えのキングの投資日記

日本株投資日誌

9/12(月) 投資家の懸念はインフレから景気後退に移行 米株目先の戦略

9月9日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1205/値下がり銘柄535
騰落レシオ(25日)102.15%
空売り比率 48.4%
売買代金 
東証プライム 3兆1436億円
東証スタンダード 996億円
東証グロース 1362億円

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
高配当株に見直しがはいり、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)海運株が大幅高になっています。

www.nikkei.com

洋上風力発電の公募ルール見直しの思惑でレノバ(9519)が一時9%高になり年初来高値を更新しています。

kabutan.jp

騰勢を強めているダブル・スコープ(6619)が売買代金4位になる大商いをこなしながら急騰し、年初来高値を更新しています。
同社株は、本日より「売り禁」になっていて、前回6月同様踏み上げの思惑も強まっています。
東証が公表している空売り残によると、モルガン・スタンレーMUFG400万株超、ノムラインターナショナルPLC250万株超、バークレイズキャピタル55万株超、UBS AG88万株超など、かなり積み上がってきています。踏み上げがどこまで続くのか注目されます。

kabutan.jp

東海東京証券が目標株価を5710円→5920円に引き上げたサカイ引越センター(9039)が大幅反発になっています。

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2Qの経常利益が前年同期比2.0倍15.1億円に急拡大していることを発表したミライアル(4238)8%を超える上昇になっています。

kabutan.jp

エイジングスキンケアブランドDUOの「ザ・クレンジングバーム」シリーズが累計出荷個数4000万個を突破。3年連続クレンジング売上No1を獲得したと発表したプレミアアンチエイジング(4934)ストップ高まで買われています。

kabutan.jp

韓国の連結子会社が、LGグループ傘下の通信会社、および韓国最大規模のデジタルIT企業と「メターバースキャンパスプラットフォーム事業」に係る業務提携を結んだと発表したガーラ(4777)ストップ高まで買われています。


反面、トヨタ(7203)ソニーG(6758)任天堂(7974)などの主力銘柄が弱く、ダイキン(6367)HOYA(7741)なども軟調な動きになっています。

原油価格が持ち直したことから、JAL(9201)ANA(9202)空運株が売られ、JR東日本(9020)JR東海(9022)など原油高がデメリットになる銘柄が軟調になっています。

kabutan.jp

今期予想が増収減益になることを発表したアルチザネットワークス(6778)は、決算にサプライズ感がなかったことから、利益確定売りがでて、一時大きく売り込まれています。

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今期予想の下方修正を発表したアールプランナー(2983)や1Qの決算が材料出尽くしとみなされたエッジテクノロジー(4268)がいずれも9%を超える急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!


ギャップアップからスタートし、25日線(28269円)に突っかける動きになり、パラボリックも陽転しています。
SQ値28253.40円になっています。


日経平均CFDは続伸し、28421円 +206で帰ってきています。
したがって、来週は、明確に25日線を上抜ける形になり、価格帯も薄いゾーンに突入しますので、8/17高値(29222円)を目指す強い動きになることが想定されます。

CTA 想定ポジション

日経先物が短期CTAの買い転換となる想定値(27699.8円)を超えてきましたので、ショートポジションを取っていた短期筋はロングポジションに転じていると思います。

日経平均(オレンジ) ドル建て日経平均(ブルー)


しかしながら、ドル建て日経平均20000円近辺まで下落してきていて、いまだ長期の海外投資家の買いを呼び込めていません。


したがって、日本株が米株離れをしてきているとは言い難く、現状は結局米株次第と言わざるを得ないと思います。
そして、円高日経平均を下落させることになります。

資本主義金融緩和継続治安もよく割安である日本株に、長期の海外投資家が触手をのばさないのは、いまだ、バラマキしか政策を出せない政治に期待がもてないからかもしれません。

いずれ、日本も金融緩和から脱出しなくてはいけない時期が来ますので、それまでに、いかに強い経済をつくれるかが重要になると思うのですが・・・

【本日のトピック】

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さて、9日にFRBのウォラー理事は9月のFOMCにおいて、「再度大幅な」利上げを支持すると述べ、0.75%の利上げを示唆しています。

