えのキングの投資日記

日本株投資日誌

11/11(金) フジクラ(5803)決算発表より

11月10日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄620/値下がり銘柄1141
騰落レシオ(25日)98.90%
空売り比率 43.9%
売買代金
東証プライム 3兆0812億円
東証スタンダード 821億円
東証グロース 1241億円

11/9 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Greed→Neutralに移行しました。

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】

kabutan.jp

川崎重工(7012)決算説明資料

モーターサイクル&エンジン事業の拡販、航空宇宙システム事業の回復、円安効果が奏功し、今期最終益を320億円→450億円に上方修正した川崎重工(7012)5%を超える大幅上昇になっています。

川崎重工(7012)決算説明資料

配当性向は30%を基準としていて、年間配当を50円→70円に増配しています。

川崎重工(7012)IHI(7013)三菱重工(7011)と共に防衛関連としてマークすべき銘柄です。

kabutan.jp

鹿島建設(1812)決算説明資料

米国を中心とした海外受注高の増加等で今期最終益を850億円→1000億円に上方修正した鹿島建設(1812)7%近い上昇になっています。

 

また、発行株式総数の1.8%にあたる900万株(取得総額100億円を上限)の自社株買いを行うことも発表しています。

kabutan.jp

LIFULL(2120) 決算説明資料

不動産検索サイト「HOME’S」を運営するLIFULL(2120)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

営業損益が16億8100万前期66億4400万の赤字)と急回復しているのが好感されたようですが、決算短信を見ると、コスト抑制と子会社売却益が要因で、依然、本業は苦戦していることがわかります。

しかしながら、10億円を上限に500万株(発行株式総数の3.79%相当)の自社株買いを発表し、未定としていた配当も年間2.25円実施することを発表しています。

成長性より株主還元が評価された側面がありますので株価上昇が継続するかは疑問です。

kabutan.jp

 

半導体装置のシリコンウエハーの再生加工を手掛けるRS Technologies(3445)ストップ高まで急伸しています。

 

同社は、中国子会社の「GRITEK」が上海証券取引所に上場したことを公表しています。

GRITEK株の初値は公募価格9.91RMB(人民元を大きく上回る20RMBとなり時価総額は日本円で5000億円を超えています。

同社の時価総額は本日で1153億円くらいであり、同社の持ち分を考慮すれば割安との見方もあります。

同社は明日3Q決算発表を迎えますが、決算と共に株価動向も注目されます。


www.nikkei.com

 

反面、暗号資産交換業者大手FTXへの出資金が回収不可能になるとの観測が報じられたソフトバンクG(9984)が大幅安になっています。

同社は明日が決算発表になり、新たな自社株買いがあるかも含めて注目されます。

kabutan.jp

住友ゴム(5110)決算説明資料

住友ゴム(5110)13%近い急落になっています。


米国での競争激化在庫増による一時的な生産停止による原価率の上昇が原因で、通期営業利益を280億円→90億円に大幅下方修正しています。

年間配当も10円減配35円に見直しています。

同社の決算を受けて、同業のブリヂストン(5108)横浜ゴム(5101)TOYO TIRE(5105)も大幅安になっています。

しかしながら、SMBC日興証券は同社特有の製品ポジショニングや生産体制に起因するものであり、必ずしも同業者に同様の傾向があるわけではないと分析しています。

実際、引け後決算発表を行なったブリヂストン(5108)通期業績の上方修正を発表しています。

住友ゴム(5110)特有の問題と考えたほうがよさそうです。

kabutan.jp

広告・看板向けの大型プリンター製造を手掛けるミマキエンジニアリング(6638)10%近い急落になっています。

ミマキエンジニアリング(6638)決算説明資料


通期経常利益を上方修正するも、コンセンサスから大きくかけ離れた結果に留まり失望売りを呼んだようです。

 

しかしながら、この決算をうけて、いちよし証券は投資判断「A」継続 目標株価を1500円→1600円に引き上げています。

いちよし証券同社の通期見通しの前提が保守的すぎると見ているようです。

明日以降見直し買いが入るか注目です。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

大幅ギャップダウンからスタートし、下値抵抗線として期待していた75日線(27619円)5日線(27552円)を下抜けています。

現状のままであれば、下値切り上げになっていて、再度上値トライがあってもおかしくない水準ですが、これ以上、下振れて25日線(27182円)200日線(27148円)を下回る動きになればトレンドが変わる可能性があります。

まもなく発表になる米CPI(消費者物価指数しだいと思われます。


【本日のトピック】

フジクラ(5803)


https://www.fujikura.co.jp/

 

www.nikkei.com


さて、本日は昨日決算を発表して、ストップ高になったフジクラ(5803)を紹介します。

フジクラ(5803) 通期決算

通期営業利益を従来予想の500億円→685億円 前期比78.9%増まで上方修正しています。


コンセンサスは510億円程度でしたので、ポジティブサプライズであったことがわかります。

特に、売上営業利益の伸びが凄まじく、クオーター決算を見ると伸びが加速していることがわかります。

フジクラ(5803)決算説明資料

決算短信を見ると、

 

・情報通信事業部門では、データセンタ、FTTx向け需要が高いこと


・エレクトロニクス事業部門では、スマートフォン向け需要が旺盛であったこと

があげられています。

FTTxとは光信号と電気信号の分界点の場所に対応するソリューションで光ファイバーが使われるものです。

スマートフォン向けに好調だったのは、FPC(フレキシブルプリント基板であり、小型化・高密度実装に欠かせない柔軟性のある回路基板です。

今回、驚いたのはスマートフォン向けが好調であるというところです。

ご存じの通り、アップルや半導体企業の決算を見ると、総じてスマートフォンは苦戦していて、中国のロックダウン等も影響し、アップルはiPhoneの減産を余儀なくされています。

