えのキングの投資日記

日本株投資日誌

2/1(木) これでいいのかSBI‼

1月31日(水)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

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キャノン(7751)が急反発し、7カ月ぶりに昨年来高値を更新しています。


同社は、30日に24年12月期(今期)の連結純利益米国会計基準)が前期比15%増3050億円になりそうだと発表しました。

先端半導体向けを中心に半導体露光装置の成長が続く見通しであるほか、ネットワークカメラなどの新規事業の市場成長や、オフィス複合機やレンズ交換式デジタルカメラなどの新製品効果を見込むとのことです。


また、年間配当予想も前期実績から10円積み増し、1株あたり150円とするほか、最大1000億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しました。

SMBC日興証券の桂竜輔氏らは30日付リポートで「このタイミング(期初時点)で株主還元が発表されたのは、従来の同社姿勢からは変化が感じられる」と指摘しています。


www.nikkei.com

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コマツ(6301)が大幅反発しています。


同社は、30日取引終了後に24年3月期第3四半期(4~12月)決算を発表し、営業利益前年同期比31%増4,534億2,100万円と大幅な伸びを達成しています。


中国やアジアで伸び悩んだものの、北米などで建機の需要が増勢で値上げ効果も発現しています。


同社の堀越健最高財務責任者CFO)は同日に開いた決算記者会見で、25年3月期(来期)の収益について「(建機などの)需要は弱含むかもしれないが、販売価格の上昇は着実に進んでいく」とし、「全体として悲観的にはみていない」と話しています。

モルガン・スタンレーMUFG証券の井原芳直株式アナリストらは30日付リポートでコマツについて「同社経営陣は先行きに関して慎重な姿勢を崩さないことが多いが、今回は北米建設機械需要、鉱山機械需要、販売価格に関して、従来よりも前向きなトーンだった」と指摘し、来期も営業増益が続きそうだとみています。


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https://www.socionext.com/jp/


ソシオネクスト(6526)が続伸しています。


同社は、30日、24年3月期(今期)の連結経常利益前期比34%増315億円になりそうだと発表しました。

24%増290億円を見込んでいた従来予想から上方修正しています。


中国市場や民生市場は弱含みで推移しているものの、新製品の開発及び量産が順調に進んでいることに加えて、想定為替レートに対して円安が進んだことが寄与するようです。

岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「決算発表後の説明会で経営陣から25年3月期(来期)以降の新規商談の言及があった。今後の売り上げ拡大につながる可能性も意識されている」とみているようです。


kabutan.jp

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放電精密加工研究所(6469)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社は30日引け後に、三菱重工業(7011)との間で資本・業務提携を行うと発表しました。

三菱重工業を割当先として新たに354万6100株1株564円で発行し、手取り概算で19億5,900万円を調達します。

資金は設備投資に充てる方針で、これにより事業拡大を期待した買いが集まったようです。

同社は、かねてより三菱重工の高効率ガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)事業部門や、航空・防衛部門、同社子会社の三菱重工航空エンジンなどから、増産の打診を受けていたとのことです。

株価は上値の節目として意識されていた水準を超過し、一段高が期待できそうです。


kabutan.jp

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第一工業製薬(4461)ストップ高で買われ、昨年来高値を更新しています。


同社は、30日に第3四半期決算を発表しました。

累計営業利益5.3億円前年同期比46.4%減となっていますが、10-12月期9.8億円で急回復する形になっています。

前四半期比でも増収増益で、3Qは市況の回復や価格改定と経費削減により、収益性改善に繋がったとのことです。

 


この決算を受け、いちよし証券が本日付で、同社株の投資判断「B」から「A」へ格上げし、フェアバリュー2,200円から4,300円まで大幅に引き上げています。

生成AIなど、ハイエンドサーバー向けの光硬化樹脂材料の販売が大きく伸長していると指摘しており、来期には半導体洗浄材のベース材料や車載電子基板向けの高耐熱封止材料も業績拡大に貢献するとしています。


株価は、明日以降も勢いが続くのか注目されます。



テクニカル分析


日経平均は続伸!

ローソク足長大陽線を描き、ほぼ高値引けで終わっています。

日経平均 ボリンジャーバンド


終値は、上向きに転じた5日線(36,073.41円)を上回り、ボリンジャーバンド+1σ(36,191.34円)も回復しており、短期的な地合いが改善しています。

www.bloomberg.co.jp

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本日朝方に発表されたアルファベットは検索広告の売上が予想を下回り、時間外で6.5%下落マイクロソフトも売上は予想を上回るも時間外で下落するという暗雲が立ち込める内容となりました。

www.google.com


これを受けて、日経平均も大きく下落してはじまるも、昼前に1月中国製造業PMI4か月連続の縮小になったことが報じられると、徐々に値を戻す展開になりました。

特に最後の1.5時間で先物1億4,000枚以上取引されており、ショートスクイーズが一気に進んだことが伺えます。

自国市場に嫌気のさした中国人が買いに来たのかはわかりませんが、本日は売買代金4兆5000億円を超えており、海外投資家が買ったことが伺えます。

今晩のFOMCで、流れが変わるかもしれませんが、海外投資家の日本株買いの流れが継続するのか要注目です。


【本日のトピック】

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さて、霞ヶ関キャピタル(3498)について、レオス・キャピタルワークス(7330)株式保有割合10.05%→8.89%に減少したことがⅩ(Twitter)で話題になっています。

