8月13日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
楽天グループ(4755)が大幅続伸しています。
同社が、9日に発表した2024年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が759億円の赤字と、赤字幅が前年同期(1399億円の赤字)から大幅に縮小しています。
2024年4〜6月期でみた(特定項目を控除・調整した)Non-GAAPベースの連結営業損益は118億円の赤字と前年同期(394億円の赤字)から大幅に改善しています。
携帯事業で携帯キャリアサービス(MNO)契約回線数が増加し、ARPU(1契約あたりの月間平均収入)は24年4〜6月期に2021円と1〜3月期から55円増えています。
モルガン・スタンレーMUFG証券の津坂徹郎株式アナリストらは9日付リポートでNon-GAAP営業損益について「7〜9月期に黒字化するのではないか」と分析し、「ARPU拡大でモバイル事業の収益性改善が加速する可能性がある」とみているようです。
Mipox(5381)が急伸し、ストップ高買い気配になっています。
同社は、9日引け後に、2025年3月期の連結業績予想を発表し、営業利益を3億円から7億円(前期は4億4,200万円の赤字)、最終利益を2億円から6億円(同4億800万円の赤字)に上方修正しました。
世界的な汎用データセンター投資の復調や、半導体及びハードディスク市場の回復などを背景に、製品事業におけるハイテク関連製品全般の売上高が増加したことが要因です。
セールスミックスの変化により売上高予想は100億円(前期比6.9%増)の従来見通しを据え置きましたが、ハイテク関連製品は相対的に利益率が高いことから利益を押し上げるようです。
本日の株価は、ストップ高の一本値で先高期待の大きさを示しています。
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/
円谷フィールズホールディングス(2767)がストップ高まで買われています。
同社が、9日取引終了後に発表した、2025年3月期第1四半期の連結決算では、経常利益は前年同期比52.3%増の33億2,800万円となりました。
海外でのマーチャンダイジング・ライセンス収入が大きく伸長し、映像・イベント関連も堅調に推移したようです。
大幅増益着地を好感した買いが優勢になっていますが、目先の株価は今年の上値抵抗となっている1,900円台を捉えるかがカギになりそうです。
https://www.kokusai-electric.com/
KOKUSAI ELECTRIC(6526)が大幅高になっています。
13日、MSCIの定期銘柄見直しが発表されており、MSCI JapanStandard指数には唯一同社株が新規採用されています。
事前予想では今回の定期見直しでは新規採用ゼロとの予想だっただけに好材料視されています。
8月30日終値ベースで指数に反映されるため、目先はインデックス買いによる需給インパクトが期待される状況です。
大和証券の試算では、820万株超の買い需要が発生し、売買インパクトは2.33日分とされています。
一方、除外銘柄は野村不動産マスターファンド投資法人(3462)、日産化学(4021)、小糸製作所(7276)、近鉄グループHD(9041)、ヤマトHD(9064)、NIPPON EXPRESS HD(9147)の6銘柄となりました。
これらは予想されていたこともあり売られている銘柄もあれば買われている銘柄も見られています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ローソク足は「陽の丸坊主」を形成し、8/5のマドを埋めてきています。
ボリンジャーバンドをみると、+1σ(35,746.66円)を回復し、今回の下落の、ほぼ半値戻しを達成しています。
お盆休みの時期としては高水準ですが、売買代金は、本日、8月に入ってから、初めて5兆円割れとなりました。
通常、半値戻しあたりから値が重くなり、売買代金も減少してきます。
戻り売りをこなしながら、バンドの傾きが下向きから横ばいに転換するまで値固めをすることができるか、注目されます。
このあたりから、何らかの悪材料がきっかけで2番底を探りにいくこともありますので注意が必要と思います。
【本日のトピック】
さて、にわかに高まってきたのが中東の地政学リスクです。
レバノンの武装組織ヒズボラとイランによるイスラエルに対する報復攻撃の懸念が高まっており、11日には、オースティン国防長官が誘導ミサイルを搭載できる原子力潜水艦「ジョージア」の中東派遣を命じたと報じられています。
原油価格が上昇してきており、リスク回避の資金がゴールドを買っているようです。
米国市場でも、防衛関連のロッキード・マーチン(LMT)やノースロップ・グラマン(NOC)が上昇してきています。
世界にいるユダヤ人は約1350万人と言われていて、そのうちイスラエルに630万人、米国に570万人いると言われています。
米国はユダヤ人にとって兄弟のような国であり、当然大統領選挙にも大きな影響をもちます。
ネタニヤフは政権維持のため強気な立場は崩せず、米国を巻き込んで核保有国のイランをたたきたいのが本音でしょう。
イランも、今回イラン大統領就任宣誓式出席でイランを訪問していたハマス最高指導者がイラン国内で殺害されておりメンツ丸つぶれという状況です。
恐らく、イランは米国と戦争すれば終わることはわかっているので、国際世論を見方につけながら、メンツの立つ形での報復に留めたいのが本音ではないかと思います。
米国との戦争ということにならなければ、仮に下落しても限定的で「有事は買い」ということになるのでしょう。
ただ、ネタニヤフは、仲がいいトランプ前大統領が再任するのを待っていると見る向きもあり、今回問題視されなかったとしても、米大統領選挙までは、小競り合いが続くと思われます。
中東紛争についてはデマ情報も多く日本人にはわかりにくい問題ですが、しばらくはアンテナを張っておいたほうがよさそうです。