えのキングの投資日記

日本株投資日誌

5/10(火) 牧野フライス製作所(6135) 今の相場での銘柄の選び方

5月9日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄211/値下がり銘柄1598
騰落レシオ(25日) 80.17%
空売り比率 49.8%
売買代金 東証プライム 2兆9545億円
     東証スタンダード 731億円
     東証グロース 932億円

東証グロース1000億円割れの薄商いです。底入れは、まだまだ先になりそうです。

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

日経VIも30を越えてきています。

【業種】


【個別】
追加配当を行うことで、前期の期末配当を従来計画から倍増させることを発表した川崎汽船(9107)が急騰し、商船三井(9104も逆行高になっています。

グロース株にアゲインストの風が吹く中、レーザーテック(6920)はしっかりの動きになりました。

発行株式総数の23.9% 2億株を上限に大規模な自社株買いを行うことを発表したヤマダHD(9831)ストップ高まで買われ、決算と増配が好感されたノジマ(7419)12%近い大幅上昇になっています。

1Q決算を材料にすららネット(3998)ミズホメディー(4595)が急伸しています。

株式交換JFEHD(5411)の傘下企業のJFEスチールの完全子会社になることを発表したJFEコンテイナー(5907)ストップ高比例配分まで買われています。
同社株1株に対し、JFEHD株3.9株交付 JFEHD株価を1481円とすると、5775円に相当します。

反面、指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)東京エレクトロン(8035)ソフトバンクG(9984)が大幅安になり、OLC(4661)キーエンス(6861)エムスリー(2413)リクルート(6098)など主力グロース株が大幅安になっています。

今期見通しを非開示としたJFEHD(5411)が急落し、日本製鉄(5401)神戸鋼(5406)など鉄鋼株に波及しています。

キッコーマン(2801)など、今期見通しを非開示とする銘柄は空売りの標的になる傾向があり注意が必要です。

会見実施が伝わり、SNSでTOB観測が広まり大幅高していたNTTデータ(9613)は、会見内容がグループの海外事業統合であったことが報じられ急失速、終値マイナスで終わっています。

決算を発表し、買いが先行していたJAL(9201)も買いが続かず2%を超える下落になり、ANA(9202)HIS(9603)ラウンドワン(4680)などレジャー関連が軒並み売り込まれています。

子会社の検査不正が発覚した日本製鋼所(5631)ストップ安比例配分になり、決算が失望を呼んだJUKI(6440)イルグルム(3690)ストップ安まで売り込まれています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅安!


ギャップダウンからスタートし、心理的な節目の27000円75日線(26962円)を割り込み、再び下落に転じた5日線(26675円)をもブレイクダウンしています。

空売り比率49.8%まで上昇しており、明日はショートカバーが入ってもおかしくありませんが、明日以降も下落してしまえば、三角持合いからの下離れが確認されてしまい、4/27安値26051円が意識されることになりそうです。


米国長期金利上昇が止まりません。

これは、市場が0.75%の利上げと身構えていたのが0.5%となり、いったん好感したものの、冷静になって考えてみれば40年ぶりの高インフレ状況で、年末政策金利2.5%では低すぎるのではないか、インフレ抑制に足りないのではないか?と懐疑的になっている状況であると思います。

金利上昇に歯止めがかからないと、米株の下落圧力は弱まりません。
米株強気のアナリストは、11日発表のCPIでインフレ沈静化見通しを唱えますが・・・

11日のCPI次第では、FEDの政策も、さらにタカ派に転じざるを得なくなりますので、要注目です。

【本日のトピック】

牧野フライス(6135)

https://www.makino.co.jp/


さて、本日は牧野フライス(6135)を紹介します。

〔業績〕

同社は4/28決算発表をおこない、前22.3月期の営業利益113億円になり、従来計画の80億円を大きく上回っています。
今23.3月期予想においても、前期比27%増144億円と大幅増益を計画しています。

決算短信から、業績に貢献したのは、自動車部品向けの加工であったことがわかります。

前期に受注が集中したとのことで、今期は控えめな見通しをしていることがうかがえますが、仕掛品が4割強増加しており、引き続き受注も旺盛であることがわかります。

村田製作所日本電産の決算からも、自動車関連(特にEV)は好調であることがうかがえます。

〔バリュエーション〕
PER 7.7倍 PBR 0.57倍 配当利回り 3.57%

〔為替〕
120円想定

今のマーケットでの銘柄選びのポイントとしては
① 為替の恩恵をうけやすい
② バリュー銘柄(低PER 低PBR 高配当)
③ マーケットが気付き始めている出来高増加が見られる 万年割安銘柄では効率が悪い)
④ 自動車 脱ロシア 食料 エネルギー 省力化などテーマ性がある
⑤ 好需給(下落時に信用残が増える 空売り機関が3社以上入っているは要注意 買い残が1日の出来高で消化する程度なら問題なし など)