ウォーレン・バフェット

「波が引いた時に誰が救命胴衣をつけていたかわかる」

と言っていますが、

 

市況が好調な時は、儲かって当たり前なのですが、市況が不況な時に儲かるのは、「その会社が業界で欠かすことのできない技術をもっている」ことを意味します。

恐らく、フジクラFPCスマートフォン業界に欠かすことのできない技術」なのでしょう。

株式市場は、こうした「唯一無二」のような材料に激しく反応します。

フジクラ(5803) 日足

本日、ストップ高になり、4年ぶりの高値を抜いてきていますが、まだなおPERは8.3倍 PBRは1.07倍程度です。

フジクラ(5803) 中期経営計画

中期経営計画では、将来的に、昨日のブログで紹介した「IWON構想」にも絡んでいくようです。

モルガンスタンレー レーティング

モルガンスタンレー投資判断強気(Overweight)、目標株価1400円に設定しています。

タイミングを見て仕込むのは面白い銘柄と思います。

 

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11/10(木) ネクストGAFAMを狙う! NTT(9432)のIWON構想

11月9日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄880/値下がり銘柄866
騰落レシオ(25日) 109.47%
空売り比率 42.7%
売買代金
東証プライム 3兆3915億円
東証スタンダード 826億円
東証グロース 1295億円

11/8 米国市況


恐怖指数

 

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】

 


【個別】

 

kabutan.jp

 

ソフトバンクG(9984)が3日続伸、約1年ぶりに7000円台を回復しています。

同社は「10月の自社株買い実施状況」を公表していますが、今年8月に発表した新しい自社株取得枠4000億円のうち、約半分を10月後半の10営業日で実施しています。

SMBC日興証券は「なぜ自社株買いを加速させているのか」とのレポート内で「遠くない将来、MBOなどで、企業としての在り方を見直す可能性がある」と指摘しています。

11/11は決算発表になりますが、新たな自社株買いが発表されるか注目されるところです。

www.nikkei.com

 

インドでの四輪車販売の回復、円安効果が原材料高の影響を吸収し、通期営業利益予想を1950億円→2900億円に上方修正したスズキ(7269)が大幅続伸になっています。

2800億円程度のコンセンサスを上回り、中間配当を45円→50円に増配しています。


46円としてきた期末配当は部品供給不足の影響を見極めるため未定としています。

kabutan.jp

10/31のこのブログで紹介したタカトリ(6338)が止まりません。


本日も一時6000円をつけるまで上昇し、連日で上場来高値を更新しています。


週末の11/11に本決算発表がありますが、さすがに、10/28の上方修正発表から2000円以上上昇していますので、いったんは材料出尽くしで反落するかもしれませんが、引き続き注目していきたい銘柄です。

www.nikkei.com


パーキンソン病専門の有料老人ホームを運営するサンウェルズ(9229)ストップ高まで買われています。

同社は8日引け後決算を発表し好決算を発表すると同時に、初の決算会見をおこなっています。

同社は現在、パーキンソン病専門施設を全国で16施設運営していますが「オープン前に部屋の8割が埋まる」ほどの需要があり、今後2030年までに100施設に増やす方針を発表しています。

株価は上場来高値を大幅に更新していますが、明日以降も強い動きが見られるか注目されます。

kabutan.jp

越境Eコマース事業を運営するBEENOS(3328)ストップ高まで買われています。

同社は2022年9月の経常利益は、投資事業の損失で前期比87.1%減2.1億円に落ち込みましたが、2023年9月は前期比20倍42億円に急拡大する予想をしています。

未定としていた前期の期末一括配当を25円とし、今期は未定にしています。

越境ECが好調で過去最高益を更新する見込みですが、日証金で株不足になっていて、小型貸借銘柄の踏み上げがあった可能性があり、明日以降はいったん調整もありえると思います。


www.nikkei.com

 

反面、通期売上、経常利益は上方修正するも、営業利益はほぼ据え置きとした任天堂(7974)7%を超える下落になっています。

Switchの販売台数を半導体不足等で引き下げ、期待されていた上方修正がなかったことに失望売りがでたようです。

また、未定としていた中間配当は630円になり、期末配当は10:1の株式分割を考慮した109円としています。
分割前の期末配当は1410円実質減配となることも嫌気されたもようです。


しかしながら、スプラトゥーン3」が4週間で670万本を売り上げるなど、見通しが保守的すぎると見る向きもあり、野村証券投資判断「Buy継続」目標株価7600円→8000円に引き上げています。

あす以降の値動きが注目されます。

www.nikkei.com


「プラチナバンド」割り当てに関する総務省有識者会議で移行期間や費用負担の条件が示され、楽天グループ(4755)が大幅高になるも、費用負担が求められるNTT(9432)KDDI(9433)ソフトバンク(9434)軟調になっています。

 

 


為替が円高になってきていて、三菱自動車(7211)マツダ(7261)SUBARU(7270)など自動車株の一角が売られています。

 

インバウンド関連

円安の恩恵を受けやすいインバウンド関連も続落していて、円高の恩恵をうけるニトリ(9843)は大幅高になっています。

少なくとも、明日の米CPI(消費者物価指数を見なくては判断できませんが、円安トレンドの転換を示唆している可能性もありますので注意が必要です。

kabutan.jp

持分法による投資損益が悪化し、上半期経常利益を60.1億に減らし、一転減益になることを発表したGSユアサ・コーポレーション(6674)7%を超える大幅下落になっています。

www.nikkei.com

しかしながら、通期は据え置きにしていて、EV電池に参入することを表明しています。

株価が一過性の下落に留まるか注目されるところです。

 


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!

