本日は株主総会出席のためブログ休みます。
10/24(月) マーケットの流れに異変アリ!為替トレンドに合わせた日本株戦略 良品計画(7453)
10月21日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄350/値下がり銘柄1422
騰落レシオ(25日)80.37%
空売り比率 43.4%
売買代金
東証プライム 2兆5950億円
東証スタンダード 716億円
東証グロース 1025億円
【恐怖指数】
Fear→Neutralに回復しました!
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
米国のラムリサーチが決算を好感して大幅高になったことを受けて、東京エレクトロン(8035)やレーザーテック(6920)が大幅上昇になっています。
半導体については、川下のPC・スマホゲーム向けを中心に需要が落ちていることがうかがえますが、川上の半導体製造装置は、半導体企業が長期的にみて半導体需要が戻ることを見込み設備投資を緩めていないことがわかります。
しかしながら、インフレ撃退などがうまくいかず、景気悪化が長引けば半導体企業自身の首をしめることになります。
ただ、これらの結果が出るのは、やや先の話であり、決算シーズン中は半導体製造装置(レーザーテック、東京エレクトロン等)>半導体メーカー(信越化学、SUMCO等)と考えるのがよさそうです。
ディスコ(6146)はウエハーをチップに切り分ける切断装置などが好調で、2Qの決算が上振れ着地になり、中間配当も83円増配。 282円になることを発表し、8%近い急騰になっています。
直近上場のソシオネクスト(6526)が続伸し上場来高値を更新しています。
現状でもPERは13倍程度で、今期業績は上方修正含みです。
為替も年間平均125円としていて、期待が集まっています。
10/28に中間決算発表。10/31に決算説明会実施予定になっています。
来週、決算期待の買いが継続するか注目になります。
韓国子会社の株価が大幅上昇になっていることから、含み益拡大の思惑でダブルスコープ(6619)が12%を超える急騰になっています。
体育会系の人材に特化した就職支援を手掛けるスポーツフィールド(7080)がストップ高になっています。
企業の新規採用ニーズの持ち直しでイベント受注が好調になり、今期経常の上方修正を発表しています。
日本の9月CPI(消費者物価指数)のコア指数が3.0%と加速したことをうけて、ニトリ(9843)や良品計画(7453)、西松屋(7545)など小売株が大幅高になり、割安で外国人人気も期待できるくら寿司(2695)、FOOD&LIFE COMPANIES(3563)なども上昇しています。
反面、先行して上昇していたインバウンド関連に売りが目立ち、JAL(9201)、ANA(9202)、エアトリ(6191)、HANATURE Japan(6561)、西武HD(9024)、小田急電鉄(9007)などが軒並み大幅安になっています。
低調な中国市場が響き、中間業績の下方修正を発表したツガミ(6101)が大幅安になっています。
通期業績見通しは11/8の2Q決算発表時に公表するとのことですが、進捗率からも下方修正になる可能性がたかそうです。
同社の株価下落の連想で牧野フライス(6135)やオークマ(6103)なども売り込まれています。
国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認取得について、今期中の承認取得はないと判断したと発表したサンバイオ(4592)が大幅安になり、年初来安値を記録しています。
10/20に新規上場してストップ安になったビジネスコーチ(9562)は、21日も見切り売りが止まらず16%を超える大幅安に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ギャップダウンからスタートし、下降する25日線(26916円)を下回って終わっています。
米株高を受けて、ナイトセッションの日経先物は27150円 +250円で戻ってきています。
しかしながら、為替介入もあり円高になったことから、米株の上昇率に比べれば、小幅の上昇に留まっています。
日経平均は200日線(27229円)、75日線(27491円)近辺を上値抵抗線とするアセンディング・トライアングルを形成していますが、来週あたりにブレイクしておかないとトライアングルが崩れます。
金利、為替、決算をふまえて上値追いができるか注目になりそうです。
【本日のトピック】
さて、10/21にマーケットの流れが変わるかもしれない動きがみられました。
セントルイス連銀のブラード総裁は「政策金利は適切な水準にくれば、その先は小幅な調整でいい」
と発言し、
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は「利上げ幅の縮小を計画しはじめるべき」
という発言をしています。