といったところと思います。

〔戦略〕
今のようにボラティリティの高いマーケットでは、引き付けて少しづつ仕込んでいくことが重要です。

決算が好感されて、マドを開けて上昇した時には、理想的には窓埋め移動平均線などフシどころまで引き付けて買うのが得策と思います。(パターンにあてはまらないものは買わない)

【おまけ】




 

 

5/9(月) 酉島製作所(6363)に注目! 明日は子供の体育祭なので、早めにアップしました。

5月6日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1279/値下がり銘柄510
騰落レシオ(25日) 88.50%
空売り比率 42.7%
売買代金 東証プライム 3兆4359億円
     東証スタンダード 680億円
     東証グロース 1069億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

VIX指数が再び30を越えてきています。

【業種】


【個別】
米10年債利回りの3%台乗せを受けて、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)など銀行株が大幅高になり、第一生命(8750)かんぽ生命(7181)など保険株もしっかりの動きになっています。

原油を背景にINPEX(1605)が買いを集め、このブログでも4/21に紹介したコマツ(6301)日立建機(6305)も大幅高になっています。

www.nikkei.com

岸田首相ティーの講演で、原発再稼働への意欲を示したため、東京電力HD(9501)16%を超える急騰になり、関西電力(9503)北海道電力(9509)など電力株が軒並み上昇しています。

また、同講演で水際対策緩和の姿勢も示したことから、ラオックス(8202)パンパシフィック(7532)マツキヨココカラ(3088)日本空港ビルデング(9706)などインバウンド関連銘柄が物色されています。

決算関連では、上方修正増配を発表したアドウェイズ(2489)TOA(6809)などが急騰しています。

反面、ナスダックの大幅下落から、メルカリ(4385)レーザーテック(6920)エムスリー(2413)リクルート(6098)ソフトバンクG(9984)など主力グロース株が軒並み売り込まれています。

ペットゴー(7140)モイ(5031)クリアル(2998)など直近上場銘柄手じまい売りに押されて厳しい下落に沈んでいます。

米大手化粧品エスティ・ローダー中国のロックダウンの影響で下方修正を発表したことから、資生堂(4911)コーセー(4922)も急落しています。

アルツハイマー治療薬に関する損失計上により、前期利益見通しを引き下げたエーザイ(4523)軟調になり、4月の月次が失望を呼んだKeeper技研(6036)10%を超える急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

小甘いスタートから、一時5日線(26751円)を下回る動きになるも、売り一巡後は好決算銘柄を中心に押し目買いが入り切り返す動きになりました。

終値では27000円を回復し75日線(26990円)もキャッチアップしています。

ゴールデンウイークで2日の立ち合いではあったものの、週足でも4週連続の陽線となり、13週線(26932円)上をキープしています。

米株に対して、強さが際立つ日本株ですが、チャート上は三角持合いを形成してきており、かなり煮詰まってきています。

来週決算発表が本格化する中、そろそろ、どちらかに放れてもおかしくない状況のため、要注目の週になると思います。

昨日発表になった4月雇用統計は、ほぼ市場予想なみとなりました。
→雇用・賃金とも回復基調維持

特に失業率2020年2月以来の低水準になるまで低下しています。

ところが、前日のS&P500ナスダックともに続落し、年初来安値を更新しています。

t.co


これは、先日のFOMCから本格的な金融引き締めが始まり、市場の焦点が金融緩和局面のように一辺倒でなくなったということです。

つまり、

金融緩和局面

→雇用増・賃金増→好景気→マーケット好感

となっていたのが

金融引き締め局面

→雇用増・賃金増→インフレ圧力

 

金融引き締め局面       →雇用減・賃金減→景気後退懸念

マーケットが悪いとこ取りで下落しやすい状況になっていることに注意が必要です。

アナリストによっても、米株見通しに強気派、弱気派が混在していますが、空前絶後の金融引き締め体制に入った米国市場において、何が定石なのかを市場を通して探っていく必要があると思います。