つつみ線(陽線→陰線)

つつみ線(陽線→陰線)に近い足形になりながらも、75日線(27624円)5日線(27595円)上はキープしています。

25日線(27164円)200日線(27152円)ゴールデンクロスしてきていて、明日以降も踏み止まることが出来れば、SQに向けて28000円トライになる可能性もあると思います。

日経平均寄与度の高い東京エレクトロン(8035)の決算11/10 ソフトバンクG(9984)の決算11/11になります。

特にソフトバンクGの決算は日経平均のEPSにも影響をあたえますので注意が必要です。

 


【本日のトピック】

NTT(9432)

 


さて、IWON構想(アイオン構想)をご存じでしょうか?


IWON構想とは、NTTが2019年5月に発表した、ICT基盤インフラ構想であり、従来の電子技術(エレクトロニクス)から光技術(フォトニクス)にシフトし、より「低遅延」
「低消費電力」「大容量・高品質」のネットワークを実現しようとするものです。

具体的には上記のような「3つのメリット」があり、まさに、これまでのネットワークとは一線を画す新技術です。

t.co

Society5.0 定義


IWON構想は政府の推進する「Society 5.0」とも深く関係しています。

(関心のある人は、上記の自民党山田太郎参議院議員YouTubeをご覧ください。)

www.nikkei.com


この技術を世界で唯一保有するのがNTT(9432)であり、2024年に仕様確立 2030年に実現を目指しているものです。

そして、これまで、日本は新技術を開発しても米国に横取りされてきた歴史があります。

そこで、NTTIWON構想ソニーインテルを加え、米国から横やりが入らないよう工夫をしています。

IWON構想が実現すれば、実質的に「NTTが世界のリーディングカンパニー」になる可能性があると思います。

kabutan.jp

NTT(9432)週足

NTTは11/8に決算発表を行い、上半期最終益が3%の伸びにとどまったことから、若干押し目を形成し始めています。

配当利回り3.06%あり、PER11.4倍です。

なるべく、押し目を狙い長期で保有すれば、ネクストGAFAMとして資産形成につながると思うのですがいかがでしょうか?

 

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11/9(水) 中間選挙後も米株市場には試練が続く?

11月8日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1431/値下がり銘柄335
騰落レシオ(25日)109.44%
空売り比率 38.3%
売買代金
東証プライム 3兆3237億円
東証スタンダード 823億円
東証グロース 1376億円

11/7 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

kabutan.jp

「踏み上げ相場」の象徴になっているソフトバンクG(9984)5%近い上昇になり、レーザーテック(6920)7%を超える大幅上昇になっています。

ソフトバンク(9984)貸借倍率1.01倍 日証金株不足逆日歩が発生しています。
レーザーテック(6920)貸借倍率0.91倍 株不足逆日歩も発生しています。

売り方が締め上げられて上昇していることがうかがえます。

www.nikkei.com

 

東京エレクトロン(8035)SCREENホールディングス(7735)など半導体関連が買われ、川崎汽船(9107)商船三井(9104)など海運株も物色されています。

www.nikkei.com

 

二輪車の値上げ、コスト削減、為替前提を127円→132円に見直したことが奏功し過去最高益に上方修正することを発表したヤマハ発動機(7272)13%近い急騰になっています。
8月に続き、2回目の上方修正で、2Qは為替を除いても上方修正が見込める内容で、4年ぶりの高値を更新しています。

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環境部門で国内大口工事が進捗したことなどが貢献し、2Qの営業利益が10期ぶりの黒字転換になった日立造船(7004)9%を超える急騰になっています。

今期連結受注高見通しが5000億円→5800億円に上方修正されていて、このことが見直し買いに繋がったようです。

www.nikkei.com

 

日経新聞に、10億円の赤字であった最終損益が黒字転換した可能性が高いと報じられたレオパレス21(8848)が、一時16%高になる高騰になっています。

都市部物件の家賃値上げや、オーナーに対する家賃保証額の減額で販管費が削減したことが収益に貢献したようです。

www.nikkei.com

第一生命HD(8750)がペット保険のアイペットHD(7339)上限約390億円 1株3550円TOBすることを発表し、アイペットHD(7339)TOB価格にサヤ寄せする形でストップ高になっています。

また、アイペットHD(7339)の親会社であるドリームインキュベーター(4310)TOBに応じることを発表していて、一時ストップ高になるまで買われています。

同社の時価総額300億円程度で、今回のTOBで計上される特別利益は約182億円とかなりインパクトのある数字になっています。

特別利益の一部が株主還元されることを期待した買いが入ったようですが、結果がでるのは、少なくとも第一生命のTOBが成立した後で時間があるため、ストップ高後は利食い優勢になっています。

www.nikkei.com


反面、三菱商事(8058)は今期最終を10%増益に上方修正・最高益になることを発表し、配当も増配することを公表したものの、事前に株価が高騰していたことから材料出尽くしとみなされ、利益確定売りに押される展開になっています。

kabutan.jp

レノバ(9519)は上半期営業利益が74.3億円になり、前年同期比84.9%増になることを発表するも、1Qが61.1億円に対し、2Qが13.2億円に留まったことが嫌気され13%を超える急落になっています。


ドル高やベトナム事業が重しになった様子ですが、GSが目標株価を1650円→1850円に引き上げるも、時価よりかなり安い水準でレーティングも「弱気」に据え置いたのも影響していると思われます。

www.nikkei.com

上半期営業利益が1.1%減の1079億円になることを発表したNTTデータ(9613)6%近い続落になっています。

 

 

戦略投資の増加と不採算案件の発生が減益要因になったようですが、岩井コスモ証券投資判断強気(A)→やや強気(B+)に引き下げ、目標株価2500円→2300円に引き下げています。

直近決算期待で上昇していた分失望を呼んだようです。

多くの銘柄に見直し買いが入る中、直近買われていたインバウンド関連は一服になり、JAL(9201)ANA(9202)三越伊勢丹(3099)高島屋(8233)などが利食い売りに押されています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続伸!