そして、10/22からブラックアウト期間に入るのですが、しばしば、FEDの代弁をすると言われるWSJのニック記者が「11月の利上げは0.75% 12月は小幅な利上げを議論」という内容のツイートをしています。
これまでは、カシュカリ総裁やメスター総裁など「インフレが沈静化するまで金融引き締めを継続する」といったタカ派の発言がほとんどでした。
マーケットは今回のハト派とも受け取れる発言に反応して金利が下落→株価上昇という動きになっています。
CMEの FedWatch ツール: FOMCへカウントダウン (cmegroup.com)
FEDwatchをみても、11月は0.75%利上げは間違いないものの、12月は0.5%利上げに留まると予想する向きが増えています。
このタイミングで日本政府は、為替介入を実施しました。
151円を超えていたドル円が一気に146円台まで円高になっています。
もちろん、今回の介入の効果も、日銀が金融緩和の姿勢を変えない以上一時的なものかもしれません。
しかしながら、今回の介入のタイミングは日米でコンセンサスをとりあって実行したとみるべきで、「150円を超える円安は好ましくない」という姿勢を両国で示したものと受け取れます。
少なくとも、当面の投機の動きは弱まると思われます。
10/21に3Qの決算を発表したアメリカンエクスプレスは金利上昇を想定し、アナリスト予想を上回る貸倒引当金を積んだことにより、一時7%を超える下落になりました。
しかしながら、金利上昇に歯止めがかかる観測が流れたためか、株価は、切り返し長い下ヒゲのローソク足になっています。
金利上昇に歯止めがかかれば、多額の貸し倒れに備える引当金が不要になる可能性がでてくるからと思われます。
来週は、いよいよGAFAMの決算が発表になります。
市場は、本業もさることながら、ドル高により、かなり決算が悪いことに身構えています。
もし、決算悪が失望を呼んで株価が下落したとしても、ドル高の流れに歯止めがかかるのであれば、織り込みも早いかもしれません。
【日本株の戦略】
もちろん、現時点で円安の流れが変わったというには時期早々でしょう。
日銀が金融緩和を継続しているのですから、一時的な動きなのかもしれません。
しかしながら、【個別】の欄で書きましたが、日本のコアCPIも3%に乗ってきています。
今後、日銀の姿勢も微妙に変化してくる可能性もあると思います。
そこで、本日はシナリオを2つ提示します。
①円安ドル高が続く場合
これまで通りインバウンド関連の物色が継続すると思います。
高島屋(8233)、三越(3099)、Jフロント(3086)、H2Oリテイリング(8242)などの百貨店株
コメ兵(2780)、トレジャーファクトリー(3093)
あたりはチャートも、まだきれいと思います。
②円安ドル高がトレンド転換する場合
良品計画(7453)
円安ドル高トレンドに変化がおこった場合、良品計画(7453)に注目したいと思います。
10/13に発表になった決算では、2022年8月は過去最高の売上になっています。
2023年8月予想の売上は、さらに大きく増加する見通しです。
ところが、決算短信をみると、急激な円安と輸送費高騰が足をひっぱり、営業利益および経常利益が伸び悩んだことがわかります。
この会社にとって、円安はマイナスに作用しますので、円安トレンドになってから、株価も大きく調整していることがわかります。
円安トレンドが転換するのであれば、狙ってみたい銘柄です。
10/21(金) 米株は金利上昇と決算悪の織り込みを探る展開か
10月20日(木)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄497/値下がり銘柄1250
騰落レシオ(25日)85.44%
空売り比率 45.8%
売買代金
東証プライム 2兆5453億円
東証スタンダード 745億円
東証グロース 1121億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
オランダの半導体製造装置大手ASMLが好決算を発表したことを材料にレーザーテック(6920)が3%を超える大幅上昇になっています。
レーザーテックはマスクブランクス検査装置でシェアを独占していますが、ASML同様、独占的な技術を持っている会社が選別される動きが出ているようです。
ブルームバーグで「中国が新型コロナウイルス感染対策のための入国者に対する隔離期間の短縮を議論している。」と報じられ、JAL(9201)、ANA(9202)、HANATOUR Japan(6561)、日本空港ビルデング(9706)、マツキヨココカラ(3088)、J.フロントリテイリング(3086)などインバウンド関連の一角が大幅高になっています。
共同通信が「SBI HDが傘下の新生銀行(8303)の株式上場を取りやめる非公開化の検討に入った」と報じたため、新生銀行株がTOB期待で大幅高になり、年初来高値を更新しています。
尚、SBI HDと新生銀行は「非公開化に向けて具体的な検討を行っている事実はない」と否定のコメントを出しています。