【本日のトピック】

酉島製作所(6363)

https://www.torishima.co.jp/


さて、本日は酉島製作所(6363)を紹介します。

〔バリューエーション〕
PER 11.17倍 PBR 0.92倍 配当利回り 2.44%

〔需給〕

買い残 56700株に対し、売り残+貸付残 397102株
約7倍の売り長になっています。

日証金では0.05円ほど逆日歩もついています。

〔業績〕

決算発表は5/12になりますが、これまで発表になった3Qまでの推移をみると

営業利益 1Q 500万 2Q 3億1600万 3Q 13億5600万と、かなりのペースで伸びてきていることがわかります。

年度により、好不調の波があることから、この会社は、恒常的に成長していく株ではなく景気敏感株景気循環バリュー株の性格を持っていることがわかります。

酉島製作所の3Qの決算資料をみると、海外の受注(エジプト、サウジアラビア、香港)が急激に伸びていることがわかります。

そして、何が伸びているのか事業領域別でみると、ハイテクポンプの受注が大きく伸びていることがわかります。

ハイテクポンプは、石油精製、ガス(LNG)精製に多様されるポンプです。

今回のウクライナ紛争で、脱ロシアが進む中、他の資源国はエネルギーの増産を迫られています。

サウジアラビアでの受注が増えているのは、その流れと思われます。

5/12の決算にも期待が持てます。


〔これから期待の持てる材料〕

また、酉島製作所海水淡水化ポンプにおいても実績があります。

news.yahoo.co.jp

ここ数年、米国での夏場の水不足慢性化しています。
今年も米国の水不足が話題になるころ、物色される可能性もあると思います。

〔為替〕
2021年12月末115.02円を想定していますので、円安メリットも享受する銘柄です。

景気循環株〕

酉島製作所(月足)

景気循環株は、一定のサイクルを形成する傾向があります。
長期の月足でみると、新しいサイクルが始まりつつあるように見えるのですが・・・

〔戦略〕
とはいえ、現状の株価は年初来高値水準です。

決算期待で上昇してきている可能性もあり、好決算がでても、いったん利益確定売りが出る可能性もあります。

仮に売られても、高需給が受け止めると思います。

100株単位で買えますので、少し仕込んで、押せば買い増ししていく作戦が有効と考えます。














 

 

 

5/6(金) FOMCを通過して急伸! されど、いまだ慎重な姿勢が必要か?

5月2日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄949/値下がり銘柄830
騰落レシオ(25日) 83.87%
空売り比率 44.6%
売買代金 東証プライム 2兆9582億円
     東証スタンダード 484億円
     東証グロース 1404億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX


昨日のFOMC後のパウエル議長発言を受けて、VIX指数が25.42まで低下しています。

【業種】


【個別】
日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107が大幅高になり、NSユナイテッド海運(9110)明治海運(9115)玉井商船(9127)など中堅海運株全般にも買いが入っています。

富士通(6702)日立(6501)NEC(6701)村田製作所(6981)などの主力ハイテク株が決算を材料に大幅高になっています。

3Q累計が営業減益となったレーザーテック(6920)は売りが先行したものの、受注好調を評価した買いが入り、3%を超える上昇。

今期45億円の赤字見通しを発表したメルカリ(4385)も下落スタートから切り返し5%を超える上昇になっています。

今期大幅増益見通しが好感されたアルプスアルパイン(6770)が急上昇になり、日本特殊陶業(5334)手間いらず(2477)も決算を材料に急騰しています。

1Q営業益52%減も、会社計画に対する進捗が45.9%であることが好感されたブイキューブ(3681)ストップ高になり、京成電鉄(9009)完全子会社化すると発表した新京成電鉄(9014)ストップ高比例配分になっています。

反面、部材不足の影響「スイッチ」の販売が前年比で減少すると報じられた任天堂(7974)2%を超える下落になり、東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857)ローツェ(6323)など半導体関連も総じて売られています。

ダイキン(6367)ファナック(6954)キーエンス(6861)OLC(4661)など主力値がさ株軟調になり、決算が失望を呼んだZHD(4689)10%近い大幅下落になっています。

前期が最終赤字に転落する見通しとなったPHCホールディングス(6523)が急落し、新光電気工業(6967)アンリツ(6754)も大幅下落に沈んでいます。

日本M&Aセンター(2127)M&Aキャピタルパートナーズ(6080)M&A2社が決算を材料に、そろって大きく値を崩しています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅反落!