大幅ギャップアップからスタートし、寄り付きから上値抵抗線になっていた75日線(27624円)や直近11/2の高値(27692円)を上抜いてきています。

下値切り上げのアセンディングトライアングル上抜けになっていて、28000円トライが期待されるところですが、仮に押されても、レジサポ転換になり、今度は75日線(27624円)が下値抵抗線になると思います。

まもなく大勢が発表になる中間選挙CPIなど不確定要因は多々あるものの、日本のEPSは上昇してきていて、PERはまだ16倍ほどです。


週末のSQに向けて28000上抜けを期待したいところです。

【本日のトピック】

www.bloomberg.co.jp

さて、まもなく大勢が発表になる米中間選挙ですが、モルガンスタンレーマイケル・ウイルソンは、共和党が全面勝利ならば、財政支出が凍結され歴史的高水準である財政赤字が縮小する。10年国債利回りが低下し、これが株式上昇を支える」と述べています。

また、中間選挙後は株式は上昇するアノマリーがあり、1942年以来80年にわたり「全勝」になっているという記事もあります。

こうした背景もあり、ここもとの米株は前倒しで買われているとの事ですが、私個人的には???という状態です。

まず、証券会社等セルサイド側のアナリストは「米国は深刻なリセッションに陥らない」「来期はEPSが7%増になる」などを前提に理論を構成します。

www.google.com

 

しかしながら、先日のGAFAMを中心とした米国のハイテク株の決算は非常に厳しいものでした。

しかも、7-9の決算金利0.75%~3%の時に集計されたものであり、これから金利5%をつけていこうとする中で決算がよくなるというのは理屈にあわないと思います。

既に、メタのように大量解雇にはしる企業も出てきていて、米国はリセッション入りし始めていると思います。

共和党が躍進して「ねじれ国会」が誕生すれば、景気が悪化して、政府が財政出動をしようとしても、反対にあい出動できないという状況に陥ると思います。

そして、共和党民主党が歴史的なインフレを作った」と訴えているわけですから、インフレが完全に沈静化したことを確認できないと、FRBも金融緩和に転じにくい状態で臨機応変な対応はとりにくくなります。

「ねじれ国会」で株が上昇するには、景気が良好な状況で、政府の増税などの規制案が通らない状況だと思います。

逆に景気悪化に陥れば、財政出動などの政策がとれない分、景気悪化が長引くと思います。

米株市場は、中間選挙後も試練が続くと思うのですが・・・

 

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11/8(火) VIX指数から考察する米国市場

11月7日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1299/値下がり銘柄474
騰落レシオ(25日)98.21%
空売り比率 41.1%
売買代金
東証プライム 2兆9125億円
東証スタンダード 756億円
東証グロース 1331億円

11/4 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com


米株市場の上昇を受けて、東京エレクトロン(8035)ファーストリテイリング(9983)指数寄与度の高い値がさ株に買いが入り、住友商事(8035)丸紅(8002)三菱商事(8058)商社株の一角にも買いが入っています。

www.nikkei.com

 

鉄鋼事業での原料コスト上昇分を価格転嫁により、利益改善が見込める見通しになったことから、通期事業利益を2350億円→2550億円に上方修正、中間配当を40円→50円に増額修正することを発表したJFEホールディングス(5411)7%を超える大幅上昇になっています。

事業利益・・・税引き前利益から金融損益および個別開示項目を除いた利益

 

同業の日本製鉄(5401)神戸製鋼(5406)にも買いが入り、川崎汽船(9107)など高配当の景気敏感株に見直し買いが入っています。

kabutan.jp

www.nikkei.com

フォワーディング業務の取り扱いが増加していることや、物流ソリューション営業を積極的に推進することで新規顧客の獲得や既存顧客の受託範囲が拡大していることなどから、通期営業利益見通しを225億円→245億円に引き上げることを発表した三井倉庫ホールディングス(9302)12%近い急騰になっています。

(前回の決算時の中山専務のインタビューからも手ごたえを感じていたことがうかがえますね)

通期配当も164円→181円に増配を発表していて、同社の配当利回り5.09%になります。

高配当株が物色される傾向であることがわかります。

kabutan.jp


リスキングへの取り組みが広がり、社会人教育市場が拡大することを背景に、当面2ケタ成長が望めることを発表したインソース(6200)ストップ高まで買われ年初来高値を更新しています。

今期の配当は12.5円とし、12/31割当の1:2の株式分割を考慮すれば、実質16.3%の増配になることになります。

kabutan.jp


建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェアのヤマシンフィルタ(6240)ストップ高まで買われています。

同社は1Qで7割強の減益であったものの、原価低減を試みたことや価格転嫁が奏功し、通期営業利益を7億円→13.8億円に上方修正し、一転増益になっています。

同社は円安がデメリットとなり、1円円安になると営業利益は約700万円の減益要因になるようです。

今期想定為替が米ドル145円 ユーロ144円であり、円安が進行するなかでも増益見通しを発表したことが好感されたようです。


www.nikkei.com

反面、一部部材不足トラブルの発生ICT商材不足の影響もあり、通期営業利益予想を900億円→850億円に下方修正することを発表したリコー(7752)8%近い急落になっています。

売上高は2兆500億円→2兆1000億円に上方修正していて、減益要因の部材不足などを織り込めば底堅い動きになることが想定されます。

www.nikkei.com


スマホ向けパネルなどディスプレイ市況の悪化や6月に買収した堺ディスプレイプロダクト(SDP)の連結化の投資損失が響き、今期営業利益が650億円→250億円70%減になることを発表したシャープ(6753)が大幅安になっています。

また、同社はアジアで白物家電を生産し輸入する体制を取っていることから、円安が減益要因になります。

 


