期営業利益予想を65億円→82億円に引き上げ、会社計画を上回る予想を発表しています。

株価には見直し買いが入り、今年の大発会につけた年初来高値1840円を超えていけるかが注目されます。

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日本金属(5491)
1021円 +74円(+7.81%)

日本金属(5491)が急騰しています。

同社はグレーチング部材製品であるIバー「リプルス」が食品工場や精密機器製造工場に採用されたことを発表しています。


同製品は強度・軽量化のニーズに加え、ステンレスの清潔感・耐久性、耐すべり性が特徴で、今回の採用により生産量が倍増しているようです。


www.nikkei.com


反面、中国国家統計局が発表した11月製造業購買担当者景気指数(PMI)48.0となり、2か月連続で好不況の分岐点の50を下回ったことが発表され、キーエンス(6861)SMC(6273)安川電機(6506)ファナック(6954)など中国FA関連軟調になっています。

kabutan.jp

日本電子(6951)
4560円 -190円(-4.00%)

日本電子(6951)が急落しています。

 

東海東京証券目標株価6200円→4600円に引き下げています。

台湾TSMCの最先端投資遅延の影響で、マルチビームマスク描画装置の受注が7-9月期はゼロになっています。

通期計画は従来の23台から非開示としていますが、受注の好転は24年3月期下期になる予想で、今期下方修正、来期も減益に転じるとしています。


kabutan.jp


ADワークスグループ(2982)
156円 -11円(-6.59%)

ADワークス(2982) フォーキャスト


不動産流動化ビジネスを手掛けるADワークス(2982)が急落しています。

同社はフォーキャストを発表し、今期経常利益が8.25億円と従来予想の8億円から上振れすることを発表しています。

しかしながら、3Qまでで7.9億円を計上しており、上振れは限定的と捉えられたようです。

ADワークス 株主優待

また、同社は株主優待を廃止し、配当3.5円→4.5円に増配することを発表しています。

株主優待で人気を博していた側面もあったため、失望売りに押されたようです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は4日続落!

ギャップダウンからスタートし、一時200円を超える下落になるも、25日線(27791円)近辺で下げ止まり、下ヒゲの陽線を形成しています。

今晩は、パウエル議長の会見11月ADP全米雇用リポートの発表など米国の動向が注目される日です。

明日の動きが年末ラリーの動きの有無を決定づけるかもしれません。

【本日のトピック】

さて、本日も「超高齢化社会が抱える課題」に挑む企業を紹介します。

エクサウイザーズ(4259)

エクサウイザーズ(4259)

https://exawizards.com/


エクサウイザーズ(4259)はAIを活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決を行う会社です。

エクサウイザーズについては、これまでも、何度かこのブログで紹介してきました。

もし、よろしければ、「6/6(月)エクサウイザーズ(4259)に注目!」もご覧ください。 ↓↓

6/6(月) エクサウィザーズ(4259)に注目! - えのキングの投資日記 (xn--r8jzdvima84a.com)

業界別売上構成比と各業界の主要顧客


同社の顧客は大手企業を中心に700社以上あり、業務内容も非常に多岐にわたります。

決して、高齢化社会専門の会社ではありません。

しかしながら、社長の石山洸氏の夢は「超高齢化社会が抱える課題を解決すること」とおっしゃっています。

実際、介護の仕事は重労働の割に薄給で常に人手不足です。
誰もが、これからの日本に必要と感じているはずなのに、いわば、「社会の歪み」になっています。

石山氏はAIを使って、介護職の省力化をはかり、誰でも介護職に従事できる環境を作ろうとしています。

介護スタッフの間接業務をサポートするハナスト

AIが現場のアセスメントを支援するトルト

同社は、すでに介護施設などで省力化につながるビジネスを数多く手がけていますが、最近では、上記の「ハナスト」「トルト」がデジタル庁のgood degital award部門最優秀賞を受賞し話題になりました。

石山氏は「日本の超高齢社会問題に対し、2030年までに何らかの解をだす。そして、それを世界に輸出する。」とおっしゃっています。

エクサウイザーズ(4259)日足

同社は、昨年のIPOラッシュの最中の12/23SMBC日興主幹事で上場しました。

上場したタイミングとSMBC日興のプライシングがおかしかったのだと思いますが、公募価格の1150円を一度も越えることなく、一時は384円まで下落しました。


しかしながら、売上は30%以上の高成長を見せ、今期から黒字転換する予定です。

株価もようやく上昇軌道を描いてきたように思います。

 

ヤマウチNo10ファミリーオフィス お知らせ

9/12には、任天堂創業家一族のヤマウチNo10ファミリーオフィスエクサウイザーズ株を長期投資目的で保有することを発表しています。

長期保有すれば、2倍~3倍は当たり前と思うのですがいかがでしょう?