一時、下押しし、5日線(26668円)を割り込むも、その直後から切り返す動きになっています。

連休の谷間でFOMC前ということもあり、強弱拮抗する十字線に近い足形になっていますが、引き続き下値の固い動きになっています。

www.youtube.com


注目のFOMC後の会見において、パウエル議長が、6月0.75%の利上げについての質問に「FOMCが積極的に検討しているものではない」というハト派の回答をしたため、0.75%の利上げを想定していた空売り勢のショートカバーが一斉に入り米株が高騰しています。

(昨日のFOMCについては、上記の後藤達也氏のYouTubeが非常にわかりやすく解説していますのでご参照ください。)

日経CFD27414円まで上昇していて、明日のマーケットはギャップアップからスタートし、75日線(27014円)25日線(27189円)をキャッチアップすることが想定されます。

このまま、4/21の高値(27580円)3/25の高値(28338円)を上抜ける動きになれば、上値切り下げの下落トレンドに終止符がうたれることになり、大いに期待したいところです。

【本日のトピック】

さて、前述の通り、パウエル議長の会見が開始になって、ハト派の内容が示されるとともに、S&P500NASDAQも上昇していきました。

しかしながら、パウエル議長は、今後のインフレ状況経済状況に応じて政策を変えていくことに含みを持たせています。
〔60日-90日前に、フォワドガイダンス(政策運営の方針)を示すのは難しい環境と発言〕

したがって、今後のインフレ状況、および経済状況の指標が出るたびに、マーケットが揺れる可能性があることは念頭に置いておく必要があると思います。

注目すべき点としては

①インフレ状況の確認

FRBの政策をふまえた米景気状況の確認
になります。

①インフレ状況の確認については、4/11発表になる米4月CPI(消費者物価指数に注目です。

米マーケットが上昇を取り戻していくためには、インフレが適度に収まりつつあるというファクトが必要になります。

②米景気状況については、若干気になる指標が発表されています。

上記 4月 ISM 非製造業 景況感指数をみると、市場予想を下回る57.1に低下していることがわかります。

米JOLTS求人労働移動調査

米JOLTS求人労働移動調査をみても、わずかながら予測数値を下回っています。

いずれも、誤差の範囲と言ってしまえば、それまでですが、米国がスタグフレーションに陥る可能性は払しょくできていないと思われます。

今後も、米国市場はボラティリティが高いマーケットがつづき、秋口まで調整というシナリオも捨てきれません。

日本株は米国株より強く推移する可能性はあると思いますが、米景気がリセッション入りすれば、日本市場に流れてくる資金も少なくなります。

為替の恩恵を受けやすい企業

日本株については、上記の「為替の恩恵を受けやすい銘柄」を中心に打診買いをしていく局面かもしれませんが、くれぐれも全力買いではなく、何度かに分けて慎重に取り組む姿勢が必要になると思います。

【おまけ】

t.co
「インベスト・イン・キシダ!」







 

 

5/2(月) 落日の米株決算から傾向を探る

4月28日(木) 

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1503/値下がり銘柄295
騰落レシオ(25日) 83.32%
空売り比率 44.3%
売買代金 東証プライム 3兆4114億円
     東証スタンダード 569億円
     東証グロース 1207億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX


VIX指数が30を越えてきています。


これまでは、30を越えたところで買いを入れれば勝てましたが、今回は慎重に構えたいと思います。

 

https://www.cnn.com/markets/fear-and-greed

Fear and greed指数は、まだ27%程度なので、買い場は、もう少し先でしょうか?

【業種】


【個別】
デンソー(6902)トヨタ紡織(3116)ジェイテクト(6473)などトヨタ系企業が決算を材料に急騰し、トヨタ(7203)円安を材料に3%を超える上昇になっています。

今後、デンソー(6902)トヨタ系の中心になりそう

主力どころでは、キーエンス(6861)アドバンテスト(6857)ルネサス(6723)などが決算を材料に大幅高になり、サイバーエージェント(4751)日本ガス(8174)なども強い動きになっています。


フジクラ(5803)上方修正復配が好感されて急伸し、WOWWOW(4839)上方修正が好感され大幅高になっています。

前日、決算を材料に大幅高した第一三共(4568)に、GS目標株価3950円→4000円野村証券3300円→3400円に引き上げたレポートが発表され、7%を超える上昇になっています。

前日、ストップ安比例配分になったマクアケ(4479)にも見直し買いがはいり、9%を超える上昇になっています。

反面、今期減益計画を発表した商船三井(9104)が売られ、日本郵船(9101)川崎汽船(9107)にも警戒売りが出ています。

グロース系の企業は決算に対する反応も厳しめで、エムスリー(2413)は大幅増益着地になっても、2%を超える下落になり、OLC(4661)中期経営計画が警戒されてか、10%を超える下落になっています。

日立建機(6305)イビデン(4062)航空電子(6807)PCA(9629)などが決算を受けて大幅安になっています。

前期が営業赤字に転落することになったコニカミノルタ(4902)6%を超える大幅下落に沈んでいます。

本日新規上場したクリアル(2998ペットゴー(7140)は乱高下しながら、終値は初値を下回っています。

テクニカル分析


4/28の日経平均は大幅反発!