日清製粉グループ(2002)はオーストラリアの製粉事業を減損計上することにより、上場以来の初めての最終赤字に転落することを発表しましたが、同時に、通期の売上と営業利益の上方修正 配当も据え置き方針を発表したことが好感され大幅高になっています。
日経新聞が「自営業者が、2023年2月から、国民年金の保険料をスマートフォンを使い支払うことができるようになる。」と報じ、「国民年金保険料のスマートフォン決済サービスによる納付業務を受託した」と正式発表したビリングシステム(3623)がストップ高まで買われています。
サイバーエージェント(4751)傘下のAbemaTVが運営する情報ニュースサイト「AbemaTimes」と戦略的パートナーシップを締結したと発表したログリー(6579)が2日連続のストップ高になっています。
反面、東京エレクトロン(8035)やファーストリテイリング(9983)、HOYA(7741)など値嵩株の一角が売られ、川崎汽船(9107)、明治海運(9115)、東邦チタニウム(5727)など市況関連が売り込まれています。
デイリー新潮に、経営陣主導で入居率の数字などを不正に操作していたと報じられたレオパレス21(8848)が急落し、ストップ安まで売られています。
会社は否定のコメントを出し、PTSでは高騰していますが・・・
「火のないところに煙はたたず」のような気が・・・
出資先の子会社のインド証券取引所の上場申請が取り下げになったと発表したBEENOS(3328)が14%を超える急落になっています。
含み益拡大の実現が先送りとなった失望が優勢になっているようです。
自動車照明大手の市光工業(7244)が今期予想を下方修正することを発表して、大幅続落になっています。
国内と中国の自動車販売が想定ほど回復していないことと、エネルギー価格の高騰、円安による輸入部品のコスト増が響いた様子です。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
ギャップダウンからスタートし、持合いを形成しやすい陽線の「コマ線」のローソク足になっています。
一時26870円まで下落するも、終値ベースではギリギリ25日線(26985円)を上回り、5日線(27057円)と25日線(26985円)のゴールデンクロスが実現しています。
再び200日線(27238円)をクリアし75日線(27479円)トライの動きが見られるか、25日線の傾きが上向き転換になるのかが中期上昇トレンドを形成できるかのカギになると思います。
【本日のトピック】
さて、連日混迷を極めるイギリスでは、9月のCPI(消費者物価指数)が10.1%の上昇となり、高インフレが続いていることが判明しました。
また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、政策金利が4.5%-4.75%に達した後に、「基調的」インフレ率が加速している場合は、金融引き締め策を停止できないと発言しています。
結果、米10年国債利回りは跳ね上がり、株が売られる動きになっています。
TSLAの3Qの決算は、ドル高の侵攻や生産・出荷のボトルネックが響き、売上が市場予想に届かない結果になりました。
株価は時間外取引で5%強の下落になっていますが、イーロンマスクは4Qの強気の見通しを語り、かなりの自社株買いの用意があることを匂わしています。
決算については、来週のGAFAMの決算が本番ですが、時価総額の大きなTSLAがどの様な値動きになるかは注目しておいたほうがいいと思います。
FED FUND futureでは、現状2023年5月に5%のピークレートで値付けされています。
金利が5%になる中、株が買われるとは思いませんが、金利高と主力株の決算を、どの水準で織り込んでいくのか注意深く見ていく必要があると思います。
10/20(木) ドル高と半導体規制! 正念場を迎える米市場
10月19日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1148/値下がり銘柄607
騰落レシオ(25日)91.54%
空売り比率 41.8%
売買代金
東証プライム 2兆3727億円
東証スタンダード 731億円
東証グロース 1229億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
ソフトバンクG(9984)、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)など指数寄与度の高い銘柄が買われ、3銘柄で日経平均を91.83円引き上げています。
九州電力(9508)が玄海原発の再稼働前倒しを発表したことを材料に東京電力(9501)、関西電力(9503)、北陸電力(9505)など電力株が全面高になっています。
日経新聞に2025年までに再生可能エネルギーに約3000億円を投資し、国内の再生可能エネルギーの電源比率を5割に引き上げる方針が報じられたJパワー(9513)が大幅高になっています。