kabutan.jp


レオス・キャピタルワークス1/25霞ヶ関キャピタル株保有比率を8.19%→10.05%に増やしたことが報告されています。


そして、1/26にはSBI目標株価14,300円→23,700円に引き上げています。

www.nikkei.com


ちなみに、レオス・キャピタルワークスSBI傘下に入り、4/1からはSBIレオスひふみ」に商号変更します。


SBIが格上げした日に霞ヶ関キャピタル株は大きく上昇するも強烈な上ヒゲを形成しています。

格上げに飛びついたイナゴにレオスが売りつけたことが疑われます。


たまたまかもしれませんが、1週間にも満たない短期売買をやっておいて、このメンタルはたいしたものです。

www.nikkei.com


SBIと言えば、IPO株価操作金融庁から業務停止を食らったことは記憶に新しいところです。

ところが、その内容はIPOの上場がない週のIPO株勧誘受託の1週間の禁止というションベン刑でした。


Ⅹでは、SBI金融庁天下りになっていることが話題になりました。

たまたまと思いたいですが、かって証券界に身をおいた者としては、『これでいいのかSBI!』と言いたくなります。

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1/31(水) SQまでは外部環境に振らされやすい日本株⁉

1月30日(火)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】

売買代金さらに減少!


【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

1/29(月)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

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https://www.toei-anim.co.jp/


東映アニメーション(4816)が急伸しています。


同社は、29日に2024年3月期(今期)の連結純利益前期比26%減155億円になりそうだと発表しました。

従来予想(35%減135億円)から減益幅が縮小し、好感した買いが集まっています。

前期に公開した映画の波及効果が続き、配信権や商品化権の販売、商品販売事業が期初時点の予想を上回ったとのことです。

また、配当予想を従来から24円積み増し、114円(前期実績は155円)としています。

あわせて3月31日を基準日として1株を5株に分割することも発表しています。


実質、株主優待も増額になるのも好感されています。

株価は一段高が期待できそうです。


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https://pca.jp/


ピー・シー・エー(9629)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社が、29日に発表した24年3月期第3四半期累計連結経常利益前年同期比26.4%増17.3億円に伸び、通期計画18.6億円に対する進捗率92.9%に達しました。


また、配当政策の変更を発表し、ROE10%以上・DOE2.5%・配当性向30%を目標としていましたが、ROE10%到達などの目標達成までの期間は配当性向を100%程度にするとしています。

 

そして、期末一括配当を従来計画の17円から62円へと大幅増額修正しています。

株価は昨年の高値圏へと浮上していますが、目先、現水準を固めることができるか注目されます。


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https://www.sansha.co.jp/


三社電機製作所(6882)ストップ高まで買われ、昨年来高値を大幅に更新しています。


同社は29日引け後に、24年3月期連結業績予想を発表し、営業利益25億円から前期比84.1%増30億円へ、純利益17億5,000万円から同2.0倍25億円へ上方修正しています。

半導体事業で顧客の在庫調整局面が継続したほか、電源機器事業で一部の案件が来期の売り上げにずれ込むこむことから、売上高310億円から305億円同8.6%増)へ下方修正しましたが、大型のパワーコンディショナー評価用電源をはじめ、顧客からの要望に対応した付加価値製品の提供を進めたことが利益を押し上げる要因のようです。

また、期末配当予想30円から40円へ引き上げ、年間配当予想50円前期30円)としています。

株価は46万株超の買いを残しており、2018年2月高値にどこまで迫れるか注目されます。


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https://sre-group.co.jp/


SREホールディングス(2980)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社は、29日、24年3月期第3四半期累計決算を発表し、連結経常利益前年同期比44.8%増13.9億円に拡大する見通しです。

不動産仲介向けの顧客増加に加えて、IT・ヘルスケアなど隣接領域の顧客獲得も順調に増加し、L&Pでの物件売却が計上されたことなども業績改善の背景にあるようです。

株価は節目として意識されていた2,800円処を突破し、一段高も期待できそうです。


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https://www.nippon-gear.jp/

 


日本ギア工業(6356)ストップ高まで買われ、昨年来高値を更新しています。



同社は、23年4-12月期単独決算を発表し、売上高前年同期比31.5%増70億円営業利益同2.5倍16億3,100万円となり、営業利益が通期計画14億6,000万円上回っています。


原子力発電所や火力発電所上下水道向けでバルブ・アクチュエータが増加したことなどから「歯車及び歯車装置事業」が好調だったほか、「工事事業」も火力発電所や石油・ガス向けで伸びたようです。

株価は一段高が期待できそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は小幅続伸!

