4月12日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1325/値下がり銘柄433
騰落レシオ(25日)108.79%
空売り比率 41.8%
売買代金
東証プライム 2兆4385億円
東証スタンダード 1167億円
東証グロース 1630億円
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
神戸製鋼(5406)が大幅高になり、25日線を回復しています。
日経新聞の「記者の目」に取り上げられ、鋼材の値上げが奏功し、大幅上方修正を達成しています。
株価も最大手の日本製鉄の上昇率をしのぐことが書かれています。
また、鉄鋼株はバリュー株であり、ウォーレンバフェット氏が商社株の次に買う候補と見る向きもあり、日本製鉄(5401)やJFE HD(5411)もしっかりの動きになっています。
また、本日も商社株はしっかりの動きになっています。
バフェット氏は、総合商社からの協業の提案があれば、「歓迎したい」と踏み込んだとも報じられていて、引き続き5大商社の値動きには注目したいところです。
日本金銭機械(6418)が大幅高になり年初来高値を更新しています。
カジノを中心としたIR(統合的リゾート施設)の開設に向け大阪府・大阪市が提出した整備計画について、政府が認定する方向で最終調整していると報じられています。
同社以外に、カジノ関連株に短期資金が群がる動きになり、オーイズミ(6428)、大運(9363)はストップ高になり、桜島埠頭(9353)、杉村倉庫(9307)も一時ストップ高になるまで買われています。
その他、テックファームHD(3625)、ユニバーサルエンターテインメント(6425)、インターライフHD(1418)、南海辰村建設(1850)、オリックス(8591)、ユビテック(6662)などなどカジノ関連と言われる銘柄が一斉に大幅高になっています。
実際に恩恵をうけるか怪しい銘柄もありますが、短期資金の物色には関係ない状況です。
昨日も、この欄で紹介したシリコンスタジオ(3907)が連日のストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社はディーエヌエー(2432)が提供する電気自動車転換シュミレーター「FACTEV」の開発に協力したことを発表しています。
FACTEVはEV普及のボトルネックになっていた「実用航続距離」に関して、車両データを取得せずに容易にシュミレーションを可能にするものであり、今後の需要獲得が見込まれるとのことです。
好決算を発表した昨日に続いてのストップ高ですが、本日も89万株超の買いを残していて、明日の値動きが注目されます。
コシダカホールディングス(2157)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は2023年8月期2Q累計決算を発表し、経常利益が前年同期比23.9%増の36億8300万円で着地したことを発表しています。
併せて、通期の経常利益も従来予想の74億円→77億円に上方修正しています。
尚、純利益の大幅増益は、2月に発表していた名古屋の不動産売却による特別利益が寄与したようです。
株価は、ここからは戻り売りが出る可能性もあり、売りをこなしながら新値を取る動きになるか注目です。
わらべや日洋HD(2918)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社は2024年2月期通期業績見通しを発表し、営業利益を前年同期比4.3%増の52億円になることを発表し、年間配当も5円増配の70円になる見通しを公表しています。
国内の米飯類の売上回復や海外での新工場稼働などが寄与する見通しのようです。
株価は昨年10月急落した時に形成したマド埋めの水準まで到達していて、一段高の可能性もありそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
ギャップアップからスタートし、心理的節目の28000円を回復する陽線で終了しています。
このまま、4/4の28287円を上抜けて、N字波動を形成し、更なる上昇トレンドを形成していくのか、もしくは、上抜けることなく下落していくのか見極める必要がありそうです。
【本日のトピック】
エムアップホールディングス(3661)
https://www.m-upholdings.co.jp/
さて、本日はコンテンツ配信等を手掛けるエムアップホールディングス(3661)を紹介します。
代表取締役の 美藤 宏一朗氏は、ビクターや東芝EMIなどレコード会社の出身でプロデュースしていた、X JAPANのhideの死後、IT業界に転身した異色の経歴の持ち主です。
それだけに、エンタメ業界については、人脈も含め、知り尽くしている人物と思われます。
同社はファンクラブ事業を手掛けるFunplusや電子チケット事業を手掛けるTixplusなど8つのグループ会社で構成されています。
売上の構成比はコンテンツが84.0%で電子チケットが15.5%です。
2012年に東証マザーズに上場して以来、アドウェイズ(2489)の関連会社の買収等、M&A等も積極的に推進し、コンスタントに売上を伸ばしてきています。
株価も、上場来概ね好調に推移し、3回の株式分割も実施しています。
しかしながら、2/14に発表した2023年3月期3Q決算において、3Q累計の進捗率は77.9%と順調に推移したものの、10月~12月期の営業利益が減益になったことから、株価は大きく売り込まれ、3/16には968円まで売り込まれる局面がありました。
同社は成長株として位置づけられ、PERも概ね30倍後半で推移していたため、成長鈍化とみなされ、大きく売り込まれたようです。
ただ、同社は通期の最高益見通しは変えていません。
そして、四季報は増配も予想しています。
5/15に決算発表を予定していますが、成長が確認できれば、再び上昇基調を取り戻すと思うのですがいかがでしょう。