日経平均 日足 MACD

 


前日に、窓を開けた下ヒゲ陽線を形成し、翌日陽線となる「勢力線」を形成し5日線(26726円)を奪還しています。

www.nikkei.com


この背景には、同日発表になった日銀の金融緩和維持、指値オペを毎日実施する方針が発表され、為替が20年ぶりに131円台まで円安が進んだことがあります。

日経平均 CFD


その日の日経平均CFDは、米株高もあり、一時27400円を超えるまで上昇しましたが、翌日の米株安を受けて、ほぼ、週末の現物市場水準まで値を下げて帰ってきています。

日米株価比較


上記をみると、年始からの日本株は、米株に比べ、相対的に強くなっていることがわかります。

単に、日本株が上がってなかっただけとも言えますが、S&P500ナスダック暴落に近い下落をする中、日経先物が前日の日経比ほぼトントンで戻ってきたというのは、記憶にありません。

以前、このブログでも、今年は日本株が米株よりパフォーマンスが上がる可能性を書いたことがありますが、「金融緩和の日本」「引き締めの米国」の差が出始めているのかもしれません。

まだ、先の話かもしれませんが、大きな調整が来た後には、ぜひとも日本株を積極的に攻めたいところと思います。

【本日のトピック】

https://t.co/6u3BzjHYDt


さて、29日ナスダック4.2%もの下落になり、年初来安値を更新しています。
4月のナスダックの月間下落率は13%にもなり、2008年のリーマンショック以来の下落率になります。

今回の下落の引き金になったのは、ご存じの通りアマゾンの決算です。
後に「アマゾンショック」とでも言われるのでしょうか?
アマゾンの株価は、一日で14%の下落になり、時価総額が、191兆円→164兆円 27兆円も減ってしまったことになります。
トヨタ時価総額約36兆円ですから、その8割近くが、一日で吹き飛んだことになります。

コロナの「巣ごもり」需要の反動は、ある程度予想されたことではありましたが、クラウド事業も陰りが見えてきたのは厳しいですね。


米国の時価総額上位20社を見ると、GAFAMを中心とした大手ハイテク関連が下落しているのに対し、ジョンソン&ジョンソンウォルマートP&Gなど、生活に密着しているセクターは月間でプラスになっていることがわかります。

S&P500累積騰落線の位置関係をみても、昨年までは多くの銘柄が下落する中で、大手ハイテク株が指数を支えていたものの、今年に入り少数の指数寄与度の大きい大手ハイテク株が指数を押し下げています。
特に、4月以降の下落局面では、その傾向が顕著に表れています。
ひとつの大きな時代が変わってきているのかもしれません。

同日、発表になったアップルの決算は、予想を上回るものとなりました。
しかしながら、ルカ・マエストリCFOコロナの供給制約から、次回4-6月期の売上に40億㌦~80億㌦の損失の可能性を指摘し、株価も下落に転じています。

https://corporate.murata.com/-/media/corporate/about/newsroom/news/irnews/irnews/2022/0428b/21q4-j-speach.ashx?la=ja-jp&cvid=20220428022052000000


村田製作所(6981)決算説明資料を見ても、スマホ向けが減ってきていますので、すでに減産の影響が出ているのかもしれません。

スマホ向け半導体はしばらく軟調な状況が続くと思います。

日本のマーケットは、車載向けの半導体が補えるかどうか、円安効果をどこまで好感するかで、今後の市場動向が決まってくると思います。





















 

4/28(木) 新たなリスクに見舞われる市場 「Fear & Greed Index」をチェック!