ローソク足は、下降する5日線(36,061.36円)をわずかに上回っていますが、上ヒゲのある陰線となり、上値が重いことが示唆されています。

 


ボリンジャーバンドでは、わずかではあるものの、再び+1σ(36,084.10円)を下回っています。

バンドが少しではあるものの、スクイーズ(バンド幅の収縮)する動きが見られ、これまでのような勢いがなくなりつつあることが見てとれます。

それだけに、少なくともSQまでは、外部環境の力学で振らされる可能性が高いと思われますので、米国のイベント等もチェックしておいたほうがよさそうです。


【本日のトピック】


さて、今週のマーケットの予定を確認すると、今週は、31日早朝マイクロソフト(MSFT)アルファベット(GOOGL)を皮切りにMG-7の本丸の決算が出そろうことや2/1FOMC2/2雇用統計など重要イベントが目白押しです。



MG-7の決算は、上記の予想が出ていますが、実際の数字が予想を上回るか下回るかで株価が大きく上下することが想定されます。

マイクロンテクノロジー(MU)

ASML(ASML)

テスラ(TSLA)

デュポン(DD)

これまで、決算発表をしてきた中では、マイクロンテクノロジー(MU)ASML(ASML)のように好決算だったものは、それなりに上昇していますが、テスラ(TSLA)デュポン(DD)のように決算内容が投資家の期待に応えられなかった銘柄は、厳しい下げなっています。

ここもとの米株は金利下落期待等で上昇してきたため、株価が業績を織り込めていないものと思われます。

来週の相場見通し(24/1/15~1/19)①|村松 一之(和キャピタル 運用本部部長)

23年第4四半期のEPSの伸びについての予想の変化をみると、テクノロジー部門は伸びていることを考えれば、これから発表になるMG-7は無難に通過するかもしれません。

しかしながら、アップル(AAPL)については、アナリストの間でも見方が分かれていますので要注意です。

前述のように、本日の東証プライムの売買代金3兆7,547億円今年一番の低水準になっており、やや海外投資家の買いも細ってきた兆候があります。

指数連動銘柄保有の場合は、イベント前に手をすかすのも一考かもしれません。

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1/30(火) 中国の日本株買いは続くものの勢いは鈍るか⁉

1月29日(月)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】

今年に入って、初めての4兆円割れ!


【騰落レシオ】



空売り比率】



【米国市況】

1/26(金)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

www.nikkei.com

https://www.kagome.co.jp/


カゴメ(2811)が急伸しています。


同社は、前週末26日、米国のトマト加工大手のインゴマーパッキングを買収すると発表しました。


米子会社であるカゴメ・USA・HDを通じて持ち分50%を取得し、出資比率を70%に引き上げて連結子会社します。

トマトは消費量が増える一方、気候変動の影響で生産が不安定になっており、今回の買収は、原料の安定調達や米国事業の強化につながるとの見方があります。


同社は、インゴマーの連結子会社化により24年12月期(今期)連結売上収益500億〜600億円純利益90億円程度の押し上げ効果があると試算しています。

業績への影響を精査したうえで2月1日に24年12月期の業績予想を発表する予定です。

本日の株価は商い急増を伴っての大幅高になっており、5月2日に付けた昨年来高値3,585円を視野に捉えた動きになっています。


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https://www.ultrafabricshd.co.jp/


ウルトラファブリックス・ホールディングス(4235)がマドを開けての大幅反発になっています。


同社は、前週末26日の取引終了後、23年12月期連結最終利益を従来予想の21億円から26億円へと23.8%上方修正し、増益率2.4%増から26.8%へと拡大する見通しを示しました。

円安効果や物流費の下振れが寄与したとのことで、移転価格税制による日米間の税金調整によって実効税率が低下したことも利益を押し上げる見込みです。


また、業績好調に伴い期末一括配当を従来計画の31円から39円へと増額修正することも、併せて発表しています。

好調な業績を評価する動きで株価は意識されていた75日線(1,316.52円)を超過し、新展開入りも示唆しています。


kabutan.jp

https://www.kankyo-kanri.co.jp/


環境管理センター(4657)ストップ高まで買われています。


同社は26日取引終了後、24年6月期第2四半期累計23年7~12月)の連結決算を発表しました。

営業損益200万円の黒字前年同期1億1,500万円の赤字)に浮上しています。

売上原価や販管費が減少したことが営業黒字に繋がっています。

第1四半期1億3,300万円の赤字で同6,200万円の損益悪化となっていたため、10-12月期連結営業損益1億3,500万円の黒字に急改善したことになります。

通期計画の達成確度なども一転して高まる方向になり、株価も一段高が期待できそうです。


kabutan.jp

https://i-qps.net/

QPS研究所(5595)ストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。

finance.logmi.jp


同社は先週末26日引け後に、2024年5月期第2四半期決算説明会の動画・書き起こしを公開しました。

市來敏光副社長COOが黒字化のタイミングについて「稼働機数が8機くらいになってくると明らかに利益が出る。24年度に商用機が少なくとも8機に達していれば、恐らくそこに至るまでのどこかで黒字化する」と述べています。