JTB商事と「エネチェンジEVチャージ」の販売パートナー契約及び工事請負基本契約を締結したENECHANGE(4169)が大幅高になっています。
ENECHANGEは27年までに最大300億円を投じ、EV充電器を国内で3万台設置する目標を掲げていますが、今回の提携で観光・レジャー施設、病院、学校などにEV充電インフラを拡充させる方針です。
新型大型RPG「メメントモリ」が昨日から配信され、材料出尽くしで大幅反落したバンクオブイノベーション(4393)が一転ストップ高まで買われています。
iPhoneのトップセールスランキングが急上昇しトップ10入りしたことが見直し買いにつながったようです。
同社はこのゲームで国内月額課金5億円以上を最低1年間推移されること(年間60億円)を目標にしています。
今後ランキング上位が維持されるかで株価も大きく変動すると思われます。
なお、発行済みの第9回新株予約権の行使期間が明日までになっていて、延長されないようだと需給悪化懸念につながるとの声もあるようです。
雑貨の企画、卸を行うアミファ(7800)が今期営業利益予想の上方修正を発表し急伸しています。
一時、年初来高値を更新しましたが、その後は利益確定売りに押されていて、明日以降物色が継続するか注目です。
反面、リクルート(6098)やキーエンス(6861)、任天堂(7974)などグロース株の一角が軟調になっています。
ラオックス(8202)やマツキヨココカラ(3088)、オープンドア(3926)、HANATURE Japan(6561)などインバウンド関連が大幅安になっています。
GSが投資判断を「中立」→「売り」、目標株価を23500円→20000円に引き下げたシマノ(7309)が急落になっています。
村上氏率いる投資会社のシティインデックスイレブンスが保有するクレディセゾン(8235)の保有比率を5.06%→3.98%まで減らしたことが報じられ、クレディセゾンは急落しています。
防災無線等が、半導体不足の影響による防災メーカーによる入札控えで低調になり、今期営業利益予想を大幅下方修正、期末配当も無配転落することになったエーアイ(4388)が10%を超える急落になっています。
本日グロース市場に新規上場したSBIリーシングサービス(5834)は公募価格(2980円)を320円上回る3300円で初値をつけたものの、終値は3220円となり初値を下回って終わっています。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
19営業日ぶりに200日線(27247円)を上抜けてきましたが、上ヒゲの長い「トンカチ(陽線)」に似たローソク足になり、上値の重さを感じさせる動きになっています。
明日以降、下押ししたとしても25日線(27047円)を下値支持線として値固めできるかがカギになります。
中期上昇トレンドを形成するためには75日線(27470円)を上回り、25日線が上向き転換する必要があります。
75日線ブレイクまでのスピード感も問われることになると思います。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、18日米ネットフリックスが3Q決算発表をおこない契約者数が市場予想の倍以上になったことが好感され、時間外取引では14%の急騰になっています。
一方で、ドル高が響き、過去10年間で初めての売上マイナス(前四半期ベース)になっています。
ブルームバーグは、ドル高によって北米企業の2Qの利益は343億㌦(約5兆700億円)押し下げられたことを報道しています。
2Qよりドル高が進んだ3Qはそれ以上になるかもしれません。
そして、マイクロンテクノロジーやサムスン電子の決算を受けて、半導体関連の利益見通しは、この3カ月で16%下方修正されています。
www.bloomberg.co.jp
バイデン政権は米国の半導体技術へのアクセスを制限する規制を発表しました。
その中には、「中国で半導体関連に従事する米国人は、退職か米国市民権放棄のどちらかを選べ!」という強力なものも入っているようです。
実際、アプライドマテリアルやKLA、ラムリサーチなどの半導体サプライヤーは中国半導体メーカーの長江存儲科技(YMTC)に送り込んでいた従業員の引き上げをはじめているという報道もあります。
これが本当なら、中国には致命的なダメージになります。
半導体において米国技術を含まないものは皆無で、かって日本がやられたハルノート以上に致命的になるでしょう。
中国が台湾統一を急ぐコメントを出しているのも、このことが関係しているのかもしれません。
(日本のマスコミはほとんど報道しませんし、岸田首相も統一教会で手一杯のようですが・・・)
いずれにしても、今回のドル高と半導体規制は、これから本格化する米国決算にどのような影響を与えるのかは未知数です。
米国株は正念場を迎えるのかもしれません。
10/19(水) 米株市場は「戻り売り」のスタンスか?