4月27日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄600/値下がり銘柄1199
騰落レシオ(25日) 79.57%
空売り比率 50.5%
売買代金 東証プライム 3兆9994億円
     東証スタンダード 766億円
     東証グロース 1131億円


本日は、TOPIXの浮動株比率見直しに伴うリバランスが発生しており、売買代金が大引け1兆2000億円追加 空売り比率も50.5%になっています。
イベント発生のための売買であり、セリングクライマックスは当てはまらないと思います。

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

VIX指数が30を越えてきています。

【業種】


【個別】
日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)海運大手に見直し買いが入り大幅高になっています。

ビールの値上げを発表したアサヒGHD(2502)が大幅高になり、サッポロHD(2501)キリンHD(2503)も連れ高しています。

前期の利益見通しの上振れを発表した三越伊勢丹(3099)3%を超える上昇になり、決算と自社株買いが好感されたアマノ(6436)14%近い急騰になっています。

JR東海(9022)は着地の計画下振れは材料視されず、今期の業績回復を期待した買いが入り、東邦ガス(9533)大阪ガス(9532)などガス株にも強い買いが入っています。

反面、ナスダックが年初来安値を更新したことから、グロース株が売られ、レーザーテック(6920)リクルート(6098)などが弱く、OLC(4661)セブン&アイ(3382)など内需株も売り込まれています。

決算が失望を呼んだファナック(6954)が大幅安になり、シマノ(7309)も通期見通し引き上げが好感されず、12%を超える大幅下落になっています。

通期見通しを引き下げたマクアケ(4479)は場中値つかずのストップ安比例配分に沈んでいます。

野村HD(8604)は自社株買いを発表したものの、減益着地が嫌気され大幅安になり、大和証券G(8601)岡三証券G(8609)など証券株全般が売り込まれています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続落!


ギャップダウンからスタートするも、心理的な節目26000円は下回ることなく、切り返し下ヒゲ陽線となっています。


米株に比べ、日本株の下落率が少ないのは、円安金融緩和の効果と思います。


恐らく、変化はないとおもいますが、明日の黒田総裁の会見は注目です。


本日決算発表になったキーエンス(6861)信越化学(4063)の通過済みの数字はすばらしいものでした。


反面、今期(次の一年)の見通しを非開示キーエンスは毎回非開示)としていて、上海ロックダウンの影響などが見通せていません。


今期見通しを非開示とする銘柄が増えており、その多くが中国のロックダウンを理由にしています。


中国のロックダウン+FOMC+ロシアといったリスクがどの様な形でマーケットに影響を及ぼしてくるのか、注意深く見ておいたほうがよさそうです。

【本日のトピック】

 

さて、注目されたMSFTGOOGの決算ですが、MSFTは予想数字をかろうじて上回ったものの、GOOGは予想に届かないという結果になりました。

そのため、昨日の米国マーケットは、
株安→リスクオフ懸念→債券に資金流入金利下落という構図になっていて、これまでの 
インフレ→金利上昇→株安
とは異なる動きになっています。

マーケットはGAFAMの決算リスクオフの材料として認識し始めているということでしょうか?

そうかといって、インフレは沈静化していません。
4/26に発表になったケース・シラー米住宅指数をみると、
2月20.2%と上昇しています。

したがって、FOMCのタカ派姿勢も簡単には緩まないでしょう。

www.nikkei.com

そして、まだ、マーケットが織り込んでいないリスクが二つほど発生してきています。

ひとつは、上記のロシアによるポーランドブルガリアへの天然ガスの供給を停止というニュースです。

このことは、いまだ、エネルギーの多くをロシアに依存しているドイツに強烈なゆさぶりをかけています。

www.nikkei.com


ドイツは、原発再稼働の動きを閉ざしており、エネルギー問題はドイツ経済に深刻なダメージを与えます。
ロシアは、まさに「肉を切らせて骨を断つ」という作戦を取りつつあるということです。

www.msn.com

そして、もう一つのリスクとしては、イーロンマスクのツイッター買収です。


ブルームバーグは、資金の一部を自身が保有するテスラ株を担保とした融資で調達していると報道しています。

株を担保にした融資とは、ある意味信用取引みたいなもので、たいてい、担保価値が一定以下になった場合、強制決済などの条項がついています。

ただでさえ、資金の一部をテスラ株売却で調達するのではという懸念でTSLA約8%ほど下落しています。


ヘッジファンドからすれば、格好の的となり、強制決済を狙って売り仕掛けしてくる可能性もあると思います。


経験上、○○ショックなどと名前が付く暴落の時には、不思議と次から次へと悪材料が重なってきます。

しかしながら、ショックと名のつく暴落があった後は、その後の上昇も大きなものになっています。

私は夏すぎあたりが「買い場」になると思っていましたが、ショックと名の付く暴落があった場合は、「買い場」がもう少し早く来るかもと感じています。

money.cnn.com

「Fear & Greed Index」

そんなときに、チェックしておきたいのが、上記の「Fear&Greed Index」です。


現状は30%程度ですが、2018年のクリスマスショックや、コロナショックの時には0%になったことがあります。

そして、その時は最高の買い場になっています。

上記にリンクもコピーしてありますので、参考にして見てください。








4/27(水) インソース(6200)に注目!