また、「今期の第2四半期も黒字化しており、黒字化はそれほど遠い先の話ではない」との考えを示しています。

株価も一段高が期待できそうです。


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https://elementsinc.jp/


ELEMENTS(5246)が大幅続伸し、ストップ高まで買われています。

 

同社は先週25日引け後に、ケアネット(2150)の持分法適用会社でヘルスケア事業やWEB広告事業などを手掛けるアドメディカを子会社化すると発表しました。

 


更にはケアネットヘルスケア領域やヘルスケア関連メディア領域の双方で業務提携することも公表しています。

ケアネットの医師会員向けメディアや今後立ち上げを予定している新規メディアに対し、ELEMENTSの個人認証技術及び生成AI技術を活用した新たな広告商品やコンテンツ生成などを提供していく予定です。

ELEMENTS(5246)日足


これを受け先週末も買われていましたが、上値の重さも見られており、陰線で引けていました。

先週末は週末要因ということもあって戻り売りも出易かった様子で本日改めて好材料視されているようで、ストップ高まで買われています。

昨年後半から随分と売り込まれてきた銘柄ですが、本日の動きからも下落トレンドが止まったとの見方もあり、戻り相場に期待した買いも入ってきている様子です。



テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は反発!

ローソク足は、陽線を形成しながらも、5日線(36,151.71円)に頭を抑えられる形で上ヒゲを引いています。


ボリンジャーバンドを見ると、+1σ(35,982.01円)を、かろうじて回復しています。

+1σは1日で約100円ほど上昇しており、明日以降も+1σ上を保てるのか注目です。

2月限 コール37,000円

上記は、2月にSQを迎える37,000円コールですが、本日、日経平均が上昇したにも関わらず、まったく上昇していません。

2月限 プット35,000円

それに対し、35,000円プットも下落していることがわかります。

つまり、オプション市場は2/9まで、37,000円も35,000円もつける可能性は低いと見ていることになります。

むしろ、若干プットのほうが下げ渋っているように見えますので、しばらく持合いで、どちらかというと下落するというイメージでしょうか?

月末は年金等のリバランスで売りが出るとも言われていますが、基本的には、値幅調整ではなく日柄調整になるものと思われます。


【本日のトピック】


さて、ご存じの通り、今年に入ってから海外投資家は一貫して日本株を買い越しています。

NISAが始まっても、個人投資家は売り越しており、年始からの日経平均の急騰は海外投資家の買いが原動力になったことは疑いの余地はないものと思います。

www.google.com


そのような環境の中、中国人投資家日本株ETFに殺到しているというニュースも記憶に新しいところと思います。

www.google.com


一方で、25日のブルームバーグは、日本株をショート、中国株をロングするロングショート戦略をとっていたアジア・ジェネシス・アセット・マネジメントというヘッジファンドが閉鎖に追い込まれたことを報じています。

ここ何年もの間、日本株の上昇は一時的で、中国は景気刺激策のたびに株価が上昇してきた経験則が完全に裏目にでたということです。

日経平均

上海総合指数

上記は日経平均上海総合指数ですが、きれいに逆相関になっていることがわかります。

www.nikkei.com


中国当局は、中国株の下落を食い止めるため、2兆元(約41兆円)の買い支えを検討というニュースで、ここ数日、中国株が切り返し、日本株が下落するという現象がおきました。

しかしながら、これで中国株が底を打ったとは、とても思えません。

結局、日本がバブル崩壊後歩んできたように、銀行への資本注入本格的な不良債権処理を進めないと底を打つことはないと思います。

したがって、しばらくすれば、中国人の資金が日本株を買うという構図は復活するでしょう。

ただ、その時は、前述の閉鎖に追い込まれたヘッジファンドのような反対売買は一巡していると思いますので、月初のような極端な値動きにはならないと思います。

本日、売買代金が今年初めて4兆円を割り込んでいますが、海外投資家の買いが鈍ってきた可能性もあると思います。

しばらくは、ヨコバイもしくはじり安という展開が続くのではないかと考えます。

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1/29 (月) 押し目を狙いたい南海化学(4040)!

1月26日(金)



【相場概況】


日経平均株価寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

1/26(金)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

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https://www.pacific-metals.co.jp/


大平洋金属(5541)が急伸しています。


25日提出された大量保有報告書によれば、アクティビストで知られるシティインデックスイレブンスが、村上世彰氏の娘である野村絢氏と共同で、1月18日時点で112万8200株(5.76%)保有していることが明らかになっています。

保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は1月18日としています。

 

大平洋金属(5541) 週足

シティインデックスイレブンスは2021年11月にも同社株を大量保有した経緯がありますが、既に売却していました。

その時よりも同社株の株価水準は低くなっており、低PBR銘柄(0.41倍)ということもあって本日は見直し買いのキッカケとなった様子です。

2021年にシティインデックスイレブンスは、一時8.2%まで保有比率を増やしていたこともあり、今回も更に買い続けている可能性もあると思われます。

なお、同社は2月9日に3Q決算発表を予定していますので注目されます。


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https://www.klab.com/jp/


KLab(3656)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社は26日寄り前に、ポケットペアハイブリッドカジュアルゲームの開発・運営を共同で行っていくと発表しました。