10月18日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1587/値下がり銘柄208
騰落レシオ(25日)92.07%
空売り比率 43.2%
売買代金
東証プライム 2兆7486億円
東証スタンダード 761億円
東証グロース 1100億円
【恐怖指数】
Extreme Fear→Fearに回復!
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
レーザーテック(6920)や信越化学(4063)、東京エレクトロン(8035)など半導体関連が反発し、前日売り込まれたエムスリー(2413)やメルカリ(4385)などグロース株も物色されています。
1500億円を上限に自社株買いを実施すると発表したリクルート(6098)が5%を超える上昇になっています。
上限は発行済み株式数の2.55%にあたる4200万株になり、同社としては、過去最大の現預金活用になるようです。
決算を前に米ネットフリックスが反発したことが好感され、動画配信サービスを手掛けるUSENNEXT(9418)が11%近い急騰になっています。
マネーフォワード(3994)は未定としていた最終損益が赤字拡大となり、コンセンサスも下回るも、悪材料出尽くしとみなされ、全市場値上がり率トップになる21%を超える急騰になっています。
貸株もいれて、大きな売り長になっていたところにイベント通過でショートカバーが入ったものと思われます。
独自開発のAIエンジン「KIBIT」に搭載しているコア技術「複数の識別モデルと交差検証に基づく分類」が台湾で特許を取得したと報じられたFRONTEO(2158)が大幅続伸になっています。
NTTドコモが提供する5G環境とマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)を活用したVR(仮想現実)シュミレーションを提供すると発表したテックファム(3625)が一時ストップ高になるまで買われています。
福井県の結婚披露宴会場を3Dモデル化してVRで再現し、20日から開催される「福井ITフォーラム」に展示する予定です。
反面、ソフトバンクG(9984)が売られ、INPEX(1605)や富士石油(5017)、石油資源開発(1662)など原油関連が逆行安になっています。
ロイターが優先交渉権を与えられているJIP(日本産業パートナーズ)の提示した買収価格が1株6000円を下回ると報じています。
先週は買収額が2兆8000億円になり、1株6400円超になることがみこまれていたため失望売りが出たようです。
ただ、時価より高い水準で、産業革新投資機構も正式提案を準備中といわれ、今後競合する形で価格変動する可能性があり、下値には買いが入っている様子です。
本日、新作大型RPG「メメントモリ」を配信開始したバンクオブイノーベーション(4393)は前場こそ買われたものの後場から材料出尽くしで売り込まれ、7%を超える下落になっています。
昨日、東京都の「GO TO EAT」の思惑でストップ高まで買われたRetty(7356)は利益確定売りに押され、3日ぶりの大幅安になっています。
為替は32年ぶりの円安を記録するも、ホンダ(7267)やスズキ(7269)、SUBARU(7270)など自動車株の一角は逆行安になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
大幅ギャップアップからスタートし、心理的な節目の27000円や25日線(27085円)をキャッチアップしてきています。
下値切り上げの短期反発トレンドを形成しつつあり、200日線(27254円)を上抜けることができれば75日線(27464円)あたりがターゲットになります。
一気に上抜けることがなくても、25日線が下値支持線として機能し、同線が下向きから上向きに転換することが出来れば、中期上昇トレンドが始まります。
中期上昇トレンドがスタートするときは、いよいよ日本株が米株離れをおこすときかもしれません。
【本日のトピック】
さて、英国ではハント新財務相が減税案のほぼすべてを撤回することを発表しました。
トラス首相の辞任は時間の問題のようで、後任にボリス・ジョンソンが再任される可能性がでてきたようです。
結果、英金利低下及び、ポンドが上昇。米国債利回りも一時的に下落し株高につながったようです。
しかしながら、米国のインフレ問題は、なんら変わっていません。