FED Watch 9月

ところが、9月のFED Watchを見ると、0.75%の利上げ観測が91.0%になっていて、ほぼ織り込んでいることがわかります。

FED watch 12月

年末までの金利水準も、ここもとFRB高官たちがコメントしていた3.75%~4.00%を、おおむね織り込んできていることがわかります。

したがって、13日発表の8月CPI(消費者物価指数原油価格動向から、低下していると思われますし、20日からのFOMCも米株を下落させる材料にはならないと思います。(CPIが上昇していれば別ですが・・)

CPIがピークアウトして、米株が下落したのは、深刻なリセッションになった1937年2008年だけです。

したがって、投資家の懸念はインフレから景気後退に移ってくると思います。

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米国の景気動向を率直にはかることができるのは10月半ばからスタートする決算発表でしょう。

現状で決算動向を予測するのは困難なのですが、ブルームバーグによると、米家計の純資産が過去最大の減少になっていることを報道していて、消費が冷え込むことは想定しておいたほうがいいと思います。

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米国はカード社会ですので、VISAなどの決算をみても、金利上昇は消費を冷え込ませる要因になります。

上記アマゾンの記事をみても、すでに、消費者は生活必需品以外は出費をひかえる傾向がでてきているようです。

S&P500

恐らく、来週は米株は上昇すると思います。
FOMCあたりまでは続くでしょうし、S&P500は直近高値の4300Ptあたりまでは上昇するかもしれません。

米株強気論者は、FRBはリセッションを回避することを前提に強気を唱えるでしょう。

しかしながら、過去最速最大の利上げが、米景気に与える影響をFRBがコントロールできるのかは未知数と思います。
目先は強気でいいと思いますが、決算までには、いったん降りる、もしくはショート目線というのも一考かとは思いますがいかがでしょう。

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9/9(金) EUのリスクは高まるも、今晩のパウエル発言は無風で終れるか? 

9月8日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1704/値下がり銘柄103
騰落レシオ(25日) 100.34%
空売り比率 43.2%
売買代金
東証プライム 2兆9818億円
東証スタンダード 823億円
東証グロース 1076億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
主力銘柄がほぼ全面高になり、キーエンス(6861)NTT(9432)4%を超える上昇になり、前日売り込まれたOLC(4661)日本郵船(9101)HOYA(7741)日本電産(6594)ダイキン(6367)なども3%を超える上昇になっています。

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国際線の予約が回復してきている日経新聞の報道から、JAL(9201)ANA(9202)空運株が買われ、HANATOUR JAPAN(6561)アドベンチャー(6030)など旅行関連も大幅高になっています。

インバウンド期待から松屋(8237)三越伊勢丹(3099)H2Oリテイリング(8242)など百貨店株も大きく上昇しています。

kabutan.jp

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2Qの経常利益が大幅増額になったトミタ電機(6898)16%を超える大幅続伸になり、2Qの営業利益が黒字転換になったハウテレビジョン(7064)ストップ高まで買われています。

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日本郵船(9101)IHI(7013)傘下のIHI原動機日本シップヤード社と共同研究開発を進めていたアンモニア燃料アンモニア輸送船日本海事協会から基本設計の承認を取得したと発表したジャパンエンジンコーポレーション(6016)ストップ高まで買われています。

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業界初の基本特許技術「施工体制作業指示」を取得したと発表したスパイダープラス(4192)ストップ高まで買われています。
同社は小型貸借銘柄で、大きく売り込まれていた銘柄ですが、同様のプレイド(4165)KaizenPlatform(4170)が派手に物色されたことから短期資金が群がったものと思われます。


反面、原油価格の下落を受けて、INPEX(1605)石油資源開発(1662)などが逆行安になり、三井松島(1518)住石ホールディングス(1514)も大幅安になっています。

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東京五輪汚職事件に絡み、東京地検が家宅捜索に入ったと報じられたパーク24(4666)4%を超える下落になっています。

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モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を「オーバーウエイト」→「イコールウエイト」、目標株価を3600円→3300円に引き下げた三井不動産(8801)が逆行安になっています。

kabutan.jp

 

kabutan.jp

今期増収増益見通しを発表するも、コンセンサスを下回ったアイモバイル(6535)が大幅続落になり、下方修正を発表したストリーム(3071)も大幅下落になっています。

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従来型のコロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表したアンジェス(4563)が大幅安になり年初来安値を更新しています。

もはや、詐欺というレベルで、こうなることはお約束でした。しっかり説明責任を果たしてもらいたいところです。

(日テレさん、統一教会はもうあきたので、ミヤネ屋でこのことも、しっかり報道してや!!吉村知事といっしょにな!)