信用残が日証金ベースで株不足になっていて、逆日歩もついているためか、下落一巡後は戻す動きが見られましたが、当面業績は厳しい状況が続きそうです。

www.nikkei.com

帝人(3401) 決算説明資料


今期営業利益を500億円→250億円に下方修正し、年間配当も55円→40円に減配することを発表した帝人(3401)9%を超える急落になっています。

マテリアル部門の減益は、欧米で労働需給圧迫で生産性が低下したこと、および、欧州で天然ガス等原燃料価格が高騰したことが響いています。

また、ヘルスケア部門では、医薬品「フェブリク」の後発品への切り替えが想定以上のスピードで進んでいることが業績の押し下げ要因になっているようです。

kabutan.jp

山一電機(6941)決算説明資料

未定としていた通期見通しが、増収減益になり、市場予想(売上473億5000万円 当期純利益73億7000万)を下回ったことが嫌気された山一電機(6941)17%近い急反落になっています。

エネルギー価格および原材料費・輸送費の高騰に加え、新工場建築の経費増加が利益を圧迫するようです。

山一電機(6941)決算説明資料

しかしながら、通期配当予想は77円→87円に増配していて、配当利回り4.74%になります。

通期見通しは保守的すぎるという見方もあり、下げ止まった水準では買いのチャンスになると思います。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反発!

ギャップアップからスタートし、5日線(27531円)をキャッチアップしています。

引き続き、75日線(27611円)を上抜けることができるか、仮に反落しても200日線(27157円)が下値抵抗線として機能し、下値切り上げの形を維持できるかがポイントになりそうです。

【本日のトピック】

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さて、先週末の米株市場は、FRB要人のコメントの中の「利上げペースの減速」に反応し大幅高になりました。

FED Watch 12月

FED Watchでは、12月の利上げが0.5%の利上げになることが優勢になっています。

本来ならば、仮に利上げが急ピッチであっても、その分利下げになるタイミングが早く来るほうが、経済に与えるダメージは少なくて済むはずなのですが、マーケットは「利上げペースの減速」という「いいとこ取り」の反応になっています。

VIX指数 日足

VIX指数は15日間連続で下落していて、一時24ポイント台まで下がっています。


マーケットは上下に動いているのに、VIX指数が下落しているということは、「新たにプットオプションのポジションを取る人がいない」という状態です。


つまり、「下落に対応するポジションはすでに保有している状態で、新たにヘッジをかけることもない」と市場が判断しているということです。

もちろん、コールオプションが積まれることによっても、VIX指数は上昇するはずですから、「上値を取るほどでもない」と判断しているということでしょう。

この状態が続くのであれば、S&P500のEPSは下がっているわけですから、米株市場は、「たまに戻りを入れながらも、ダラダラ下落する」状態になると思われます。

まさに、「利上げのペースは鈍化するも、利上げが長期化、終着点がより高くなる可能性」を暗示しているのかもしれません。

ただ、そういうマーケットであれば、個別株をうまく選定することが出来れば利益をあげることは可能かもしれません。


例えば、中間選挙共和党が有利になるなら、エネルギー株」とか、テーマ性のある業種にしぼった個別株戦略は有効と思います。

www.google.com

一方で、サマーズ元米財務長官はターミナルレート(金利の最終到達点)が6%以上になる可能性があると発言しています。

t.co


「10/10のCPIは、市場に大きな衝撃を与える可能性がある」と不気味な予告をするアナリストもいます。


現状、マーケットが織り込んでいるターミナルレートは5.0%前後であり、6%以上を織り込まなくてはいけないということになれば、相当なショックになるでしょう。

もし、そのようなことがおきれば、新たなプットオプションの需要が高まり、VIX指数は急騰すると思います。

2008年VIX指数と2022年VIX指数

2008年のVIX指数と2022年のVIX指数は酷似していると分析する人もいますので、「思わぬ急落」も想定した戦略をとるのが望ましいのかもしれません。

 

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11/7(月) 11/8決算発表のハードオフコーポレーション(2674)に注目!

11月4日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄351/値下がり銘柄1438
騰落レシオ(25日)97.66%
空売り比率 45.9%
売買代金
東証プライム 3兆7036億円
東証スタンダード 711億円
東証グロース 1204億円

11/3 米株市況

11/4 米国市況



恐怖指数

恐怖指数

 

11/4 Fear & Greed Index


恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)



【業種】


【個別】

kabutan.jp

 

航空機需要の回復がチタン業に追い風となったほか、半導体関連で高純度チタンなどの販売が増加。円安もあいまって通期業績見通しの大幅上方修正・増配を発表した大阪チタニウム(5726)が一時ストップ高になる5日続伸となり年初来高値を更新しています。

 

www.nikkei.com

 

事前に同業の東邦チタニウム(5727)が上方修正を発表し、同社株も連騰していたため、材料出尽くしになる可能性もありましたが、ボーイング社の投資家説明会において、納入を停止していた中型機「787」について2023年に70機~80機納入する方針が報じられ急騰しています。

東邦チタニウム(5727)15%近い急騰になり、航空機用内装品を手掛けるジャムコ(7408)も大幅高になっています。

www.nikkei.com

 

為替の円安の影響で、通期営業利益見通しを1100億円→1700億円に大幅に引き上げた三菱自動車(7211)18%を超える急騰になっています。

 

 

1350億円程度であったコンセンサスを大きく上回ったため急騰していますが、その内訳は為替のウエートが高く、600億円引き上げたうちの311億円は為替による増益になっています。(米ドル134円想定)

仕掛品は、むしろ減少傾向にあり、今後も為替動向に翻弄される株価になると思います。

kabutan.jp

 

自動車メーカーの投資回復や半導体メーカーの投資拡大が追い風になったほか、遅延していた機器の納入も改善が見られ、上半期決算を大幅増益で着地したネットワンシステムズ(7518)13%近い急騰になっています。