パルワールド


ポケットペアは世界中から注目されている 日本有数のインディーゲーム開発・運営会社で、現在はポケットペアが開発したPC用ゲーム「パルワールド」リリースから5日で売上本数800万本達成するなど世界的大ヒットを記録しており、今後の開発力強化が期待される展開となっています。

両社の取り組みは2020年にスタートし、数々のプロトタイプ開発とKPIテストを経て、この度事業化に至ったとのことです。

 

株価は、過熱感も台頭しているため、目先は一時的な調整もあるかもしれませんが、中期的には更なる上値も期待できそうです。


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https://www.mirai.co.jp/


未来工業(7931)ストップ高まで買われ、昨年来高値を更新しています。


同社は、25日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計について、経常利益前年同期比73.4%増58.2億円に拡大したことを発表しています。

併せて通期の同利益を従来予想の60.4億円から67.6億円へと11.8%上方修正し、増益率45.7%増から62.9%増へと拡大しています。

電材及び管材事業で第1四半期から実施を始めた価格改定が想定を上回って進捗したことに加えて、配線器具事業の価格改定が第3四半期から浸透しだしたことなどが要因としています。


また、同社は、24年3月期から26年3月期については、配当性向50%またはDOE2.5%のいずれか高い金額を目安に配当する方針で、今期の年間配当を従来計画の114円から134円へと増額修正しています。

株価は、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。


kabutan.jp

https://www.sanbio.com/


サンバイオ(4592)が続急伸しています。


同社は25日引け後に、開発中の「SB623」の慢性期外傷性脳損傷プログラムについて、2月5日に開催予定の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会の議題に含まれなかったことを踏まえ、引き続き3月までの承認取得を目指すと発表しました。

「SB623」は、健康成人骨髄液由来の間葉系間質細胞を加工・培養して作製されたヒト(同種)骨髄由来加工間葉系幹細胞です。

株価は、同社の承認取得への前向きな姿勢が評価され反発したようですが、まずは、年初からの下げ分の半値戻しを目指す動きになりそうです。


kabutan.jp

https://www.hioki.co.jp/


HIOKI(6866)が大幅続伸になっています。


同社は、25日取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高前期比7.3%増420億円営業利益同9.4%増87億円前期に続き過去最高となる見通しを示しました。

また、今期の年間配当前期比20円増200円に増配する方針を示しています。


国内及び海外の製品価格の見直しを行い、収益性の改善を図っていくとしています。

HIOKI (6866) 週足


株価は、昨年7月以降大きく調整していましたが、連続増益・増配見通しを受けて見直しの動きが進むと思われます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

ローソク足は陰線を形成し、5日線(36,255.71円)は下向きに転換。パラボリックも売りサインが点灯しており、調整局面を示唆しています。

日経平均 ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドを見ると、+1σ(35,875.04円)を割り込んできています。


ナイトセッションの日経平均先物は、35,910円 +230円で戻ってきています。

早期に36,000円を回復し、+1σ上に復帰できるかどうかで、当面の日経平均の動きが大きく変わってくると思われます。

回復できれば、+2σ(37123.91円)+1σ内で推移する日柄調整になると思いますが、回復できなければ、25日線(34,626.16円)に向けた値幅調整になると思います。

その際には、MACDが陰転する可能性もあり、騰勢を取り戻すには、3週間強の期間を有するものと思われます。

日経平均 予想PER

日経平均予想PERは現状15.68倍ですが、16倍近辺になれば上値が重くなるようです。

しかしながら、日経平均は、寄与率の高い一部のセクターや先物で上昇してきたため、ここ数日小型株の値動きが底固く推移してきたように、日経平均に連動していない個別の割安やテーマに資金がまわると思います。

日経平均は上がるのに持ち株は上がらないと嘆いていた人⁉(ワシやないかい!)にもチャンスが出てくるのではないでしょうか?


【本日のトピック】

南海化学(4040)


さて、本日は、昨年4月に新規上場した南海化学(4040)を紹介します。


同社は、2013年に中山製鋼所(5408)からMBOにより独立した苛性ソーダ等製造の化学メーカーです。

独立してからの5年間で不採算事業の撤退と顧客ニーズへの柔軟な対応を目指すマーケットイン型経営にシフトすることにより業績を伸ばしてきています。


同社は、塩と水と電気から作る、染料などに使う苛性ソーダや、漂白や殺菌剤に用いる塩素など基礎化学品を製造・販売するのが基盤事業になっていますが、そこから派生した『環境リサイクル事業』に強みがある会社です。

各種工場から出る廃硫酸を独自技術で処理し、きれいな硫酸に再生させる硫酸リサイクルなど、『環境リサイクル事業』国内シェアは5割弱を占めるニッチトップ企業です。

 