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反発!


大幅ギャップアップからスタートし、上値抵抗線になっていた5日線(27678円)を突破し、心理的な節目の28000円も回復して終了しています。

海外投資家売買動向

日経平均が約1000円下落した8/29-9/2の週に海外投資家▲1.18兆円(現物▲4273億円/先物▲7570億円)と2週連続の売り越しになっています。


7月からの先物累計金額2.7兆円に対し、直近2週間で1.1兆円を売り越しています。


今週は明日を乗り切れば、週足52週線(27807円)を上抜ける陽線で終わりそうですが、海外投資家の売買動向が買い越しに転じているのか要注目です。

目先は上向きに転じた5日線(27678円)25日線(28258円)のどちらをブレイクするかが注目になります。

【本日のトピック】

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さて、昨日の上昇のきっかけは、EUが、追証の資金調達に苦戦しているエネルギー企業に対し、追証対策を支援する方針が伝わったことにあると思います。
この発表がされた直後からドイツDAXはプラスに転じました。

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米国では、FRBのブレイナード副議長の講演がありましたが、内容的には、これまでの通り、政策金利を景気抑制的な水準まで引き上げ、「しばらくの間」維持しなければならないというものでした。

ところが、マーケットは「引き締めのサイクルのある時点でリスクの二面制が強まるだろう。」とのコメントを「利上げのリスクに言及した」ととらえ反発しました。
ナスダックも6年ぶりの7日続落になっていましたので、反発するきっかけを探していたのかもしれません。

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先ほど発表になったECB理事会では、0.75%の利上げを決定しました。

ドイツをはじめ、EUの株価は下落しています。



それに対し、米国は9月FOMCも、ほぼ0.75%の利上げになることを織り込んできています。

今晩22:10から始まるパウエル議長の発言も無風に終わるのではないかと思います。

日本株も、明日のSQを乗り切れば、相場の方向性も、はっきりしてくると思いますので要注目になると思います。

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9/8(木) 鬼門はECB理事会か?日本株の一段下落局面は狙い目!

9月7日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄432/値下がり銘柄1369
騰落レシオ(25日) 91.67%
空売り比率 47.7%
売買代金
東証プライム 2兆7552億円
東証スタンダード 887億円
東証グロース 1202億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

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144円台まで進行した円安を受けて、三菱自動車(7211)SUBARU(7270)マツダ(7261)など自動車株が活況になり、円安恩恵の大きい任天堂(7974)もしっかりの動きです。

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金利上昇と共に、日本の30年債利回りも1.310%と6年9か月ぶりの高水準になったことから、東京海上HD(8766)SOMPOホールディングス(8630)など保険株が大幅高になっています。

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未定としていた今期業績予想提示や増配計画が好感されたウエルネット(2428)や上方修正を発表したツクルバ(2978)が急伸しています。

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日本経済新聞で、コロワイド(7616)がフードサービス事業の買収を提案したと報じられたシダックス(4837)が急反発になっています。

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子会社が開発した浄化技術の事業計画が、経産大臣および環境大臣による「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」に適合していることが確認され、商業利用が可能になったと発表したエンバイオHD(6092)ストップ高まで買われています。

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反面、日経新聞の社長インタビューにおいて、業績懸念が強く意識された日本郵船(9101)8%近い急落になり、商船三井(9104)川崎汽船(9107)も大幅下落になっています。

金利上昇がグロース株に逆風となり、ソニーG(6758)ソフトバンクG(9984)リクルート(6098)などが大幅安になっています。

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今期業績見通しを大幅下方修正し、赤字転落になることを発表したくら寿司(2695)10%近い急落になり、年初来安値を更新しています。

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SMBC日興証券が投資判断を「1」→「2」に引き下げ、目標株価も2700円→2000円に引き下げたPHCホールディングス(6523)10%近い急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!

