12月5日(月)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄616/値下がり銘柄1136
騰落レシオ(25日)102.80%
空売り比率 43.8%
売買代金
東証プライム 2兆6402億円
東証スタンダード 884億円
東証グロース 1870億円
【恐怖指数】
Greed→ExtremeGreedに移行してきました!
恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
ファーストリテイリング(9983)
83890円 +2530円(+3.11%)
ファーストリテイリング(9983)が反発しています。
同社は11月の月次動向で、既存店売上高が前年同期比3.8%減と5カ月ぶりにマイナスになったことを発表しています。
防寒衣料が伸び悩んだようですが、他の衣料品各社も総じて、売上は伸び悩んでおり、期ずれの影響も大きいとみられます。
すでに織り込んでいて、12月の販売は期待が持てるとのことから反発したようです。
中国で新型コロナ感染対策の緩和が相次ぎ、香港株式が大幅に反発しています。
安川電機(6506)やファナック(6954)などFA関連、日本製鉄(5401)やJFEホールディングス(5411)など鉄鋼株、資生堂(4911)やコーセー(4922)など化粧品株など中国経済が密接に関連するセクターが買われています。
住石ホールディングス(1514)
399円 +63円(+18.75%)
著名投資家の井村俊哉氏が買っていることが判明し、高騰した住石ホールディングス(1514)が続伸しています。
同氏は住石ホールディングス(1514)株を買い増ししていて、保有割合が7.65%→9.87%に上昇しています。
ほとんどが信用取引を使って購入しているため、短期売却の可能性を指摘する向きもありますが、信用取引を使って「配当金」を「配当落調整額」にすることにより総合課税で持っていかれることを避ける税金対策かもしれません。
いずれにしても、今後が注目されるところです。
INCLUSIVE(7078)
1171円 +123円(+11.74%)
ZOZO創業者の前澤有作氏がTwitterで、「イーロン・マスク氏とのオンラインミーティングが終了し、12/9頃に宇宙に関する重大な発表ができることになりました。」と呟いています。
INCLUSIVE(7078)は堀江貴文氏が設立したロケット開発ベンチャーのインターステラテクノロジーズ社と資本業務提携していることから、宇宙関連の思惑で物色されたようです。
反面、市場予想を上回る米雇用統計がドル高につながらなかったことから、日産(7201)や三菱自動車(7211)、いすゞ自動車(7202)など自動車株が全面安になっています。
アインホールディングス(9627)
6120円 -410円(-6.28%)
アインホールディングス(9627)が7日連続安になっています。
同社は先週末に上半期の決算を発表していて、営業利益が67.8億円で前年同期比17.5%増となり、従来予想の84.8億円を下振れる着地になっています。
コンセンサスも10億円ほど下回っていて、失望を呼んでいます。
通期は200億円 32.1%増を据え置いていますが、下振れ懸念が強まる状況になっているようです。
ANYCOLOR(5032)
8680円 -1840円(-17.49%)
ANYCOLOR(5032)が急落しています。
同社は12/5から既存株主に対する180日間のロックアップ期間が解除されています。
VCの保有も非常に多いため、実際、手仕舞いに動いているVCもあると言われています。
また、先週末にSBI証券がVCの売りと思われる100万株の立会外トレードを12/5に実施すると発表しており、100万株という株数から、VCの売却意欲が旺盛とみなされ、売りに拍車がかかったようです。
同社は12/15に2Qの決算発表を予定していますし、三菱UFJモルガンが目標株価を20600円、岩井コスモが目標株価を18500円と強気のレーティングをしています。
VC売りが一巡する局面では押し目買いも入ると思われます。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅反発!
下値は75日線(27636円)、上値は25日線(27863円)に挟まれたコマ線(陽の極線)を形成しています。
今週末はメジャーSQになりますが、例年12月のメジャーSQを過ぎると国内の機関投資家の商いは一巡し、商いが薄くなります。
薄商いの中、テーマ性の高い中小型株が物色されやすく、個人投資家の動きが活発になる傾向があります。
日経平均は、早くも年末モードに入っているような状況ですが、大きな動きがあるとすれば今週の可能性が高いと思われます。
まずは75日線をキープし、25日線を奪還できるかが注目になりそうです。
【本日のトピック】
ソシオネクスト(6526)
さて、本日は○○ショックと言われるような、大きな下落があった時に、ぜひとも狙ってみたい銘柄、ソシオネクスト(6526)を紹介します。
ソシオネクスト(6526)は富士通とパナソニックの半導体部門が統合してできた2015年設立の半導体会社で、難度の高いチップの開発・設計に特化した会社です。
半導体会社をおおまかに区分すると、設計する会社と製造する会社に分けることができます。
日本は、どちらかというと製造部門に強みを持つ会社が多いのですが、同社は設計部門で世界で5本の指に入る会社です。
(ソフトバンクGが上場させようとしている英アームも設計の会社です。)
ソシオネクストの強みは、ユーザーそれぞれの要望に合わせて性能を定義、設計を行うことのできる技術力です。
同社が主戦場としているカスタムSoC市場は、自動運転やAR/VRといった新しい市場で競合他社と差別化をはかりたい企業に積極的に導入されています。
カスタムSoC市場は、半導体市場全体を上回る勢いで成長すると見込まれています。
ソリューションSoCビジネスは、一般的に商談獲得から製品売上の計上まで2年以上を要するため、同社は将来の売上見通しのベースとなる「商談獲得金額」及び「商談獲得残高」を需要な経営指標としています。
2022年6月で、商談獲得残高は、すでに約8800億円確保しているようです。
同社は、常に4~5年先の新製品にかかわるチップを作成していて、当面、引く手あまたな状況であることが商談獲得残高に現れています。
業績も絶好調で、IPO初年度から160円の配当を実施する予定です。
配当性向は40%を目安とし、将来的には総還元性向50%とするようです。
現在の株価でもPERは16.8倍 配当利回りは2.46%になります。
株価は、10月の上場以来、順調に上昇していましたが、ここにきて、やや足踏みになってきています。
直近上場銘柄ですし、これからIPOラッシュが始まることを考えれば、押し目買いを狙うこともできるのではないかと思います。
特に、半導体関連株は、業績だけではなく、周りの環境や景気にも、株価が大きく振らされます。
上記、東京エレクトロン(8035)は2018年のとき、すでに業績は回復する兆しが見えていたのですが、株価は約半値になるまで下落しました。(その後は7倍に!)
私個人的には、来年1~3月くらいに、米国のリセッションを織り込んで、厳しいマーケットになることを想定していますが、次にマーケットを牽引するのは、やっぱり半導体であろうと思います。
ソシオネクスト(6526)は、11/10のブログに書いたIWON構想のNTT(9432)と共に、マーケットが大きく調整した時に狙ってみたい銘柄です。
(よろしければ、↓↓ もご参照ください。)