現在、国内では年間約650万トンの硫酸が生産され、170万トンの廃硫酸が排出されています。

そのうちリサイクル市場に持ち込まれているのはわずか7万トンでしかなく、あとの163万トンは、コストと技術の関係で「燃やす、捨てる、流す」で処理されています。

しかしながら、誰が考えても地球環境にとっては再生して使用されることのほうが望ましく、今後廃硫酸のリサイクル需要は飛躍的に伸びていくと言われています。

同社は、廃硫酸のリサイクル市場7万トンのうち、3.3万トンを占めるトップシェアを持ち、唯一100%外部受注を受けている会社です。(他社は自社工場の廃液処理のみ)

そして、同社は、
2022年秋からは半導体工場から出る、過酸化水素と硫酸の混合廃液から重金属を除去し、硫酸に戻す事業を開始しています。

半導体工場は水がきれいな場所が必須条件です。

 

土壌汚染につながりかねない「埋める」という選択肢は取りにくいため、今後同社の技術は、多くの半導体工場に採用されるものと思われます。


ちなみに、上記の上場時の菅野社長のコメントでは、熊本のTSMCとの関連も連想させますね。

株探の杉村富生先生もTSMCの熊本工場(菊陽町)に参入」と言っちゃてます。

このほか、2023年10月にセメントメーカーから回収した高塩素クリンカーから塩素を抜き、無塩素状態にして戻す脱塩事業を始めたり、EV用の蓄電池の一つである全固体電池の製造工程で出る廃液のリサイクル技術を研究したり、同社には注目される材料が豊富のようです。



足元の今期業績見通しは、上方修正を発表し、配当も通期で50円に増配しています。

ただ、まだ配当性向10%ほどなので、さらなる増配も期待できると思います。


株価は、PERは8.9倍PBRは1.3倍と成長株としての評価はされていません。

チャートも下値切り上げの三角持合いを形成しているように見えます。

押し目は狙ってみたい銘柄です。

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1/26(金) NISAで長期投資はいかが? オリックス(8591)

1月25日(木)




【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

1/24(水)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN

Extreme Greed領域に!


【個別】

www.nikkei.com

https://www.lasertec.co.jp/



レーザーテック(6920)が大幅反発になり、上場来高値を更新しています。

www.google.com

SOX指数 日足

オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディングが24日に増益決算を発表し、同日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOXが1.5%上昇して終えています。

先端半導体向けの製造装置の引き合いが強まるとの期待から同社株が買われたようです。

ASMLが24日発表した2023年10〜12月期決算は、純利益前年同期比13%増20億4800万ユーロ(約3300億円)で着地しています。

輸出規制の対象となる深紫外線(DUV)露光装置が中国からの駆け込み需要で好調だったとのことです。

23年12月期通期では最先端半導体の量産に必要となる極端紫外線(EUV)露光装置の販売も拡大しており、レーザーテックはEUV露光に対応した検査装置で圧倒的な市場シェアを持っています。

市場ではスマートフォン販売の回復に加え、生成AI(人工知能)向けで高単価な半導体の需要が高まるとみられ、最先端分野を手掛けるレーザーテクには追い風だ」国内証券ストラテジスト)との声もでています。


kabutan.jp

https://www.ensuiko.co.jp/


塩水港精糖(2112)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われ、昨年来高値を更新しています。


同社は、24日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、経常利益従来予想13億円から20.3億円へと56.2%上方修正し、増益率77.8%増から2.8倍へと拡大したことを発表しています。


また、業績好調に伴い期末一括配当を従来計画の5円から9円へと大幅増額修正しています。


更に、長期保有株主優待制度を新設することも発表しており、3年以上継続して毎年3月末時点で1000株以上保有する株主に対しては自社関連製品5,000円相当を贈呈します。

塩水港精糖(2112) 年足

同社は過去に仕手化したこともある小型貸借銘柄だけに、この勢いがどこまで続くのか注目されます。


kabutan.jp

https://www.brains-tech.co.jp/

ブレインズテクノロジー(4075)ストップ高まで買われています。




同社は、24日、日本電信電話(9432)傘下のNTT東日本による「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」の開設にあたり、ローカル5G接続検証製品として、同社のAI検品システム「Impulse」が施設に導入されたと発表しています。

NTT東日本の発表資料によると、今回開設した施設では一連の製造工程に設置された各機器をローカル5G対応とし、即時かつ柔軟に変更可能な製造工程を目にすることができるとのことです。

本日の株価はストップ高で張り付いたまま終えており、22日の直近戻り高値1,115円を目指す動きが期待できそうです。


kabutan.jp

https://www.alue.co.jp/

アルー(7043)が急伸し、ストップ高まで買われています。


同社は24日引け後に、リログループ(8876)傘下で福利厚生代行サービスを手掛けるリロクラブとの業務提携を発表しました。

同社のラーニングマネジメントシステム「etudes(エチュード)」を、リロクラブが運営する福利厚生倶楽部「Reloかんたんラーニング」として提供するとのことです。

本日の株価は後場剥がれる場面が長かったものの、再びストップ高を達成して終えており、一段高を匂わせています。



kabutan.jp

https://www.e-infonet.jp/


インフォネット(4444)が急伸し、一時、ストップ高になるまで買われています。




同社は、24日の取引終了後、AIライティングサービス「LENSAwriter(レンサライター)」をリリースしたと発表しました。

同サービスは記事作成機能に加え、記事の類似チェックや、複数のユーザーによる編集機能を搭載しています。

著作権侵害や盗作のリスクを回避しつつ、コンテンツ作成時間の短縮につながるとのことです。

同社は2023年12月15日に同サービスの開発と、ローンチに向けたサービスサイトのプレオープンを発表していましたが、リリースを受けて改めて投資家の関心が向かったようです。

株価は75日線(1,153.03円)を突破してきており、同ライン上を固める動きになるか注目されます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅に反発!