1Qでも納入遅延が発生し、上半期目標の達成が危ぶまれていたところの朗報になり、通期下振れ懸念も大きく後退した様子です。

kabutan.jp


通期業績予想の上方修正を発表したアルメディオ(7859)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。


太陽光発電パネル製造の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が中国で伸長したことと円安が奏功し、上半期経常損益が4億円の黒字に浮上し、通期同損益も0.9億円の赤字から4億円の黒字に上方修正しています。

中国は政策として再生エネルギー発電に積極的な姿勢を取っていることがうかがえます。


kabutan.jp

反面、ソフトバンクG(9984)キーエンス(6861)などグロース株が売り込まれ、上期決算の減益を発表したKDDI(9433)4%を超える大幅安になっています。

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川崎汽船(9107)が2Q決算と通期業績の上方修正を発表しています。

 

事前に商船三井(9104)の上方修正が発表されていて、市場の関心は同社が以前から示唆していた1000億円以上の追加株主還元の有無に移っていました。

同社は1000億円の自社株買いを発表しましたが、立会外分売での取得で、エフィッシモ・キャピタル・マネジメント等の大株主から取得するもので、市場から取得するものではないことが判明しました。

これに失望した売りで、同社株は一時、7%を超える急落になりましたが、同社は取得した株をすべて消却することを発表しています。

これにより、発行株式数が大きく減るため、既存株主のEPSが上昇することになり、期末配当の増額期待が高まったことから、下げ一巡後は急速に下落を縮小して終了しています。

kabutan.jp


中国での新型コロナウイルス規制の影響で米化粧品大手のエスティローダーが通期見通しの下方修正を発表し、資生堂(4911)コーセー(4922)ファンケル(4921)など化粧品株が軒並み売り込まれています。

www.nikkei.com


たった一人のコロナ感染者のために、上海ディズニーランドが閉鎖されたニュースが話題を集めていますが、習近平体制は「ゼロコロナ」政策の手綱を緩めていません。

ファナック(6954) 決算短信

ナブテスコ(6268)決算短信


前述のアルメディオ(7859)等の決算から、中国が国策として推進しているEVや再生エネルギー分野は、まだ、好調な様子が感じられますが、ファナック(6954)ナブテスコ(6268)など産業用ロボット等は、かなり苦戦している状況です。

中国シェアの大きい業種は、今後も警戒が必要かもしれません。

 

kabutan.jp

kabutan.jp


日本食品化工(2892)は、10/31引け後に通期業績の大幅上方修正と期末配当を65円→180円に大幅増額修正の発表を行い、11/1ストップ高比例配分11/2ストップ高まで上昇するも、大引け間際にまとまった売りが発生し値を崩しました。

11/4に提出された大量保有報告書によると、大株主のタワー投資顧問が発行済み株式総数の1.97%にあたる12万6100株を売却したことが報告されています。

11/4は需給悪化懸念で9%を超える下落になっていますが、タワー投資顧問は未だ9.44%の株を保有していますので、上値追いは当面難しいと思われます。

kabutan.jp

 

新作RPGメメントモリの課金高の伸びが減速しつつあることが報じられたバンクオブイノベーション(4393)ストップ安まで売り込まれています。(そりゃそうやろ!)


ボリンジャーバンド+3σに沿ったバンドウォークから、はずれたときに売却していれば逃げられたと解説する向きもありますが、どれほどの人が対応できるのでしょう?

説明不能な株価での売買は、よほどデイトレスキャルピングに自信がある人以外は手を出すべきではないと思いますが・・・

テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅続落!


大幅ギャップダウンからスタートし、一時600円を超える下落になりましたが、上向きに転じた25日線(26982円)心理的節目の27000円を下値抵抗線として切り返し、終値ベースでは200日線(27164円)を回復して終わっています。


ナイトセッションの日経先物は米株高を受けて大幅高で帰ってきています。

5日線(27446円)を上抜ける水準になっていますが、抵抗線となっている75日線(27602円)を明確に上抜けるかがポイントになりそうです。

来週は11/8中間選挙 10/1010月CPI(消費者物価指数の発表があり、週末は日本のSQになります。

米株動向次第では、荒れる展開も想定しておいたほうがいいかもしれません。

【本日のトピック】

ハードオフコーポレーション(2674)

ハードオフコーポレーション(2674)

https://www.hardoff.co.jp/


さて、本日は11/2のブログのコメ兵ホールディングス(2780)に続き、リサイクルショップを運営するハードオフコーポレーション(2674)を紹介します。

新潟発祥のリサイクルショップですが、日本全都道府県、海外も含め916店舗を運営しています。

 

t.co

社長の名は山本太郎ですが ↑このバカではありませんのでご安心を。


買取した品物を、クリーニング、点検をしてから販売する手法で急成長してきた会社です。

 

コメ兵ホールディングスブランド品中心のリサイクルなのに対し、生活用品を中心としたリサイクルになっています。

 


一時、落ち込んでいた利益水準が急回復している要因は、SDGs推進が拡大する中でのリユース意識の高まりインフレ環境が後押しする中で、遊び心をもったアプリアンバサダーを効率的に活用したデジタル戦略にあります。

同業他社より高い利益率で、今期も最高益の予想です。

配当性向は50%程度を目安にしていて、現在の株価で配当利回り3.07%になります。

ハードオフコーポレーション(2674)週足

PERは14.8倍 PBRは1.33倍です。
11/82Qの決算発表日ですが、上方修正や増配も期待できるのではないかと感じています。

米国市場が不安定な中、影響の受けにくい業種に資金を移しておくのも一考と思います。


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11/4(金) 米株は中間選挙後に暴落?