5日線(27597円)に頭を押さえられる形で、34営業日ぶりに200日線(27467円)を割り込んできています。

空売り比率47.7%で、陰線ながら下ヒゲを引いていますので、多少買戻しがあってもおかしくありませんが、引き続き5日線もクリアできない状況であるなら下値模索は続くと思います。

米株に比べ日本株の相対的優位性はあるものの、今の状況では、どうしても外部環境に引きずられることは否めません。

現水準より下の水準では、売買高が少なく価格帯が薄い水準になります。


これ以上下落の動きになると、26000円前半まで、一気に下落してもおかしくありません。


メジャーSQを控えて、目先のセリングクライマックスをどのような形で迎えるのか注目されるところと思います。

【本日のトピック】

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さて、9/6に発表になった8月 ISM非製造業景況感指数は、予想より改善する結果となり、米国経済の底堅さが確認される形になりました。

その結果、米国金利が上昇し、日米の金利差が拡大することにより、為替の円安が一気に進んできています。

FED Watch 12月

そして、ようやく、年末までの金利水準が、FRB高官が適正と考える水準まで上昇してきています。
米国市場は年末までの利上げを折り込みはじめています。

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それに対し、欧州経済は、米国に比べてはるかに厳しい状態で、8日のECB定例理事会で、0.75%の利上げを実行しても大丈夫なのか不安視されてきています。

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日経新聞は、欧州が、まるで北朝鮮のように、ロシア石油を瀬取りして裏流通させる衝撃的な記事を掲載しています。
欧州は、そこまで追い詰められてきているということでしょう。

さしあたって、警戒されるのは8日のECB定例理事会です。
0.75%の利上げで、欧州株が暴落ということになれば、日本株も26000円前半まで売り込まれる要因ともなり得ると思います。

しかしながら、もし、そのような動きになれば、今度は9/138月の米CPI発表が反発のきっかけになると思います。

恐らく、8月CPIはインフレのピークアウトを予見させる結果になることが想定され、金利上昇を織り込んだ米国市場は、いったん反発に入るのではないかと思います。

日本株が、その段階でセリングクライマックスを迎えることを想定し、一段の下落局面では買い向かうのが有効ではないかと思いますがいかがでしょう。


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9/7(水) 無視できない欧州危機! 日本は投資を促せるのか?

9月6日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄883/値下がり銘柄850
騰落レシオ(25日) 89.64%
空売り比率 43.1%
売買代金
東証プライム 2兆1250億円
東証スタンダード 790億円
東証グロース 1382億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

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日経平均に新規採用になったHOYA(7741)が大幅高になり、あらかじめ除外予想のでていたユニチカ(3103)悪材料出尽くしで7%を超える上昇になっています。

全体の方向感が乏しい中、ダブルスコープ(6619)フーバーブレイン(3927)カイオム・バイオサイエンス(4583)など材料株が大幅高になっています。

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前日に今期営業利益12億円→21億円 配当10円→20円の増配予想を発表したトーホー(8142)が、一時20%を超える大幅上昇になっています。

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いちよし証券がレーティングを「B」→「A」に引き上げ、目標株価も750円→1250円に引き上げた新田ゼラチン(4977)が急伸し年初来高値を更新しています。

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月次が好感されたABCマート(2670)コックス(9876)力の源HD(3561)が大幅高になっています。

反面、日経平均採用期待の高かったOLC(4661)が急落になり、採用になったSMC(6273)も買いが続かず2%を超える下落になっています。

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OPECプラスの減産原油が続伸し、JAL(9201)ANA(9202)空運株西武HD(9024)小田急(9007)などの鉄道株東京電力HD(9501)関西電力(9503)など電力株が、コスト高が懸念され、軟調な動きになっています。

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アマゾンが処方薬のネット販売参入を検討していることが報じられ、日本調剤(3341)アインHD(9627)クオールHD(3034)HYUGA PRIMARY CARE(7133)などが大幅安になっています。

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シダックス(3182)オイシックス・ラ・大地(3182)TOBに反対の意見表明を出したことが嫌気され、両銘柄とも大幅安になっています。

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贈賄容疑で元専務ら2人が逮捕されたと報じられたKADOKAWA(9468)が大幅安になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅高!