ローソク足35,912.54円まで伸ばした下ヒゲを回収して小陽線を描き、36000円以下での買い需要を確認する形になりました。

一方、1円に満たない上ヒゲが上値の重さを窺わせるとともに、終値5日線(36,298.15円)を下回り、短期的な上げ一服を示唆しています。

日経平均 ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドを見ると、引き続き+2σ(37,063.20円)+1σ(35,784.84円)の間で推移していますが、+1σが、かなり接近してきています。

日経平均 週足


週足を見ると、明日の終値36,294円を上回らないと上ヒゲの長い陰線となり、一旦の調整局面入りを示唆することになります。

明日の週末の値動きは注目されます。


【本日のトピック】

オリックス(8591)

https://www.orix.co.jp/grp/


さて、本日はNISAで買う候補としてオリックス(8591)を紹介します。


同社は、国内最大手の総合リース会社ですが、売上構成比としては、法人金融産業/ICT機器環境エネルギー自動車関連不動産関連事業投資・コンセッション銀行生命保険など多角的に事業を展開しています。




東洋経済が出している会社四季報プロ500』にも、東芝に計2000億円拠出したり、DHCを約3000億円で買収したりしており、事業投資会社として毎年着実な売却益を上げていることで、新春号「本命50銘柄」に取り上げられています。


株主優待は、24年3月をもって廃止になるものの、配当は総じて増配傾向を維持しており、予想配当利回り3.29%になります。

配当は、配当性向33%もしくは前期配当の高い方と決めており、基本的に減配はありません。


自社株買いも機動的に実施しており、ここ4年間は毎年500億円以上の自社株買いをやっています。

t.co


25年に開催される大阪万博経済効果2兆7400億円といわれていますが、同社はコンセッション事業で関西国際空港伊丹空港神戸空港の空港運営をおこなっています。

旅館・ホテル経営もやっており、関西での大型イベントは同社にとってフォローの風が吹くでしょう。

www.nikkei.com


そして、30年秋開業といわれる大阪IR米MGMリゾーツ・インターナショナルと同社が共同運営することになっており、年間売上5400億円を見込んでいるようです。

オリックス 月足

予想PER10.1倍PBR0.88倍実績ROE8.25%と割安な株価となっており、長期の株価トレンドも上昇傾向にあります。

リスクとしては、自己資本比率22.0%とやや低く、事業の特性上有利子比率178.9%と高いところでしょうか。

オリックス 年足

したがって、極端な景気悪化がおこった時は、株価が過剰に売られる特性があり、2009年のリーマンショックの時ですら黒字をキープしたものの、株価170.7円まで売り込まれています。

www.nikkei.com



しかしながら、昨日の日銀展望リポートをみても「見通しの実現の確度は少しずつ高まっている」という一文が追加されたように、日本もインフレ回帰の時代が来ようとしています。

www.nikkei.com


そして、訪日外国人のインバウンド消費過去最高を記録しており、当面、極端な景気悪化はおこりそうにありません。

南海トラフ地震がおきるなど、突発的な天変地異がないかぎり、同社は増配を続け、株価も徐々に位置どころを変えてくるものと思います。

NISAで長期投資するには、もってこいと思うのですがいかがでしょうか。

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1/25(木)「Buy the rumor, Sell the fact(バイ・ザ・ルーモア、セル・ザ・ファクト)」

1月24日(水)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

1/23(火)米株市況


恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

www.nikkei.com

https://www.mufg.jp/


三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3日続伸し、2007年7月以来、16年半ぶりの高値を付けています。

www.nikkei.com


日銀は23日まで開いた金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を維持しました。

しかしながら、会合後に記者会見した植田和男総裁は、2%物価安定の目標に向けた実現の確度は「引き続き少しずつ高まっている」などと述べています。

政策正常化に前向きなタカ派との受け止めがあり、改めてマイナス金利の解除など政策修正観測が広がったようです。


金利上昇観測を背景とした銀行株買いが強まり、三井住友フィナンシャル・グループ(8316)や、みずほフィナンシャル・グループ(8411)メガバンク地銀株が全面高になっています。

モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅チーフ・エコノミストは今回の日銀会合に対し「日銀の見通しが実現する『確度』が少しずつ高まっているとの表現が追加されるなど、展望リポートの物価見通しの書き振りは、ややタカ派的になった」と指摘し、植田総裁の記者会見と展望リポートの内容を踏まえたうえで、「3月会合でのマイナス金利解除を最も蓋然性の高いベースケースとする」との見方も示しています。


kabutan.jp

http://www.sakura-rubber.co.jp/


櫻護謨(5189)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


同社は23日の引け後に業績・配当修正を発表しています。

2024年3月期連結経常利益を従来予想の2.9億円から6.3億円へと2.2倍上方修正し、一転して54.0%増益見通しを示しました。

消防・防災事業において第1四半期に資機材販売の大口案件があったほか、航空・宇宙、工業用品事業においても航空・宇宙部門の補用品販売などが伸長しています。


また、期末一括配当を従来計画の25円から50円へと大幅増額修正しています。

好調な業績や大幅増配を好感視する買いが向かっており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。


kabutan.jp

https://www.pbsystems.co.jp/


ピー・ビーシステムズ(4447)ストップ高まで買われています。


同社は23
日引け後に、主力のセキュアクラウドシステム事業で、産業用精密ろ過フィルター製品などを手掛けるロキテクノから九州事業所のネットワーク刷新プロジェクトを受注したと発表しました。

通信機器の冗長化や故障交換の容易化し、設定復旧の自動化に対応した障害に強い通信システムを構築し、将来的な通信帯域の拡張にも柔軟に対応可能なネットワークを2024年9月期第4四半期に完成させる計画です。

本日は、業績寄与期待も高まる形で買いが流入し、75日線(603.07円)を超過してきています。

新展開入りを示唆しており、一段高が期待できそうです。


kabutan.jp

https://www.circlace.com/


サークレイス(5029)が大幅反発し、ストップ高まで買われています。


同社は23日引け後に、海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE」の新たなサービスラインナップとして「AGAVE海外給与計算」を追加し、提供を開始したと発表しました。

これまでの海外人事労務に加え、海外人事業務のトータルソリューションの提供が可能になるとしています。


なお、同サービスは「海外駐在員向け情報管理SaaSプロダクト分野における導入企業数国内シェアNo.1」を2年連続で獲得するなど評価も高く、更なる需要増も見込まれます。

戻り局面にあった株価に弾みが付き、上値追いへの期待も高まっています。


kabutan.jp


日本エコシステム(9249)ストップ高まで買われて、連日で上場来高値を更新しています。

昨日まで2営業日連続でザラ場寄らずのストップ高となっていたことから、本日は上限値幅が4倍となりました。


キッカケは株主優待制度新設で、2024年以降、毎年3月末日と9月末日の株主名簿に記載された200株以上保有の株主を対象に、それぞれ1.5万円分のQUOカードを贈呈するとのことです。

僅か3営業日で株価は既に2.7倍となっており、優待利回り的には、それほど高くはないだけに更なる上値は期待薄との見方も多いですが、配当も合わせれば、まだ買えるとの見方もあります。

問題はこれだけの優待を長期的に続けて行くことが本当に出来るのかということになると思います。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

ローソク足は陰線を形成するも、終値ベースで5日線(36,144.09円)上をキープしています。


ボリンジャーバンドをみても、引き続き+2σ(36,899.16円)+1σ(35,637.50円)の間で推移しており、バンドの傾きも鈍化していません。


日経VIは本日6.36%も下落しています。

これから、下落が警戒されるのであれば、プットでヘッジをかけようとする動きが出ますので上昇するはずです。

日経平均が下落して、日経VIが下落するというのは、ここもと商いが多かったショートカバーも含めたコールの売買が減ったことを意味していると思います。

つまり、短期投資家は、いったんポジションを解消したものの、いまのところ上昇トレンドに変わりはなく、スピード調整の一環と思われます。

25日線乖離率は5.38%と、いまだ過熱感はありますので、もう少し日柄調整はあるかもしれませんが、売買代金も4兆円を超える高水準が続いています。


海外投資家の買いは続いていると思われ、小型株も底固い銘柄が出てきています。

個人投資家にはチャンスが広がってきていると思われ、引き続き押し目買いで挑みたいところです。


【本日のトピック】



さて、昨日の植田総裁会見は、大方の予想通り、金融政策を現状維持とするものの、展望レポートで物価目標の達成の確度について、「実現する確度は引き続き、少しずつ高まっている」との文言を加え、ややタカ派と捉えられる発言をしています。

日経平均先物 5分足

総裁会見中、日経平均先物は大きく下落し、高値から約900円近くの下落になるものの東京時間が始まる頃には、前日比ほぼ変わらずの水準まで戻しました。

為替についても147円台で、やや円高になりましたが、それほど大きな変化にはなっていません。

恐らく、植田総裁発言の内容のいかんに関わらず、イベントが通過したということで、ポジションを解消した投資家が一定数いたのではないかと思います。

www.google.com


翻って、米国では、利下げ期待が先行しています。

昨年10月あたりから、米株は、「インフレ鈍化利下げ開始」を見越して上昇してきています。

3月あたりに、実際に利下げが行われることになれば、イベント通過、材料出尽くしとして売却する投資家も一定数いるのではないかと思います。

「Buy the rumor, Sell the fact(バイ・ザ・ルーモア、セル・ザ・ファクト)」「噂で買って事実で売る」という相場格言があることも頭のスミに置いておいたほうがいいかもしれません。

 

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