11月2日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄739/値下がり銘柄1019
騰落レシオ(25日)101.41%
空売り比率 44.5%
売買代金
東証プライム 3兆3798億円
東証スタンダード 757億円
東証グロース 1302億円

11/3 米株市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Greed→Neutralに移行しています。

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

ゲーム事業は下方修正するも、半導体供給不足の改善によるプレステ販売続伸と円安というシナリオで今期業績を上方修正したソニーG(6758)7%を超える上昇になっています。

www.nikkei.com

 

EV向け電子部品の販売が続伸する見込みであることと円安で今期業績を上方修正することを発表したTDK(6762)7%近い急騰になっています。

www.nikkei.com

 

値上げや構造改革が奏功し、今期業績を上方修正し、一転2期連続で最高益更新になる見通しを発表した日本製鉄(5401)が大幅高になっています。


一方で最大の消費国である中国を中心に鋼材価格は低下傾向であると認識していると警戒感も強めています。

www.nikkei.com

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直近、決算を上方修正した銘柄が続伸しパナソニック(6752)JT(2914)が大幅上昇になり、三井物産(8031)年初来高値を更新しています。

 

後場から上方修正と増配を発表したSUBARU(7270)7%を超える急騰になり、前日ストップ高した日本冶金工(5480)スミダコーポレーション(6817)も2ケタを超える大幅続伸になっています。

www.nikkei.com


日経新聞「10月に新型コロナ対策の入国制限が緩和され、百貨店大手4社の10月免税売上が前年同期比を上回った。」と報じられ、百貨店株が全面高になっています。

 

いちよし証券目標株価9500円→11000円に引き上げたエンプラス(6961)8%近い急騰になっています。

 

いちよし証券「同社の半導体検査治具の受注が好調で陰りがまったく見られない。遺伝子検査装置向けも黒字化が見込まれ、円安効果も手伝い業績拡大が加速する」と評価しています。

時価の倍以上の評価であり、明日以降の展開が注目されます。

kabutan.jp

8/19のこのブログでも紹介したマイクロ波化学(9227)「国内初のマイクロ波を用いたケミカルサイクル技術の大型汎用実証設備が完了」と発表し、大幅続伸。上場来高値を更新しています。


www.nikkei.com

 

反面、輸入する素材高と円安が響き3Qが大幅減益になった花王(4452)9%近い急落になっています。

日用品は値上げで補えていない側面があり、ファンケル(4921)コーセー(4922)ユニチャーム(8113)ライオン(4912)などが軒並み連れ安になっています。

www.nikkei.com

 

天然ガスなど発電用燃料の高騰と円安により東京電力HD(9501)上半期決算が1433億円の赤字になるなど大手電力9社が赤字に転落しています。

関西電力(9503)中部電力(9502)を除く8社が無配になっていて、同2社以外の電力株が全面安になっています。

www.nikkei.com

 

石油化学製品の出荷減石油精製製品の市況悪化が響き、今期業績を大幅下方修正することを発表した住友化学(4005)5%を超える下落になっています。

健康・農業関連を牽引役とした上振れも想定されていただけに、想定外の下方修正と受け止められているようです。

kabutan.jp

 

エンタープライズDX関連で、主力プロダクトから外していた「V-CUBEミーティング」において想定以上の解約があったことや、イベントDX関連で、国内製薬業界向けや米子会社事業が低調に推移したことが響き、今期業績が一転大幅下方修正になることを発表したブイキューブ(3681)が場中値つかずのストップ安比例配分に沈んでいます。

この会社、社長が四季報にかみついたり、アピールは上手ですが、事業計画と軌道修正が雑なような気がします。
環境に合わせた軌道修正が出来ないと「テレキューブ」も二の舞になるような気が・・・

kabutan.jp

400億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権社債を発行することを発表したサイバーエージェント(4751)8%を超える急落になり、年初来安値を更新しています。
バイオやゲームの会社は唐突にこういうことがありますので、過去、新株予約権などを発行している会社は注意が必要です。

 


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅反落!

ギャップダウンからスタートするも、終値ベースで75日線(27594円)はキープしています。

 

 

11/313:30現在の日経平均CFDは27342円 -322円で推移しています。

11/4はギャップダウンからスタートし、75日線(27594円)5日線(27476円)は下回る動きになると思いますが、200日線(27169円)が下値抵抗線として機能し、下値切り上げのパターンが維持できれば、28000円に向けた上昇トレンドは継続すると思います。

米株に比べ、値持ちの良さを発揮できるか注目です。

【本日のトピック】

www.nikkei.com

 

さて、ご存じの通り、昨日FOMCパウエル議長の会見がありました。

 

 

声明では12月の利上げ縮小の可能性をにじませた一方で、記者会見では「従来以上に利上げが必要」「利上げ停止は早すぎる」というタカ派発言をしています。

 


NYダウは声明公表後418ドル高まで高騰しましたが、会見がはじまり、509ドル安まで下落しています。

 

FED Watch 12月

 

結果、12月のFOMC0.5%の利上げが優勢になりましたが、ターミナルレートは5.0%~5.25%に上振れています。

結局、パウエル議長は玉虫色の発言をすることにより、「利上げ到達はインフレ次第」という、従来と変わらない姿勢を示し、今回もFRB「マーケット動向を掌握できていない」自信のなさを露呈しています。

t.co

 

アップルの株価は、先日決算が好感されて上昇した分のほとんどを吐き出し、アマゾンマイクロソフトメタアルファベット安値を更新し始めています。

クアルコムは利益が予想を下回る決算が嫌気されて、時間外で7.6%下落しています。

先日のGAFAM3Q(7-9月)の決算は、まだ金利3%以下の水準でしたので、その時より金利が上昇する中、決算がよくなることは考えられません。

FED PIVOT(政策転換)が見られない中、株価が下げ止まることはないでしょう。

jp.wsj.com


今後も「賃金」「CPI」などインフレ指標の動向が重要になることは言うまでもありませんが、「米中間選挙の行方も重要になると思います。

WSJによると、「米中間選挙」は共和党が有利になりつつあると報じています。

共和党民主党が深刻なインフレを作った。インフレ退治が必要だ」と民衆にアピールして支持層を増やしています。

すなわち、共和党復権すれば、インフレ退治→金利上昇を推進する可能性が高いと思います。

2008年S&P500と2022年S&P500

中間選挙後に米株暴落なんてことにならなければいいのですが・・・

 