4月26日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1105/値下がり銘柄659
騰落レシオ(25日) 88.08%
空売り比率 46.8%
売買代金 東証プライム 2兆5854億円
     東証スタンダード 754億円
     東証グロース 1162億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX


【業種】


【個別】
長期金利低下を受けてソフトバンクG(9984)イカレント(6532)リクルート(6098)などグロース株に買いがはいっています。

グロースコア指数3.2%高になり、メルカリ(4385)フリー(4478)JTOWER(4485)弁護士ドットコム(6027)などが大幅高になっています。

キャノン傘下企業の電子カルテ事業買収が好感されたエムスリー(2413)5%を超える上昇になり、1Q決算発表の場で通期見通しを引き上げたキャノンMJ(8060)が大幅上昇になっています。

スマホゲームの世界配信に関するリリースを材料にモブキャスト(3664)ストップ高になり、1日で50%を超える上昇になっています。

反面、米国でエネルギー株が売られたことからINPEX(1605)が売られ、DOWA(5714)東邦亜鉛(5707)など非鉄株が軒並み下落しています。

市況関連が売られ、三井物産(8031)伊藤忠(8001)など商社株川崎汽船(9107)商船三井(9104)など海運株も売られています。

インドネシアのニッケル精錬所建設検討の中止を発表した住友金属鉱山(5713)7%近い下落になり、決算を材料に中外製薬(4519)キャノン電子(7739)などが急落しています。

スーパーマリオ」の映画の公開延期を発表した任天堂(7974)が売られ、前期の利益見通しを大幅に引き下げテクノホライゾン(6629)一時ストップ安になるまで売られています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は3日ぶりに反発!

下放れ二本黒

本日も、薄商いの中で短期筋のショートカバーが入るものの、上値が重く陰線で終わっています。
下放れ二本黒」ともとれる足形であり、明日以降下落する場合は、思わぬ下落につながることもあり得るため注意が必要です。

本日米国ではアルファベットマイクロソフトの決算が発表になります。
28日アップルアマゾンの決算は日本が29日休日になり消化できないため、本日の決算発表は極めて重要なイベントになると思います。

決算が不発に終わり、マーケットが大きく下落することになれば、FOMCタカ派が遠のき、日本のマーケットにも買い場がくることになるかもしれません。

逆に好感され、米株が上昇したとしても、日本の上値は限定的で、買い場は夏くらいまでずれ込むと思います。

FOMCの金利上昇の織り込み具合も勘案しながら、慎重に見ていくところと思います。

【本日のトピック】

さて、本日は、先日上方修正を発表したインソース(6200)を紹介します。

https://www.insource.co.jp/index.html


企業の研修代行、サポートを請け負っていて、昨今のSNS炎上リスクの飛躍的高まりや、コンプライアンス違反のリスク、また新入社員の囲い込みの必要性から業績をのばしてきています。

4/25引け後に、上記の通り、上期経常の30%の上方修正を発表しています。
通期の見通しは、据え置いたものの、アフターコロナ銘柄であり、人手不足対応銘柄ともいえるため、今後も伸びていくことが予想され、普通に考えれば通期の上方修正も見込める銘柄と思います。

PER55.60倍と割高なためか、本日高騰したものの、終値寄り付き値+90円ほどと寄ってからは伸び悩む動きになりました。

マーケット全体が、グロース株に逆風が吹く環境であるため、一気に上昇していくかはわかりませんが、グロース株優位の環境になれば物色されてくると思いますので、マークしておきたい銘柄です。

【おまけ】

www.nikkei.com

本日、岸田首相は物価高に関する緊急対策を表明しました。
基本バラマキ政策で、目新しいものはありません。

選挙がなくても、こういう対策をしたのでしょうか?

(これで支持率が下がらないのですから、政治家としては超優秀?)

いまこそ、円安の環境を利用して、産業の国内誘致であるとか、インバウンド誘致とか、経済成長を推進するチャンスなのですが・・・

いまだ、水際対策を緩めず、ビジネスでの来日にもビザが必要な状態です。

票田である日本医師会のご機嫌とりのため、コロナを「5類」に引き下げることすら棚上げです。

アベノミクスのように、政治にスイッチが入れば、割安な日本株に火がつく可能性があるだけに、もっと主体性のある政策がだせないものかと思います。

もっとも、「悪い円安」を連呼し、反対しか主張できない野党も論外ですが・・・







4/26(火) GAFAMの決算で金利はどのように動くのか? FedWatchツールをチェック!

