2月28日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
楽天グループ(4755)が反発しています。
同社は、27日、議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株を発行すると発表しました。
初回分として一般公募で最大1000億円を調達する計画のようです。
調達資金は携帯電話事業への参入で膨らんだ社債の償還に充てる予定で、3月に開く定時株主総会での承認を経て、具体的な発行条件を決めるとのことです。
市場では「携帯電話事業は赤字が縮小傾向にあり、資金調達のメドが立ち、今後の事業拡大の可能性が意識されている」(国内証券アナリスト)との見方がでています。
アイザワ証券の三井郁男ファンドマネージャーは、「資金調達の多様化という意味でもポジティブ。株式市場での評価をさらに高めるには携帯電話の契約者数増加などが続く必要がある」と指摘しています。
https://www.matsumoto-inc.co.jp/
マツモト(7901)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、27日引け後に、第1-3回新株予約権の発行で約8億円を調達すると発表しました。
調達資金は既存事業の他、新規事業の強化に充てる予定で、Web3ゲームやNFTマーケットプレイスなどNFT事業への投資を進める構えです。
希薄化率は議決権ベース(2023年10月末時点)で最大19.16%となりますが、この発表を受けNFT事業に期待する見方が広がり買い優勢となった格好です。
同社株は有力投資家が手掛けていると噂される銘柄ですが、海帆(3133)も動いてきてますし、ぼちぼち三ツ星(5820)あたりもくるような気がしますがどうでしょうか?
日本KFCホールディングス(9873)が一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
本日、日本経済新聞電子版が「三菱商事が同社の全保有株式を売却する検討を始めたことが分かった」と報じています。
報道によると、約35%を出資する三菱商事が売却先を決めるための1次入札を近く実施するとのことで、1次入札には外資系ファンドの他、外食大手が応札する模様です。
これを受け取り合いになれば買取価格が高くなり、場合によってはTOBになる可能性もあるとの期待から買いを集めたようです。
ただ、全株取得のTOBとなれば、プレミアムが付き、時価より高い価格でのTOBになるとの見方が多いものの、全株取得ではなく、三菱商事が保有する分だけの取得となれば、時価より低いディスカウント価格での取得となる公算も高いため、現状では不透明感も強いとの声もあるようです。
ジイ・シイ企画(4073)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は27日引け後に、トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)と資本業務提携契約を締結すると発表しました。
筆頭株主の株式会社コミューン及び金子哲司氏が所有する同社株37万2,000株(異動後の議決権所有割合は14.90%)を市場外での相対取引でトランザクション・メディア・ネットワークスに譲渡します。
決済事業領域で両社のサービス・機能を組み合わせて顧客への提案力強化を図ると共に開発リソースの融通など効率化を行い、事業拡大を目指するとしています。
今後の展開を期待する買いが向かっており、目先は1,000円大台乗せへと向けた動きが期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅反落!
ローソク足は小陽線を形成し、5日線(39,008.42円)上は維持しているものの、高値と安値がいずれも前日を下回る上値の重い展開でした。
ボリンジャーバンドを見ると、2日続けて+2σ(39,704.55円)を下回っており、2/22の時のように、大きな反発がなければ、一旦 +1σ(38,489.57円)にサヤ寄せしていく可能性があると思います。
今晩は、いよいよ米PCEデフレータが発表になります。
相場のターニングポイントになる可能性もありますので注意が必要です。
【本日のトピック】
さて、アップルがEV開発を中止し、生成AIに経営資源を集中させる方針であることが報じられています。
27日のアップル株は、これを受けて1.47%の上昇になっています。
アップルが生成AIに注力ということになれば、当然巨額のデータセンターが必要になり、大量のデータセンター向け半導体が必要になります。
現状、この需要にこたえることができるのはエヌビディアとAMDだけであり、市場の占有率はエヌビディア8割に対しAMD2割と言われています。
もちろん、他社も指をくわえて見ているだけではありませんので、今後、先端半導体の開発は激化していくものと思われます。
エヌビディアといえども一生安泰とは言えないかもしれません。
残念ながら、日本では40ナノメートルプロセス以降の半導体工場が不在であり、現状では大きく遅れを取ってしまっているのが現状です。
そして、日本での生成AI自体の開発ということになれば、さらに絶望的と言わざるを得ません。
生成AIのデーターセンターの電気代は1日で数億円、1か月で600億円~700億円かかると言われ、これを黒字化していくビジネスモデルを示せるのは、結局Mag-7ぐらいしかないからです。
日本でも生成AIを活用した様々なビジネスモデルは誕生すると思いますが、Mag-7が提供する生成AIを使いながらビジネスモデルを考えるしかないという状況です。
最近は電力株をAI関連して解説する向きもでてきていますが、少々行き過ぎのような気がします。
おそらく、今後は生成AIと関連するだけで企業業績の裏付けもなく、買われてしまうバブル化の可能性がでてくるでしょう。
盲目的に飛びつくと、巨額な損失を抱えてしまうことになりかねませんので注意が必要と思います。