 

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11/2(水) 円安ドル高継続ならリサイクルショップが狙い目! コメ兵ホールディングス(2780)

11月1日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄849/値下がり銘柄911
騰落レシオ(25日)104.84%
空売り比率 42.1%
売買代金
東証プライム 3兆1220億円
東証スタンダード 757億円
東証グロース 1626億円

11/1 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

t.co

 

ソフトバンクG(9984)が連日で年初来高値を更新しています。

 


ソフトバンク貸借倍率1.08倍 日証金株不足が発生し逆日歩がついています。

レンジ相場に慣れた個人の空売りが焼かれているようです。

t.co

11/11の決算説明会では、孫正義会長は冒頭あいさつのみになるようです。


「1兆や2兆の利益や赤字で驚かないほうがいい」等の名調子が聞けなくなるのは寂しいですが・・・

t.co

孫さんがエンゼルスを買うという話も・・・??
MBOして買うんじゃないやろな⁉

kabutan.jp

 

為替を考慮し、今期最終利益予想を8000億円→9800億円に上方修正し、年間配当も従来予想の120円→130円増配することを発表した三井物産(8031)が大幅高になっています。

決算と同時に、上限1400億円 6000万株自社株買いを発表したのも好感されているようです。

三菱商事(8058)住友商事(8053)丸紅(8002)など商社株が全面高になっています。

www.nikkei.com

 

プライシング効果や円安が奏功し、通期営業利益予想を5490億円→6490億円に上方修正し、年間配当を150円→188円増配することを発表したJT(2914)10%近い急騰になっています。

今回の増配で配当利回り6.97%まで上昇しています。

kabutan.jp

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太陽光発電など環境分野での高機能材の需要が高く、大幅上方修正と増配を発表した日本冶金工(5480)

 

パブリック分野の無線システム事業の好調で予想外の大幅上方修正を発表したJVCケンウッド(6632)

車載市場でEV/xEV関連向けが好調で上方修正と増配を発表したスミダコーポレーション(6817)

などが、それぞれストップ高まで急騰しています。

www.nikkei.com

 

1Qの営業利益が3.7倍になり、子会社のメルペイを通じてクレジットカード事業に参入すると発表したメルカリ(4385)17%近い大幅続伸になっています。

 


しかしながら、前1Qと比べて、売上粗利の上昇はさほどでもありません。


投資抑制による利益拡大とみられ、米国事業が苦戦しています。

 

米国事業は、想定を上回るインフレで単価上昇や消費者が生活必需品への支出を優先するため苦戦している様子で、投資も見直す方針のようです。

メルカリも空売りを呼び込んでいて、日証金株不足が発生し逆日歩もついています。

ショートカバーが上昇の主要因と思われます。

www.nikkei.com

 

反面、トヨタ(7203)は部品会社の原材料高で1兆円を超える円安効果を打ち消すことになり、2Q営業利益が34%の減益になること発表し売られています。

デンソー(6902)トヨタ紡織(3116)も連れ安になっています。

www.nikkei.com

 

京セラ(6971)は円安効果で純利益は3.4%増になるも、足元の2Q決算が大幅減益になることが嫌気され7%を超える大幅下落になっています。

 

www.nikkei.com

 

原材料高騰スマホの販売減が響いているようです。

kabutan.jp

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東洋製缶G(5901)LIXIL(5938)原材料高が響き大幅下方修正を発表し、急落しています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!

下ヒゲ陽線で、75日線(27578円)を明確に上抜けてきています。


アセンディングトライアングルも上抜けの動きが見られ、28000円に向けた上昇が期待されるところです。

www.nikkei.com


円安効果で、決算がいいことが後押ししていますが、外国人投資家は、相変わらず売り越しです。

米株がFOMCをどのように消化するのか注目です。

 


【本日のトピック】

www.nikkei.com

 

米ドル/円 日足

さて、政府は先月過去最大の介入をおこなったようです。


しかしながら、今のところ、為替が円高トレンド転換することはなく、時間稼ぎの効果しかないようにみえます。

FOMCでのパウエル議長講演にも左右されるのでしょうが、基本的には金利差が開いていくのですから、年末にかけて一段の円安がおこってもおかしくないと思われます。

10/24のこのブログで、
①円安ドル高が続く場合
インバウンド関連の物色が継続すると思われると書きました。

www.nikkei.com

そして、日本のCPI(消費者物価指数3%台まで上昇しています。


コメ兵ホールディングス(2780)

コメ兵ホールディングス(2780)

https://www.komehyohds.com/

 


リサイクルショップの大手で、売上の93.4%がブランド・ファッション事業です。

来日外国人にとって、日本のリサイクルショップは安心してブランド品が買えると好評らしく、円安も手伝って利用する人が急増しているようです。

また、ブランド品を売る日本人にとっても、円安は高く売れるチャンスで、インフレで日用品が値上がりする中、使わないブランド品を売却する人が増えているようです。

リユース市場規模の推移と予測

 

リユース市場は成長市場であり、百貨店の高島屋(8233)でも、外商担当が顧客の不要なブランド品を買い取るサービスをやり始めています。

 

コメ兵ホールディングス(2780) 日足

チャートも きれいな上昇トレンドを形成していて、PER13.1倍と決して割高ではありません。

今期も最高益更新の予定で、2Qの決算発表は11/14です。

タイミングを見ながら押し目を拾うにはいい銘柄と思います。

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