4月25日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄250/値下がり銘柄1554
騰落レシオ(25日) 87.20%
空売り比率 49.4%
売買代金 東証プライム 2兆4584億円
     東証スタンダード 678億円
     東証グロース 1134億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX


【業種】


【個別】
前日にストップ高比例配分になっていた日立物流(9086)3%近い上昇になり、地合いの悪い中NTT(9432)は逆行高になっています。

水戸証券「B⁺」カバレッジを開始し、目標株価5200円に設定したサカタのタネ(1377)が買われ、カネコ種苗(1376)など種苗関連が大幅高になっています。

決算自社株買いが好感された東京製鉄(5423)が強い上昇になり、前期営業利益の上方修正増配を発表した大興電子通信(8023)バイタルKSK(3151)が大幅上昇になっています。

前期の利益見通しを引き上げたビー・エム・エル(4694)が買われ、上方修正大幅増配を発表した木徳神糧(2700)ストップ高比例配分まで買われています。

反面、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)大手海運が、そろって3%を超える大幅下落になっています。

INPEX(1605)日本製鉄(5401)住友金属鉱山(5713)など市況関連が大幅続落しています。

ファーストリテイリング(9983)ソフトバンクG(9984)など指数寄与度の高い銘柄が売り込まれ、キーエンス(6861)ダイキン(6367)など値がさ株も軒並み売り込まれています。

ルノーによる保有株売却観測が報じられた日産(7201)大幅下落になっていて、下方修正減配を発表した東急建設(1720)も急落しています。

大幅な下方修正を発表した清水建設(1803)が売り込まれ、大林組(1802)鹿島(1812)大成建設(1801)なども大幅下落に沈んでいます。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続落!

ギャップダウンからスタートし、心理的節目26500円あたりでは下げ渋るも、戻りは鈍く主力株は、ほぼ全面安の動きになりました。

25日線(27380円)が下向きに変わり、今後リバウンドしたとしても25日線が強力な上値抵抗線になる可能性があります。

ここにきて、北京にロックダウンの懸念がでてきており、本日は上海香港も大幅安になっています。

米国のインフレ問題のみならず、中国の景気悪化も想定すべき事項となり、相場の調整は当面続くと思います。

【本日のトピック】

さて、今週はいよいよGAFAMの決算が発表になります。
この決算が、目先の相場の流れを決定づける可能性もあり注意が必要です。

逆に言えば、主だったプレイヤーはGAFAMの決算をみて動いてくるので、今日明日の日本のマーケットは先物を使った短期筋の動きと思われます。

そのため、売買代金は少なく、値動きはあるかもしれませんが、これから起こるマーケットの大きな流れのノイズみたいなものと思われます。


恐らく、空売り比率49.4%まで上昇していますので、明日はショートカバーが入るかもしれませんが、相場の流れを決定づけるものにはならないと思います。

www.cmegroup.com

上記は、米国の金利の織り込み幅を確認するサイトです。

これによりますと、現状で、5月FOMCの利上げ確率は、0.5%引き上げて0.75%以上になる確率が97.6%になっています。

ところが、6月FOMCの利上げ確率をみると、1.5%以上になっています。
これは、仮に5月0.5%利上げして0.75%になった場合、
6月は、さらに、0.75%以上利上げする確率が76.7%ということであり、かなりタカ派の予想に傾いていることがわかります。

このサイトはリアルタイムで見ることができるため、GAFAMの決算を通過して、利上げをどの程度織り込んでいるのかチェックすることができます。

GAFAM決算好感→米株上昇→インフレ懸念拡大→利上げ加速

という流れになるのか

GAFAM決算不発→米株下落→インフレ懸念縮小→利上げ抑制

という、どちらかの流れになると思います。

いずれにしても、タカ派に体制変更したFRBは、インフレを抑制するため、ある程度の株価下落は容認という政策を打ってくるものと思います。

現状は歴史的なインフレ局面であり、バイデン政権は、中間選挙までに、なんとしてでも、インフレを鎮静化させようとするでしょう。

「利上げ」は景気がいいから起こるので株価は上昇するなどと解説する人もいますが、今回の利上げは、ある意味株価を下落させるためにおこなっているということも言えると思います。

約1200億円の運用をしているコーエーテクモ襟川恵子会長は、1月に3%を残してすべて売却したとのことです。

会社の決算には、莫大な運用益が計上されており、この下落を、完全に回避しています。

会長は米株が安定するのは秋口以降。今はゼロクーポン債を買っているとのことです。

すこし、警戒を高めておいたほうがよさそうです。