 

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11/30(水) 超高齢社会に挑む ① サンウェルズ(9229)

11月29日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄509/値下がり銘柄1248
騰落レシオ(25日)124.39%
空売り比率 40.9%
売買代金
東証プライム 2兆7238億円
東証スタンダード 928億円
東証グロース 1661億円

11/28 米株市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.bloomberg.co.jp

インバウンド関連

昼過ぎに中国の国家衛生健康委員会と国家疾病予防管理局、中国疾病予防管理センターの代表者が新型コロナ対策について会見を開くと報じられ、「ゼロコロナ」緩和観測から中国株が急反発になりました。

日本でも、高島屋(8233)トレジャーファクトリー(3093)HANATOUR JAPAN(6561)旅工房(6548)などインバウンド関連が全面高になっています。

www.bloomberg.co.jp


今のところ、17:00現在で「高齢者のワクチン接種迅速化を目指す」という記事しか見当たらず、「ゼロコロナ」緩和の内容でなければ、明日は失望売りになるかもしれません。

kabutan.jp

ベクトル(6058)
1342円 +114円(+9.28%)

SBI証券投資判断を新規に「買い」目標株価1890円カバレッジすると発表したベクトル(6058)が急騰しています。


同社によると、成長性の高いデジタルマーケティング領域の売上が増加し新たな成長ステージを迎えると評価しています。

kabutan.jp

新東(5380)
2880円 +500円(+21.01%)S高

新東(5380)日足


三州瓦大手の新東(5380)ストップ高まで買われています。


同社は12/31を基準日として1:2の株式分割をすると発表しています。


時価総額がわずか12億円の小型株で、株価は安値圏で推移していたため、大きく上昇しています。

目先は75日線(3192円)あたりが壁になるかもしれません。

www.nikkei.com

DyDo(2590)
4840円 +185円(+3.97%)

DyDo(2590) 決算補足資料

DyDo(2590)が大幅高になっています。
同社は3Qの決算を発表し、営業利益が23.26億円と前年同期比55.7%の減益となったものの、通期計画の7億円を大きく上回ったことから見直し買いがはいったようです。

一部商品の価格改定やトルコ事業の伸長が奏功したようです。

www.nikkei.com

エーザイ(4523)
8988円 -596円(-6.22%)

反面、エーザイ(4523)が急落しています。
米サイエンス誌のニュースセクションが同社がバイオジェンと共同開発するアルツハイマー治療薬「レカネマブ」の治験で2例目となる死亡が報告されたと報じています。

同社は「レカネマブ」が直接的な原因とは考えていないとの見解を示しましたが、先行きが不透明なことが嫌気されたようです。

kabutan.jp


多木化学(4025)
5370円 -440円(-7.57%)

同社は昨日バカマツタケ商業生産設備の着工について、23年以降に延期することを発表しています。

11月より飲食店などで品質および調理品の評価をおこなっていて今年にも着工開始が期待されていたようです。

株価も足元で強い動きをみせていただけに、失望売りを呼び込んだようです。

www.google.com

アップルサプライヤー関連

ブルームバーグ「アップルのiPhoneを組み立てる工場で混乱が生じており、今年のiPhoneの上位機種の生産台数が600万台減る可能性が高い」と報じています。

中国政府の「ゼロコロナ」政策に対する抗議活動が伝えられていて、アップルのサプライヤーである村田製作所(6981)アルプスアルパイン(6770)太陽誘電(6976)などが軒並み売り込まれています。

www.nikkei.com

自動車株

中国の武漢工場が停止したことが報じられたホンダ技研(7267)が4日続落になっています。
トヨタ(7203)日産(7201)など自動車株全般が連れ安になっています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は3日続落!

大幅ギャップダウンからスタートし、5日線(28194円)心理的節目の28000円を割り込む動きになりました。

売り一巡後は、切り返し下ヒゲをつける陽線で28000円をクリアして終わっています。


しかしながら、本日は、中国の政策転換期待で中国株が切り返していたのも影響していたと思われ、あらためて政策変更がないということになれば失望を呼ぶかもしれません。

当面は上昇してくる25日線(27751円)を維持できるかがポイントになりそうです。

【本日のトピック】

さて、本日は、日本が抱える「超高齢化社会が抱える課題」に挑む企業を紹介したいと思います。

サンウェルズ(9229)

サンウェルズ(9229)

https://sunwels.jp/


サンウェルズ(9229)は金沢を拠点にパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を運営している会社です。

パーキンソン病とは、中脳にあるドパミン神経細胞が減少し、作られるドパミンが減ることで体の動きをスムーズに制御できなくなる難病です。

しかしながら、近年は専門の神経内科医師の診療パーキンソン病に特化した適切なリハビリが受けられれば、寿命をまっとうすることことも可能と言われているようです。

ところが、通常の施設ですと、認知症など他の病気の人も一緒になるので、通常は内科医が診療しますし、パーキンソン病専門のリハビリも受けられません。


通常の施設に入って、かえって命を縮める人もいるようです。

パーキンソン病患者数は約14.2万人と言われ、施設を必要とする人は4万人と言われています。

同社の運営するPDハウスは、2023年で20施設 定員1047名ですから、まだまだ大きな成長余地があると思われます。

www.nikkei.com

同社は2030年までに100施設を運営予定で、全国に順次建設していく方針です。

決算は拡大期でもあるので、倍々で伸びていってます。

最近は専門医と組んで、3Dの遠隔診療の実験等もやっているようです。

サンウェルズ(7276)

同社は今年の6/29に上場したばかりで、公募価格は1940円初値は2300円でした。

上場時の線香花火ではなく、上昇トレンドを継続しています。

初値で買っても、5カ月で余裕の3バガー達成です。

成長企業は無配が多いのですが、同社は配当を通じた株主還元もしっかりやっていく方針です。


日本が抱える「超高齢化」に対応するビジネスは、米株市況や中国リスク、為替リスクなどは関係ありません。
命にかかわることなので、ダンピングされることもありません。

値がさ株で成長株ですので、買うタイミングははかる必要はあると思いますが、こうした、環境に左右されないセクターを保有するのも、ポートフォリオを組むうえで有効と思います。

 

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