昨日発表になったNY連銀製造業指数をみても、景況感は悪化するも雇用者数は増加になっています。
米長期国債利回りも、すぐさま4%近くの水準に戻っています。
金利上昇の中、株が上昇したことになりますが、たいてい実体経済を正確に反映するのは債券市場です。
したがって、今の米株上昇は、基本的には「戻り売り」のスタンスと思います。
証券会社などセルサイド側のアナリストなどからは、米株底入れ近しのコメントも聞きますが、昨日のブログでも書いたように、FRBの姿勢(インフレ沈静化を確認しないと利下げは考えられない)が変わらないと、現状での底入れは難しいと思います。
上記はリーマンショックの2008年のS&P500と2022年のS&P500を対比させたものです。
びっくりするくらい、同じような軌跡を歩んでいて、末恐ろしさを感じさせます。
上記は2008年のVIX指数と2022年のVIX指数の動きを重ねたものです。
通常はVIX指数は30をこえてくると底を打つケースが多いのですが、リーマンショックのような異常状態の時には、80近くまで上昇することもあります。
しばらくは、慎重に構えておいたほうがいいように感じます。
10/18(火) 米株が上昇に転じるためには
10月17日(月)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄384/値下がり銘柄1391
騰落レシオ(25日) 93.0%
空売り比率 42.6%
売買代金
東証プライム 2兆4239億円
東証スタンダード 674億円
東証グロース 915億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
野村証券の、ONEへのコンテナ運賃落ち込みの影響は限定的とし「ショートポジションを取るリスクは高い」という内容のリポートが材料視され、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)が大幅高になり、北海道から沖縄まで幅広くホテルやレストランを展開する明治海運(9115)もインバウンド関連としてストップ高まで買われています。
米地銀MUFGユニオンバンクの個人・中小企業部門を米USバンコープに売却することが、米当局に承認されたことが好感された三菱UFJ(8306)が大幅高になっています。
インバウンド関連の買いが続き、三越伊勢丹(3099)やJR東海(9022)が年初来高値を更新し、東京都の「GO TO EAT」再開関連として物色されたRetty(7356)はストップ高まで買われています。
尚、Rettyは超小型の貸借銘柄で14日に注意喚起 本日後場から売り禁に指定されています。
踏み上げを狙った買いが入ったものと思われますが、明日以降物色が続くかは未知数と思われます。
通期業績見通しの上方修正を発表し、減益幅が縮小する見込みになったテラスカイ(3915)が急伸し年初来高値を更新しています。
kabutan.jp上半期の営業利益は下振れるも、通期予想の上方修正を発表した北の達人コーポレーション(2930)や3Q決算が好感された串カツ田中ホールディングス(3547)が大幅高になっています。
www.nikkei.com反面、米金融引き締めが警戒され、ファーストリテイリング(9983)やソフトバンクG(9984)など指数寄与度の高い銘柄が売られ、キーエンス(6861)やダイキン(6367)、信越化学(4063)などの主力株も売り込まれています。
原油などコモディティの下落を受けて、INPEX(1605)や石油資源開発(1662)、三井物産(8031)、伊藤忠(8001)などが大幅安になっています。
SHIFT(3697)は今期大幅増益の見通しを発表するも、前期に比べ増益率が鈍化することが嫌気され大幅安になっています。
ブルームバーグに、非公開化を巡る融資確保が難航していると報じられた東芝(6502)が軟調になっています。
同社はJIP(日本産業パートナーズ)主導の企業連合に優先交渉権を与え、買収額は2兆8000億円を想定していると報じられていますが、借入規模が巨額になることから頓挫する恐れもあると見られているようです。
今期も営業赤字が継続することになった出前館(2484)は一時ストップ安になるまで売り込まれ、1Qの実績から2Qが物足らないとみなされたリックソフト(4429)もストップ安まで売り込まれています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