一時27813円まで上昇し、5日線(27729円)週足の52週線(27799円)を上回るも、押し戻され、上値の重たい「上髭陰線」を形成しています。

上髭陰線

明日以降も引き続き、200日線(27478円)75日線(27407円)を下値支持線として、下落してくる5日線を上回ることができるかが注目になります。

デッドキャットバウンス

下落トレンドでの短期リバウンドは5日線がメドになると言われていて、明日以降も5日線に頭を押さえられる動きになれば「デッドキャットバウンス」(死んだ猫でも高いところから落とせば地面に当たって跳ね返る)ということになります。

今週は、SQ週でもあり、ボラティリティが高くなることも想定され、相場の分岐点になることもありえますので注意が必要です。

【本日のトピック】

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さて、ロシアが欧州向けにガスを供給する「ノルドストリーム」について、当初の計画通り稼働を再開できないと通達したことに欧州市況は揺れています。

9/8(木)に開かれるECB定例理事会では、0.75%の利上げが見込まれていて、欧州経済がリセッションに突入することが危惧されています。

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ドイツ政府は、エネルギー企業に課税強化して、家計に650億ユーロ(約9兆円)の救済支援策を打ち出すことに合意しています。

電気代高騰に苦しむ国民の不満を抑えるための、致したかない措置かもしれませんが、インフレが進行するなかで、補助金をばらまくのは、明らかにインフレを増長させることになります。
そして、企業に増税するのですから、リセッション入りは濃厚ということになるでしょう。

ロシアは冬にかけて、有利な条件で休戦に持ち込むために、エネルギー戦争で欧州を締め上げようとするでしょう。

欧州は米国より深刻な経済状況であると思います。

欧州市況が、日本の市況にダイレクトな影響を及ぼすことはありませんが、じわじわと日本経済にも悪影響をもたらします。

米中経済戦争とともに、欧州の経済状況もリスク要因として注視しなくてはならないと思います。

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そう考えると、日本経済の優位性はあきらかです。
金融緩和を継続している資本主義の国であり、数多くの次世代技術も保有しています。

岸田首相は9月末にNY証券取引所で講演するようですが、しっかりアピールして外国人投資を促してほしいものです。

 

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9/5(月) 基本は戻り売りの米国市場

9月2日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄650/値下がり銘柄1096
騰落レシオ(25日) 92.94%
空売り比率 47.5%
売買代金
東証プライム 2兆4774億円
東証スタンダード 900億円
東証グロース 1198億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

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8月の既存店売上が好調であったことと、日経新聞「外商」の顧客が40代に若返ってきているという記事が好感されて、三越伊勢丹(3099)が年初来高値を更新しています。
大丸松坂屋Jフロント(3086)阪急阪神百貨店H2Oリテイリング(8242)高島屋(8233)松屋(8237)など百貨店株全般が堅調になっています。

NTT(9432)中外製薬(4519)キッコーマン(2801)などディフェンシブ系銘柄が堅調になっています。

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みずほ証券が目標株価を6500円→5200円に引き下げたものの、投資判断を「買い」継続としたメルカリ(4385)6%を超える上昇になっています。

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脱炭素社会への移行に貢献する「トランジションファイナンス」の一環として、新たにコンテナ船15隻を対象とした大型案件を受注したと発表したFPG(7148)が大幅高になり年初来高値を更新しています。

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信用取引の増担保規制を解除すると報じられたWSCOPE(6619)が売買代金2位になる大商いをしながら大幅続伸になっています。

プレイド(4165)


特段の材料はないものの、ヘッジファンドなど投機筋を巻き込んだ踏み上げ相場をようしてきたプレイド(4165)ストップ高まで買われています。
8社の外資証券で491万株空売りをかかえ、27万5000株空売りを持つ個人もいます。
既に売り禁になっていますが、来週も踏み上げ相場が続くか注目です。

反面、レーザーテック(6920)ソニーG(6758)キーエンス(6861)など主力グロース株が売り込まれています。

ここもと、好調であった銘柄も、利益確定売りに押されるものが散見され、原発関連三菱重工(7011)IHI(7013)インバウンド関連JAL(9201)ANA(9202)値上げが材料視された日本製鉄(5401)などが反落しています。