ギャップダウンからスタートし、「陽の陰はらみ」を形成しています。
明日の値動きが大切になりますが、本日5日線(26580円)を割り込まずに推移したことは、かなり底堅いと言えると思います。
明日以降、早期に25日線(27121円)奪回という動きになれば、短期トレンド転換が見込めますが、25日線トライに時間がかかる、あるいは25日線に頭を押さえられる動きになれば、まだまだ予断を許さない動きといえそうです。
【本日のトピック】
さて、目先の米国相場は10年国債利回り4%というのが、バロメーターになってくると感じています。
10年国債利回りが4%を超えてくるようなら、株などリスク資産を買わなくても、国債など無リスク資産で十分ということになり株は売られると思います。
株が買われるためには、金利が低下に転じるという期待が必要で、最終的には「FRBが利上げの手を緩めなければいけない」ということになります。
しかしながら、現状FRBはインフレに対し、先見性を失っている状況です。(自信を無くしている)
通常であれば、雇用が緩んでいる、時給が下がっている、などの先行指標をみてFRBが行動することが期待できるのですが、現状のFRB高官の多くが
「インフレ低下を見なければ利下げは考えられない」
というニュアンスのことを発言しています。
本来インフレ低下というのは、遅行指標であり、結果としてでてくるものです。
それが確認できてからしか利上げ停止を行わないとすれば、インフレ低下の前に起こるリセッション(景気悪化)は避けられません。
FRBの現状のスタンスが続くのであれば、○○ショックというような、何らかの破綻がおきなければ底打ちは確認できないのではと危惧してしまいます。
上記は、コアCPIが前月比(MoM)でどのくらいの上昇率が続けば、FRBの長期目標であるインフレ率2%を達成できるかというグラフです。
8月は前月比+0.6%、先日発表になった9月も前月比+0.6%でしたが、前月比+0.4%以内に収まってくれば、CPIの鈍化につながるようです。
過去においてCPIがピークを打った段階で、バリェーションが回復し株価が底をうっています。
FRBの姿勢を注視しながら、コアCPIをチェックしていくべきと思います。
米株の転換のタイミングとしては
①PERが14倍を割る
②コアCPIが減速する
③EPSが底を打つ
流れで①→②→③の順番で来るという分析もあります。
段階的にチェックしておくのは有効と思います。
それから、米国のインフレとは別に、ロシア情勢が西側諸国にプラスというような進展を見せれば、現状ロシアの破滅的シナリオに対するヘッジが市場に入っていると思われますので、一斉にショートカバーが入り大きな上昇をみせると思います。
ただし、米国のインフレ低下につながらないのであれば、一時的な上昇になるのかもしれません。
10/17(月) 試練が続く米国市場
10月14日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1751/値下がり銘柄61
騰落レシオ(25日)93.30%
空売り比率 43.0%
売買代金
東証プライム 3兆2061億円
東証スタンダード 777億円
東証グロース 1110億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
決算が好感されたファーストリテイリング(9983)が8.4%上昇。1銘柄で日経平均を226円引き上げています。
ソニーG(6758)やソフトバンクG(9984)、エムスリー(2413)など主力グロース株が大幅高になっています。
売買代金上位では、エーザイ(4523)や第一三共(4568)、武田(4502)など薬品株の上昇が目立ち、相場上昇を受けて、マネックス(8698)や野村証券(8604)、大和証券(8601)など証券株も全面高になっています。
東京都知事が「GO TO EAT」を26日に再開する見通しと報じられ、Retty(7356)が一時ストップ高になるまで買われ、ぐるなび(2440)、カカクコム(2371)などグルメサイト関連が急騰しています。
不動産売却収入の拡大で6-8月期の経常利益が前年同期比6.4倍の急拡大になることを発表したいちご(2337)が急伸し、年初来高値を更新しています。
「Kudan Visual SLAM(KdVisual)」が米インテルの自律走行ロボット(AMR)プラットフォーム向けエッジ・インサイトに採用されたと発表したKudan(4425)がストップ高比例配分まで買われています。
QDレーザー(6613)がストップ高まで上昇しています。
10/18から行われる「CEATEC 2022」のTDKのブースでTDK(6762)とNTT(9432)と同社が共同開発したフルカラーレーザー集積光源を搭載したスマートグラスを公開すると発表したことが材料視されています。
反面、商品原価や光熱費などのコスト増で、下方修正を発表した大黒天物産(2791)はストップ安になるまで売り込まれています。
医療用不織布首位のホギメディカル(3593)も2Qの経常利益が16%減になることが嫌気され、一時8%を超える急落になっています。
クレーンゲームの企画販売を主力とするエスケイジャパン(7608)は今期売上予想は上方修正したものの、円安や原材料高を考慮して最終利益予想は据え置きになりました。
最終利益の上方修正を期待した買いで上昇していたため、失望を呼び12%を超える下落に沈んでいます。
コールセンター運営に強みを持つビーウィズ(9216)は新型コロナ関連業務が想定以上より早いペースで縮小したことから1Qの経常利益が前年同期比69.7%減になりました。
上半期予想の進捗率が18%に留まったことが嫌気され急落し、上場来安値を更新しています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
大幅ギャップアップからスタートし、5日線(26648円)、SQ値(26666.31円)、心理的な節目27000円を上抜けしてきています。
しかしながら、下降する25日線(27148円)では頭を押さえられる形になっていて、明確な上昇トレンドに移行したとは言えない形になっています。
ナイトセッションでの日経先物は大きく下落して戻ってきています。
米株に比べれば、優位性を保っていますが、下降する5日線、10/13直近安値の26237円を下抜けずに、下値切り上げになれるかが注目になると思います。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、10/13に発表になった米9月CPI(消費者物価指数)は前月比で総合は8.3%→8.1%と小幅に鈍化したものの、ブレの大きい食品やエネルギーを除いたコアは6.3%→6.6%と加速する結果になりました。
コアの上昇率は3月の上昇率(6.5%)を上回り、今年最大の伸びを記録しています。
発表直後は、金利上昇懸念でNASDAQも3%下落しましたが、その後は切り返し、終値で2.2%高となる荒い値動きになりました。
恐らく、イベント通過で、ショート筋が一気に買い戻す動きがでて「メルトアップ」という現象がおこったものと思われます。
しかしながら、株は上昇してもファンダメンタルが変わったわけではありません。
むしろ、インフレについてはピークアウトが確認できない状態です。
カンザスシティ連銀のジョージ総裁は、「金利を4.5%~5%に引き上げ、しばらく維持」が見込まれると発言しています。
FEDwatchをみても、11月の利上げは0.75%は、ほぼ確実になり、 12月も0.75%の利上げが優勢になっています。
実際にそうなれば、5回連続の0.75%利上げとなり、最終的な政策金利の水準は「4.75%-5.00%」になります。
これは、以前のブログで書いた
②FRBが想定する以上にインフレが深刻で4.6%の金利上昇がゴールにならない
状況になってきたということです。
結果、10/14の米市場では、これまで4%手前では、跳ね返されてきた10年国債利回りが4%を超え、米株は、ほぼ、CPI発表前の水準まで下落し、「いってこい」になっています。
そして、英国は、ますます酩酊状態になってきました。
トラス政権は財務相を解任し、法人税減税を撤回したどころか増税に転じています。
もはや、ここまでくれば、「経済オンチの政治家」のレベルを飛び越え、そこらへんのヒステリーおばちゃん(蓮〇?、辻〇?)と変わりありません。(一時的な人気で投票すると国がとんでもないことになる典型例です。)
英国の混乱も、米市場に少なからず悪影響を与えていると思います。
そして、今朝は、少々凍り付くtweetもみかけました。
(やはり核が使われるのか・・・?)
まだまだ、米株には試練が続きそうです。
しばらく、ポジションは軽くしてほうがいいのかもしれません。