菱洋エレクトロ(8068)トリケミカル(4369)など前日に決算を消化した銘柄も、材料出尽くしのような動きで大幅安になっています。

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三菱UFJモルガンが投資判断をニュートラル」→「アンダーウェイト」、目標株価を1400円→1300円に引き下げた丸和運輸機関(9090)が大幅続落になっています。

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8月の「キーパーラボ」の既存店実績が前年同期比3%減となったことが失望を呼んだKeeper技研(6036)が急落になっています。

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8月の既存店月次速報が前年同期比4.0%減と8カ月ぶりに前年実績を割り込むことになったワークマン(7564)が12営業日続落になっています。
円安で調達コストが上昇しており、8月月次も警戒されていたため下落基調になっていましたが、月次発表後もアク抜けにならずに続落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

下放れ二本黒

ここにきて、下放れ二本黒」を形成してきていて、あまりいい形にはなっていません。

ナイトセッションの日経先物27540円 -120で戻ってきています。
今のところは200日線(27493円)を割り込んでいませんが、200日線も下向きになっていて、下値抵抗線として機能するかは微妙です。

200日線を割り込むと、価格帯が27000円割れあたりまで真空地帯になります。

今週はメジャーSQの週であり、9/5は米市場がレイバーデーで休場です。

短期筋のCTAあたりが売り仕掛けしてくる可能性も否定できず、思わぬ急落も覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

【本日のトピック】

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さて、9/2に発表になった8月雇用統計は、堅調な伸びを示し、市場予想を上回る結果がでています。



好調な雇用統計は金利上昇につながりますが、事前にカシュカリ総裁やメスター総裁らのタカ派発言があったことから、金利上昇という側面よりリセッションが遠のいたと好意的にとらえられ、雇用統計発表直後は米株も上昇していました。

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ところが、ロシアが欧州向けガスパイプライン「ノルドストリーム」での供給再開を当面延期することが報じられたあたりから、米株は下げに転じ、ナスダックは2019年8月以来の6日連続下落になりました。

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先日のパウエル議長やFRB高官の発言から、株価が下落したからといって、かっての「パウエルプット」のように、政策変更はしない(金利上昇は止めない)方針がはっきりしました。

むしろ、インフレ圧力を沈静化させるためには、株価下落が有効であるとも言え、S&P500の下落率が19%余りに達してくればディスインフレの効果も出始めると見る向きもあります。

S&P500


19%余りの下落率をあてはめると、おおむね6月安値近辺ということになり、9月は季節的にも株が売られるケースが多いことからも、再度安値を目指す動きになってもおかしくないと思います。

そして、なにより、現状では米株を買う理由が見当たりません。
ここもとの株価から、今後想定される「米中貿易戦争」やロシアが冬にかけて仕掛ける可能性のある「エネルギー戦争」は織り込んでいません。
買う理由があるとすれば、10月の決算発表でしょうが、140円までつけてきた為替はグローバル企業の決算に悪影響を及ぼします。

テクノロジーセクター 騰落

もっとも、テクノロジーセクターの10日騰落線が、6月安値レベルを下回るなど、短期的な売られすぎ感はでてきているため、一方的に売り込まれるのではなく、ところどころでは反発する局面もあると思います。
しかしながら、「基本は戻り売り」という状況が続くと思います。


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9/2(金) 当面、買う材料が見当たらない米国市場

9月1日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄195/値下がり銘柄1607
騰落レシオ(25日)97.68%
空売り比率 51.2%
売買代金
東証プライム 2兆7170億円
東証スタンダード 967億円
東証グロース 1180億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

Fear and Greedがいまだ中立なのには違和感があります。
まだ、パニックといえる状態ではないのか?
パニックになる余地があるということか?
〇〇ショックがおきなけれないいのですが・・・

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

トヨタと車用の鋼材値上げで合意に至ったと報じられた日本製鉄(5401)が上昇し、日本製鉄系の中山製鋼所(5408)も買われています。

www.nikkei.com

トヨタが日米でEV向け電池生産拡大のため、7300億円投資する方針が報じられ、リチウム電池部材の田中化学研究所(4080)が大幅高になり、関連株として日本電解(5759)ニッポン高度紙工業(3891)なども高騰しています。
小型株では大泉製作所(6618)ストップ高になり、松尾電機(6969)も大幅高になっています。

www.nikkei.com

2Q累計の経常利益が前年同期比2.2倍24.7億円に急拡大し、通期経常利益も22億円から34億円に上方修正することを発表した菱洋エレクトロ(8068)が急騰しています。

www.nikkei.com

提携する医療機関の拡大により、脂肪由来の幹細胞や血液由来の加工受託の件数が大幅に伸びたことから、今期業績予想の上方修正を発表したセルソース(4880)が、一時11%を超える上昇になっています。

www.nikkei.com

反面、鋼材の値上げが、コスト増になり、価格転嫁すれば販売に悪影響がでる連想でトヨタ(7203)が2か月ぶりの安値に沈んでいます。

SOX指数の下落米NVDAの下落の影響で、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)SCREEN(7735)ディスコ(6146)など半導体関連が全面安になっています。

バルチック海運指数が2年ぶりに1000を切ってきたことから、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)の海運株がそろって大幅安になっています。

値下がりにより、日本郵船配当利回り13.84%商船三井14.10%川崎汽船13.95%まで上昇しています。

原油下落が嫌気され、INPEX(1605)コスモエネルギー(5021)出光興産(5019)などが大幅安になっています。

www.nikkei.com

27万株の立会外分売を発表したアトラエ(6194)6%を超える下落になっています。

kabutan.jp

前日まで高騰していた光陽社(7946)フジックス(3600)が一転ストップ安まで売り込まれています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続落!


25日線(28280円)に跳ね返された形で、心理的な節目の28000円も、あっさり割り込んできています。

海外投資家売買動向

日経平均が下落した8/22-26の週に海外投資家▲3751億円(現物▲1213億円/先物▲2538億円)売り越しています。


7月から累計2.7兆円買い越した先物の売り越しは6週ぶりになります。

一方で個人は買い越しに転じていて、海外売りVS個人買いの危険な構図になっています。

 

短期のCTAによるポジションも売りに転換した可能性が高いと思います。

空売り比率が51.2%まで上昇していますので、明日はショートカバーが入る可能性はあると思いますが、トレンドを転換させるようなものにはならないと思います。

さしあたって、200日線(27501円)が下値支持線として機能するかが注目になると思います。

【本日のトピック】

www.google.com

さて、米国は、軍事転用の可能性を懸念して、エヌビディアに対し、GPUの中国に対する販売を米政府の承認が必要と通知しています。


米国はトランプ時代から半導体の抱え込みを実施していて、先日のナンシーペロシ下院議長の台湾訪問も無関係ではありません。


エヌビディアは、中国に300万ドルの販売を見込んでいたと言われ、これが出来なくなる可能性が嫌気され、株価の急落につながったようです。


中国は反対を表明していて、米中対立の激化につながる可能性も出てきています。

www.nikkei.com

岸田首相は「留学生30万人」の目標の拡大を指示しています。


スパイ王国といわれる日本で、いまや東京大学中国人留学生3000人を超えています。(米国人は86人


EEZ圏内にミサイルを撃ち込んでくる国の留学生を増やす政策は正しいのでしょうか?

それはともかく、米中の対立激化はマーケットに暗雲が垂れ込める要因になり注意が必要です。

www.google.com

クリーブランド連銀のメスター総裁は、「来年早々までに政策金利を4%超に引き上げ、その後はしばらく、その水準で据え置く必要がある」と述べています。

そして、「2023年中の利下げはない」「リセッションに陥る状況になったとしても、われわれはインフレを鈍化させる必要がある」とも発言しています。

これまでのFRB高官発言では、リセッションに陥る心配はないというのが大勢でしたが、リセッション入りしても金融引き締めを継続すると明確に答えたのはメスター総裁が初めてです。

これにより、早期利下げの期待は、完全に断ち切られたといってもいいでしょう。

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8月のADP民間雇用者数は、13.2万人増と市場予想の30万人増を下回る結果になっています。

一方で、人手を必要とする業種では、相変わらず人手不足になっていることがうかがえます。

恐らく、週末の雇用統計も好材料になることはないでしょう。

現状の米株は、買う材料が見当たりません。それどころか、思わぬブラックスワンが飛来する可能性すら感じます。
10月の決算時期までは様子見がいいのかもしれません。

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